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トップハート物語(5083)立志伝敢闘編
19/05/04
2013年(平成25年)2月上旬。

 院長の居る前で
 「お菓子を預かる。」
 と言うと
 「どんなに大変な思いをして買いに行ったのかあんた達は分かるか。それだけは持って行かないでくれ。」
 「こんなにお菓子を食べて、みんなが困っている。このまま入院をするのが一番いいのだが、拒否しているから。」
 「私は、妻を見て行く必要があるので入院は出来ない。」
 「奥さんは、自分で生きて行ける。あなたが一番手が掛かって奥さんの金を使って、問題を起こしているのは自分だ。」
 「私は長男だから、家を守らないと行けない。」 
 「ここは借家だし、守るものは何もない。奥さんは、みんなが守って行くから大丈夫。」
 そんな話を続ける。
 この数カ月で、20キロも肥えてしまって自宅での対応が厳しくなっているのだし、病院では入院を勧めているのだが、絶対拒否。足の皮膚は裂けて感染症を起こす恐れがある。腎臓機能は悪化の一途を辿りむくみが顕著に。自己導尿をしていたが、太り過ぎておなかが出て自分の陰茎が見えないので導尿が難しくなって、またカテーテルに変わった。
 院長が
 「成年後見を付けて、お金の管理をきっちりして貰わないと。」
 と、説得するも、
 「お金だけは自分で見ます。それだけは手放さない。」
 と、言い張る。
 「このままでは、二人で餓死する。介護保険料も自分が負担する分を支払って貰わなければ、ヘルパーさんも生活できない。自分の食べたいものと買って好き勝手に生きて、みんなが優しいから面倒を見てくれる。お金を支払わなくても、我慢してみてくれる。そんなおかしいと思わないのですか。それは、犯罪ですよ。」
 「今度からちゃんとしますので、お金だけは私が管理します。」
 「その管理が出来ないから、みんなが困っている。すぐに分かったというけれど、一向に変わらない。自分で思ったら我慢できないし、どうしようかと思って判断も出来ない。それは、病気だから仕方が無い。だから、他の人に頼んでちゃんと面倒を見て貰いましょう。」
 そう言っても、納得できない。
 院長は我々に向かった
 「いくら言っても、抑制が出来ない。前頭葉に異常があり、抑えが利かないし判断力が無い。このまま放置しておくと大変な事になる。買い物に行くのを見張っている訳行かないので、薬で抑えましょう。仕方がありません。」
 そう言って、今後の対応を指示された。
 結局は抑えが効かないなら、薬でという事になった。もう私の手には負えないので、医療の指示を仰ぐことになったのだ。24時間の監視が出来る訳ではないし、強制入院させると完全な認知症の妻が取り残されて、24時間の対応になってしまう。もう、支払い能力は無いのだ。
 「金銭的な管理は出来ないから、成年後見を付けますよ。息子さんに話をして理解を得て申請します。」
 「息子はいくら言っても来ない。金を何千万円も貸しているのだが、返してくれない。」
 「いいですか、去年の秋に奥さんの定期預金が200万円満期になりました。そのお金はもう無くなっている。どこに行ったんですか。無駄遣いして、介護を使って支払ってくれないからみんな困っている。高い買い物をしたり、使わないものを買ったり。」
 「お金は息子に貸した。返してくれない。」
 「いいですか、私たちは昔の話をされても分からない。去年の奥さんの定期預金です。その200万円はどこに行ったんですか。」
 「借入を返した。」
 「それは50万だけでしょう。もう、無くなっているんですよ。」
 出来るだけ使わないように、生活が成り立つように訪問介護は泣いている。
 実質2時間を記録上1時間半にしたり、身体介護を生活援助にしたり。出来るだけ負担が少ないようにしていたのだが、無駄遣いに全く関係の無い業者に無駄なお金を払っているので、正規の請求をするようにした。
夫婦とも、要介護5と4なのだが、それでも自費が出る。その自費分を訪問介護が被る。そうすると、ヘルパー代金が高いと言う。
 こんな攻防を続けて4年になる。



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