お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(5012)立志伝敢闘編
19/03/29
2012年(平成24年)12月上旬。
『困った問題ですね・・モラルがなさすぎ 』

『規則を守らなければだめですよね。 』

『変わっていきますね 』

『沈没さえしなければ・・・ 』

『どうなるか・・考えると、気が重い 』

 休まないので、毎月の勤務時間が300時間程度になる。勿論給与は非常に高額になる。40万前後の手取り額になり減らすことは難しい。会社は減らしたいのだが、本人はそうしないだろう。
全員に平均に仕事をして貰い配分をしたいのだが、そうしない。社員でも平常の勤務より少ないシフトを作成されて収入が希望より少ない者がいる。自分だけ、というのはうがった見方だろうか。
実績は認めるが、会社の継続性からいうとかなり危険な状態だった。その懸念をやっと払う時が来たのであまり心が動かなかったのだろうか。ただただ、
 「その後は大丈夫か。誰がその任に当たるのか。」
 「キラキラ目の珠緒ちゃんに了解を得ました。」
 「そうか、それだったらいい。」
 「それでも社長から言った方がいいのじゃないですか。」
 「それは出来ない。自分がすべて管理をして来て、俺は全く手出ししてこなかったし。自分が作った組織だ、自分で引き継ぎをしていかないと。自分は投げ出していいかもしれないが、あとの者の生活や家族がいるから。それだけだ、心配なのは。」
 そう言って、いつも大事な場面で逃げて他人に尻拭いをさせようとしているのを阻止した。
 10月に一人、12月に一人それぞれサービス提供責任者が退職。来年の4月にサービス提供責任者が出産休暇となる。そのうえ、最近入社の社員が2カ月目にして妊娠したと噂話があり、管理者の彼女が投げ出すとなると事業継続性の大きな問題になる。
妊娠した新人の管理者が彼女だ。知っていながら報告が無い。本人にさせる積りだろうが無責任も甚だしい。
 「このまま行ったら、権利だけ主張されて何もせずに居座って給与を支払うことになるんだぞ。他の事務的な仕事とはわけが違うんだ。身体介護は勿論、おなかが大きいヘルパーさんを使う事が出来るか。早く手を打つ事が必要じゃないか。自分が金を払うわけじゃないからいいが、一体どうするんだ。」
 「検査薬だけの結果で、正式に病院に行っていないからはっきりした訳じゃないから。彼女もケアで忙しいからなかなか病院に行けない。」
 「何を言っている。週休2日制で休んで居るじゃないか。」
 口先だけの言い訳。
 すぐに、新人の妊娠した彼女が来た。
 「まだ、私が報告する前に他の方から聞いたようで。」
 そう言ってきた。
 つまり、管理者が自分の立場で私のところに報告に来させた訳じゃない。他の奴がしゃべったというような言い方をして、自分じゃないと言っていたのだろう。自分の立場ばかり守ろうとする管理者に、段々と嫌気が出来てきた。
 その新人の彼女は、既に5人の子供がいるという。そのうえ、いまはシングルの筈なのだがまた妊娠したのだ。それでも、何の臆面もなく私と対処した。
 「妊娠したのは自分の勝手だから当社には関係ないが、会社はどうする積りだ。」
 「このまま働きたいと思っています。」
 「どうやって働くの。これから、大事な身体になって介護ができなくなる。その時になにをどうして自分の給与を稼ぐことになるのだ。それを説明して欲しい。」
 「私はこれまで出産ぎりぎりまで働いて、出産後ひと月ぐらいで仕事に復帰して来ました。」
 何度も転職をしているので、続けてこられたのは保険外交だけだろう。
 「それは他の仕事だからだ。介護はそうはいかない。おなかの大きい人をヘルパーさんに派遣したら問題になる。確かに産前産後6週間の休暇だけで休暇の必要はないが、何か異変があったり、最悪の事態が生じたら会社の管理責任になる。損害賠償で会社の存続が危うくなる。」
 「一筆を書いてもいいです。そのような迷惑がかからないように。」
 「いいですか、違法な約束はいくら一筆書いても無駄だ。返って強要されたと言われる。何もない時には調子がいいが、何かマイナスが生まれたら絶対豹変するのがこの地域の人間だ。信用しない。」
 そう言いながらも、この直前に管理者の退職願が効いている。
 つまり、人が居なくなる。その恐怖だ。この守口の介護事業所の社員12名のうち、5名が居なくなるのだ。あと半年以内に。どうするのだ、という不安が彼女を追いつめられない。辞めてもらうのが一番の選択だ。それがはっきりと言えない。
 「何が自分で出来るのか、つまり介護以外の仕事を書いて来てくれないか。それが会社にとって有効であれば、何か生きる道を考えてみるから。」
 そう言って、少し抜け道を考えてあげることにした。
 彼女のケアでの評価は高いのだ。それもあり惜しい人材と思っている節がある。
 それにしても、数時間たっても1昼夜過ぎても管理者の退職願には決まった道を歩いているような感じで、ホッとしているのだろうか。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報