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トップハート物語(4882)立志伝敢闘編
19/01/20
2012年(平成24年)8月下旬。
 女性が動かしているこの業界。20代、30代で入社して来た者が40歳前後で主力となって運営しているが、その後継者が育たない。結果、子育ての一番重要な時期に娘や息子からの人生の岐路に立っている相談に乗る機会を奪ってしまっている。申し訳ないと思いながら、情けない男性の犠牲を強いている。

『暑い・・・9月なのに・・・開業2か月になりました。名前を憶えて・・・それだけで・・・ 』

 毎日話をしないと落ち着かなくなっているのか、新たな大阪市の事業所の実質的管理者と夕方会った。昨夜も遅くまで一緒だった。夕食も一緒に摂った。毎日、顔を合わせて相談し合っている。
今日の朝、メールが彼女から届いた。辞めると言っている管理者が
 『残ってくれるそうです。彼女は彼女なりに考えてくれています。』
 そう、祈る気持ちもあり伝えて来た。
 毎月のように辞めたいという新規事業所の管理者。そのたびに、意思確認をして次の手をどうしたらいいのかを相談してくる。昨日までは、9月末日まで勤務するとの事でその後のことを考えていた。
後継者として採用した資格者は、その能力が無いと分かった。管理どころかケアもおぼつかない。ただ、性格は真面目で一生懸命さが伝わって来る。その性格の良さがすべてのマイナスを救ってくれている。彼女にサービス提供責任者として期待するのを止めてしまうと、後継者が居ない。
 もう一人の人材は成年後見事業に専任だ。そうして、事務関係をさせようと採用した男性。無資格だが、助成制度を利用して資格取得を目指して学びながら働くとの事で採用した。その男性は、いいという評価だったがいざ仕事をさせようとすると、特に外出時にはサボって嘘を付くようになった。
具体的な仕事をさせようとすると、突然退職したいと言い出す。他にも、15日に基礎研を修了する生徒を採用する事にしたのだが、本人からの希望が有ったのに急に、
「他からも引っ張られている。」
と言いだした。
気が無くなったので、勧誘を止めた。
 続いて、昨夜、男性ヘルパーが欲しいとの強い希望が有り何とか探したが、現在、現場から離れていてあまり教育にも関わっていないので伝手が限られていて不調だった。研修センターの責任者から就職希望が有る男性が居るとの情報に面接をするように指示した。ところが、全く意思がはっきりせずにたまりかねてこちらから断ったという。
 「当社は、二つ返事で遣りますと言う意思をはっきり示さないと採用できない、とはっきり言ったようだがそれでも曖昧だったので断った。」
 というのだ。
 もう、矢折れ刀尽きて、昔当社で勤務していて現在障害者施設の管理者に電話した。忙しそうで、夕方折り返し掛って来た。誰か、男性ヘルパーで頑張れそうな若い奴を紹介してくれと言うと、
 「一人紹介したい人が居ます。」
 「何歳?」
 「五十・・・」
 「待ってくれ、それは若くない。せいぜい40台だ。」
 「若い人はなかなかいないです。実は、私は独立したんです。共同経営で始めたんですが、やはり人が居なくて。佐藤さんの会社のように給与が確立していればいいんですが、そんなに多く出せないので若い奴が最近も辞めたばかりなんです。訪問介護もしているのですが、ヘルパーさんが不足して。一度挨拶に行こうと思ったんですが。実は、大きな仕事が自立支援センターから依頼が有り、どこかと一緒に遣るように言われておたくの事業所を紹介しましたので、お願いします。入浴介助が20回とか言っていました。」
 そんな訳で逆に依頼を受けてしまった。
 管理者が勤務を継続してくれるという情報を貰ってもあまり感情は動かなかった。毎月、繰り返されている事だからだが。しかし、言葉には誠実に対応する性格なので、当分は安心した。
何しろ、彼女が辞めれば後釜はいないのだ。資格者はいるが任に堪えられないのだ。新人の事について話合った。
 「新人ですが、サービス提供責任者の仕事を覚えるようにと言ったのですが、そんな出来ませんと言われました。余り無理に言うと辞めますと言いかねないので。」
 「それでも、選任はしておいて少しプレッシャーを掛けて会議やモニタリングなど同行して、僅かずつでもその意識を醸成するように。それにしても、彼女が残留するのであればすべて解決だ。おれが、ケアマネジャーを辞めてサービス提供責任者に復帰しようと検討した事もあった。」
 「安心はできませんが、当面は良かったです。それでも、信じてはいませんよ。いつ、また辞めると言いだすかも知れません。爆弾を抱えています。」
 「新人は地雷か。本当に困ったな。」
 「常勤希望の2級ヘルパーさんを面談しました。社員希望ですが。」
 「だって、経験も無く事務も経験が無い。幾ら人が居ないからと言ってそんなバカなことは出来ない。」
 人が居ないという事は、人の冷静さを失う。
 「本来は居宅介護支援事業所の管理者とケアマネジャーで訪問とは関係が無いが、枠を超えて彼女の相談に乗ってくれないか。昨夜のように成年後見などの業務もあるし、もっと大きなプランもある。そう言った幅広い業務に携わって欲しい。」
 「分かりました。」
 そんな、話を新規事務所近くの珈琲館で行った。

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