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トップハート物語(5095)立志伝敢闘編
19/05/10

2013年(平成25年)2月上旬。

『手も口も出さない・・・お金は貰う・・・ですよ・・』

『自分なら・・と置き換える・・自分を見る』

『厚労省の天下りの団体の餌食です。介護から離れるのをすすめるばかり・・・』

『1人・・ひとり・・を大事に・・』

『感情の問題で、苦労の始まりですね』

 そのような問題がやはり出て来ました。

 自分を見つめ直す機会が得られるような環境に居たいですね。

 結局、介護保険適用範囲の制限になるのでしょうか。

 自分の出来る範囲を知ること、能力を知る事が大事だと思います。

 これから実りなき、親族との戦いが始まります。吐き気がしています。

 予想の中の一番最悪な様相を示して来た。反吐が出る。嘔吐しそうな気分で、ずっと過ごした。1日過ぎた今でも、胃が痛い。眠れない夜を過ごした。
 後見業務と盗難されたバイクの件で、遠方の警察署と銀行に向かうために朝8時半に事務所を出た。何か、胸騒ぎをしていた。土曜日に逝去した認知症の妻を持つ夫の残した財産の件で。嫌な思いが漠然としていたのだが、走行している携帯電話が突然鳴り、着信者の名前を見た途端にその不快な胸騒ぎの原因が分かった。
やはりと、ひとり言を言って覚悟を決めて出た。
 「佐藤さん、先日聞いた親父の生命保険の件ですがいつ現金化されますか。」
 あれほど、遠方の妹やサービス会社の者や医者の前では、親の財産に興味無さそうに
 「葬式代、お寺のお金、病院代を負担できるくらいのお金が親の預貯金から負担できれば、残りは佐藤さんに全部預けますので。」
 そう言って、残された実の母親、認知症の妻のこれから生きて行く必要な経費として預けますので、と恰好を付けていた。
しかし、生前の夫と認知症の妻は、今でもこの息子に多額のお金を貸して自分たちは一文無しになってしまったという。また、娘さんは何度も何度も、この男には一円も渡さないでくださいと、懇願していた。最後にも電話で、絶対にそれだけはお願いしますと、言っていた。
 また、その息子は、多額の借り入れを返済できないので裁判沙汰になっていると言っていた。だから、葬儀などの手付金を貸してくれと私に何度も言っていた。それでも、すべて終わりこれからは私が後見として息子も娘も認めてくれたので、一緒に主治医のところに行って私を後見候補として裁判所に申請するために診断書作成をお願いしに行った。
 そして、明けた翌日の今日の朝、この電話だ。電話での第一声を聞く前から、これからこの男が述べる言葉を知る事が出来た。
 「すぐに現金化できる預金はどのくらいなのか。」
 「生命保険と借金と相殺すると、どの程度残るのか。」
 「それは、いつ手元に入るのか。」
 矢継ぎ早に質問して来た。
 とにかく、すぐにでも金が欲しいのだ。吐き気がして来た。この言葉で気持ちが悪くなって来たのだ。胸糞悪いとはこのことか。初めての経験だ。現在、私の手元に預かった預金通帳、保険証券類がある。そのほかに、一晩かけて娘さんが整理した時に、とっくに亡くなった祖母名義の国債が出て来た。その時、私に連絡があり、
 「この債権も預けるので、必ず母のために使って下さい。」
 と、何度も言っていた。
最後に、遠方に帰る時もやはり何度も同じように言っていた。
 「絶対に減らさないで、母親のために使って下さい。余分なお金があったら、定期預金にして使えないようにして下さい。絶対に、兄には言わないでください。絶対に、渡さないでください。佐藤さんを信用しています。信じています。」
 そう言って、遠くに帰って行った。
 私が作ったNPO法人にて、後見事業をして、その周辺事業の一つを活用して財産管理をするようにしたのだ。
 「これから、どのくらいお金が掛かるか分からない。施設には居るにしても、少ない年金では生活できない。取り崩すお金が必要になる。使う訳に行かない。」
 そう言っても、耳に入らない。
 自分がどうやって、金を搾取するかしか頭が回らない。これまで、何年もの間、現れることなく過ごして来た。すべて、私が対応していた。入院・手術時の家族がすべき手続きも私が特例として、と医師がいうので実施した。
なにしろ、認知症の妻を持つ夫が亡くなる時には私が立ち会っていたのだ。各種装置を外す了解や、心臓の動きを示す機器、血圧数値が全く反応していないことの確認、瞳孔の確認などもしたのだ。インフォームドコンセントも私が受けた。
 全く来ない、人間が、何故か
 「業者に依頼して、家の整理をして貰う。見積書を取るのでそのお金が必要になる。」
 そう言って来た。
 多分、水増しの見積書を出させて差を取る積りだなと、直感で思った。
 私が出来る範囲は、今の時点では単なる担当ケアマネジャーだ。後見や財産管理の依頼を受けたとはいえ、口頭だ。
 どうやって、財産を渡さずに済むか。吐き気と頭痛を感じながら、考えに考えた。
 顧問弁護士に相談して、一時留置して貰う。娘さんの住所しか知らないので、手紙を出して了解を貰う。しかし、その男が月曜日に会いたいと言って来ているのだ。それまでの時間との闘いだ。


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