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トップハート物語(4826)立志伝敢闘編
18/12/12
2012年(平成24年)7月下旬。
 ここ数回連続して社員の泣き顔を見ているような気がした。色々と事情があるだろうが、我慢のしどころという事もある。どうか泣かないで欲しい。
 朝一番で、それ以上早い7時過ぎに突然事務所のドアが開いて誰かが入って来た。その顔を見て驚いた。大阪市の新規事業所の管理者だ。8月からは新規居宅介護支援事業所を開設する。
 「驚いたでしょう。早く話をした方がいいと思って。昨夜からほとんど寝ていないんです。」
 そう言って、何か危機的状況が発生したと悟った。
 「こいちゃんが、9月末で退職したいと。この地に居られなくなると言うんです。」
 「それは嘘だな。最初から辞める積りでいると思う。男がいるから。」
 NPOの新規事業所を設置したのが今年の1月だ。指定を取得したのが3月だ。それまで、3人のスタッフを投入して準備を進めた。その準備段階で嘘ばかりついて何も出来ず責任を人に押し付ける高齢者の社員を辞めさせた。
続いて2級から育てた社員が結婚して県外で過ごすと退職。嘘ばかりつく、いつも疑って掛っていた者だったので退職を歓迎した。続いて、あの伝説のバカ者社員を辞めさせた。
2か月の短期間だったが100万円程度彼女のために使用して、人事異動の辞令も無視して弊害を生み出し続けた。考えられない問題ばかりだ。そして、短期投入した中年男性も使い者にならずにひと月で辞めて貰った。
若い男性社員もケア初日で腰痛だと言ってリタイア。労災を使っていたので辞めさす事が出来ずに遊ばせて、3か月掛ってやっと先日退職させた。そして、数ヶ月前から退職を申し出ていた彼女が辞める事をメールで管理者に伝えて来たという。
 このような事を続けていてはと、その呪縛から離れるような活動を行っているのだが、人材確保が悉く空振りだ。その結果が得られない状態では不安が増長する。話している間に顔が歪んだ。
 「頑張って遣る積りで入るのですが、一人ではどうしようもなくて。」
 ここから、涙がとめどなく流れ出した。
 彼女は内外とも認める当社の次世代のリーダーが。まだ若いが期待に応えてここまで来た。ついに介護支援専門員の資格を取得して次のステップは現在ある居宅介護支援センターで勤務して経験を積む事だった。
彼女の希望は独立した事務所で自分の力を試したいという事だった。その希望を叶えて、新たに設置したNPO法人の団地内の事務所に設置することにした。その前に、異動して事業所管理者として介護、支援を管理して来たが8月から活動が始まるとその組織から形上離れる。
 そうなると、自分が活動して居宅などのサービスを入れようと思っても介護や支援組織に人がいなくなれば何も出来ない。問題は、サービス提供責任者兼管理者なのだ。不在になっては運営が出来なくなる。
その不安が体全体に蔓延したのだ。思い返せば、私もそうだった。この事業を始めた時には私だけの事務所だったのだ。管理者感覚を受け入れずに拒否して私一人で運営していたのだ。同じ建物の中には居たが、話す事も無く無視していた。
 ただ、相手が経営者の配偶者だったので私が結局辞めさせられたのだ。
 そんな事や自分の思いを話した。
 「泣くな。俺は自分のそのような境遇をもっと艱難辛苦を与えて貰った方がいいと思っていた。最低の位置に落ちた方がいいと思っていた。そこから始まるのだ。何かして、何かが生まれる事をこの時知った。何もしないで思い悩んでも何にも生まれないのだ。そこから動いて何かが得られた時の嬉しさは尋常ではない。その嬉しさを忘れず次々と新たな行動を起こす。失うよりも得るものが大きければ、失うものなんてなんでもない。」
 彼女がいなければ、新たな事業所は成り立たない。しかし、次の事業所の事を考えている。それは、新たな人員が大勢年末に生まれる可能性があるのだ。その事業所がある団地内で、基礎研修が行われていて12月に修了するのだ。その人員の中に使い者になる人材が多分に含まれている。
 その不安で泣いた意識を忘れずに過ごし、結果が何年後になるか分らないが楽しみだ。ハローワークに向かって求職者11人にリクエストをした。ハローワークの窓口の職員は使いものにならない。
定年退職したOBを再雇用しているのだろうが、どうしようもない。自分のところにあるデータを出せば済むのに、私が自分の会社の求人票持って来ないので受け付けられないというのだ。バカか。お前たちに何を目的としているんだ。
 「打ち出せばうちのが有るだろう。」
 そう怒鳴ると、やっと打ち出した。
何なんだこいつらは。それだったら、企業と求職者を直接結び付けるように情報を公開したらいい。どうして、わざわざこのIT時代にハローワークに行って手続きをしないと行けないのだ。自分たちの職場を失わないようにだろう。

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