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トップハート物語(4830)立志伝敢闘編
18/12/14
2012年(平成24年)7月下旬。
『分かりました。営業に行っていたところですが、すみません自分も忘れてしまい細かなところまで覚えていません。研修の手伝いは、新しい事務所にいたりしましたが、仕事をしたと言える程の事はしていないかも知れません。新たな教室の準備をしていたくらいです。こちらの認識不足が招いてしまった結果です。そちらで把握できていない時間は抜いて構いません。ご迷惑をお掛けしました。』
 そんな内容だった。
 殆ど毎日、昼間は営業と称して出ている。
 その時間も長い時には6時間も。その中の1件も覚えていない訳がない。それすら、言おうとしないで忘れたとはバカな言い草。そのうえ研修会場から姿を消して、事務所に居たというが何の仕事も無いのに何の準備か分からない。それよりなにより、僅かでも金銭が欲しいというのが伝わって来た。
 そう言えば、住まいも隣のマンションだと分かったのだが、確認すると近くだというだけで、最初から自宅が分からないように振舞っていた。履歴書を見ると分かるのに、一体何なのだ。
親が看護師だというので、労働災害保険などの適用を誠実にして来たが、何かと言うと
 「知人が医療関係で働いているので・・・」
 などと言っていた。
 親が何かとこんな男の生き方にアドバイスをしていたようだ。
 彼からのメールを放置していて、返事をしなかったが暫くするとまた来た。
 『何度もすみません。確認文書は確認した方がいいでしょうか。ご迷惑をお掛けしてしまったのは、こちらですのでそちらで把握できる分だけの給料を頂ければ有難いです。図々しいとは思いますが宜しくお願いします。』
 一体何んなんだ。
 こいつは、大学卒業者でまだ20代半ばだ。自分の見る目がなかったと反省したが、ここ1年でこんな奴ばかり入って来て一体何が得られたのかと思ってしまう。
 どうするかは検討するが、多分、171時間勤務の6割が基本給となる。その金額から、社会保険は先月分と今月分の2カ月を天引きするので10万円を切る支払いとなるので、それで一旦支払って確認の文書は出すことになるだろう。
 新たな大阪市内事業所の管理者が居宅介護支援事業所の開設が8月からなので、その準備に余念がない。その中で、彼女がケアで担当している利用者を誰かに変更しないと行けない。
その為に、NPO法人常勤理事を派遣することとした。夕方その利用者宅に管理者とともにケアに入った。ところが、戻って来たのが嫌に早かった。
 「どうした早いじゃないか。」
 「すみません、初日で直ぐに駄目になりました。」
 彼女が駄目になったというのは初めてだ。
 「何が駄目なのか言ってくれないと分からない。そういえば、最初から目を合わせないようにという仕草で、目を見ると背けていたので駄目だなとは感じていた。」
 「いや、あんな人でしょっちゅう事業所が変わっているんです。」
 そう管理者は言うが、多分管理者と比較されたのだろう。
 その有能な管理者を何とかサポートしようと毎日動いている。そのケアが終わった後、5時半から2時間ほど近くの喫茶室で話をした。段々と、不安から明るさを取り戻しつつある。
 私が後見の勉強をする切っ掛けになった、認知症の妻と夫。その夫に何度も確認をしている。まず、認知症の妻の後見だ。子供二人は多分了解してくれるのだが、問題は夫だ。普段はそう言っても、公の場になると何度も煮え湯を飲まされた。
 「そんなこと知らない。聞いた事がない。覚えていない。」
 その言葉のために、どんな恥をさらしたか。
 そして、そのような兆候が出て来た。訪問介護事業所サービス提供責任者が来て
 「頼まなくても自分出来るから。私が責任をもってする。」
 そう言っているようだ。
 もうその意欲は冷めた。もう一人、後見を言われている人がいる。その方を最初担当するようにするかな。

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