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トップハート物語(5103)立志伝敢闘編
19/05/14
2013年(平成25年)2月中旬。
 朝一番で、新規事業所責任者が来た。彼女が就任して人事問題が渦巻いていた半年間だったが、やっと落ち着いたようだ。昨年3月スタートだったが、当初の社員3人は既になくその後入社の数人も既に居ない。
彼女が就任した7月から大改革が始まった。当社は人材養成校を運営して居て、これまで求人広告は出した事が無い。当然、私のプライドで、自社で育成するのが基本でそれ以外の道は無かった。
しかし、遠方への設立をした新規事業所への当社での育成人材の勤務はかなり難しく、ついに求人を出した。その中で、唯一、有能な人材を確保できた者が現在実質的な管理者をしている。
 2級ヘルパーを取得したばかりで、当社での介護経験しか無い。まだ半年になったばかりだが、管理能力と責任感があり隠れた大黒柱だ。当社に入って数カ月で離婚してお子さんを抱えた厳しい道を歩みだした。
そして、当社にて育成して多くの市区をまたいで通勤している真面目な女性がケアの主力だ。20歳を過ぎるまで中国の吉林省で過ごした、現在は日本国籍の女性も当社にて育成した者だが、文化の違いに苦しみながら連日闘っている。
そして、私に弟子入りと志願して来た男性を管理者として選任して、蛇行しながらスタートした新年。新たに、当社で育成した期待の新人を数日前に採用した。常勤社員として6名を数える。
まだ、実質赤字だが、先月あたりから黒字基調が見えて来た。そして、今月終われば黒字がはっきりする。そのような、躍動感溢れる組織を彼女が作ってくれたので、支えるために全力を尽くす積りだ。
 その彼女から近況報告を受けて、一旦、介護タクシー業務に走って行った。その通院先から、彼女から電話があった。
 「装着しているペースメーカーの状態が悪く、総合病院に搬送しますが救急車で行くか介護タクシーで行くかと言われて居ます。同行のヘルパーさんは、次がつかえて居て救急車に同乗出来ないし、病院内に付く事ができません。」
 「俺は非常勤ケアマネジャーだから病院内は俺が付くから、病院までは付いて行ってくれないか。それから、俺が動けないので誰か迎えに来てくれないか。」
 「私も、予定があり無理です。救急搬送して貰って、佐藤さんが到着するまで任せましょうか。」
 暫くして、連絡があった。
 「やはり、救急車内も誰か付いてくれと言われましたので、ヘルパーさんが次の予定を遅らせて貰って、同乗します。私の予定も、連絡して少し待って貰うようにしましたので、私が佐藤さんを迎えに行きます。」
  30分後彼女が迎えに来た。
  その間、家族に連絡して搬送される総合病院に来るように連絡した。
  30分後総合病院着。付き添っていたヘルパーさんと交代。責任者は彼女を乗せて、先ほどの病院に戻って置いてあったバイクに乗って次のケアに向かった。
 私が救急センターの中に呼ばれて、現在の状況を聞いて、また、個人情報を報告した。先日の、認知症の妻を持つ夫の救急対応と同じようにテキパキとして、とにかく安心できる仕事ぶりに感心して、若いこのようなスタッフだったら幾ら出していいと思った。
世の中、このように使命感に燃えて日夜活動している人がいるかと思えば、一方では堕落した人間の多い事に彼らを今後支えて行く地域住民が少なくなる恐れがあり、海外に出て行くのでは、と思ったりした。
 その説明を聞き、している間にも患者の緊急警報装置が鳴り赤のランプが点灯する。気になりながら、血圧を見ると70台から60台に下がる。本人は全く動かず、意識も無いようで気に掛かった。一旦外で待つように言われて、待合室で待っていた。
家族が来た。情報をどこまで話したらいいのか迷ったが、暫くしてから私に見た状態を話した。
 大分過ぎて、責任者のような方が出て来て
 「ペースメーカーの設置している心臓の部分が繊維質になって固くなり弾力性が低く、信号がうまく伝わらなくなりましたので、信号の設定を変えました。」
 そう言って、細かく説明があり、帰る事が出来るとの言葉にホッとして介護タクシーを再度要請。介護タクシーの運転できる二種免許を所持している彼女の業務を他の者に移して、今度はヘルパーとして弟子の男性を連れて来た。
空いているのは、彼だけだったようで戻ってからの食事の準備など懸念していたが、戻ったのが4時過ぎで家族が4時半頃に到着するというので、任せる事にした。
 やりくりして大変だったが、緊急順位を間違いが無く組み立ててクリアした満足感があった。その後、弁護士事務所に行って必要な書類を届けて、簡単に打ち合わせをして、被後見人の4か月経費を建て替えた分を銀行から引き出して戻った。

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