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トップハート物語(4763)立志伝敢闘編
18/11/11
2012年(平成24年)5月下旬。
これまで、専任教師が行っていた労働安全衛生の講義を私がする事になった。9時半から4時半までの休憩を挟んで6時間だ。何を話していいのか皆目見当もつかないが、キャリアコンサルタントの範疇でもないしそうかもしれないし。
そんな事はどうでもいいのか、とにかく誰も居ないと言う事で私がする事となり、準備を始めた。介護労働安定センターより、その関係が分かる本を取り寄せる。何しろ、この介護福祉分野での話しでは無いと困るのだ。
最近の生徒は私が学んだ頃とは大違いで態度はでかいし何かとクレームを付ける。真面目では無いのに、何か見つけて集団で大騒ぎをする。特に、卒業間近になると就職が難しいと自分でもわかるのかクラスを破壊して道ずれにしようとするのか、とにかくとんでもない生徒に変身するようになる。
 裏付けをきっちりして事例を収集して、臨んだ。バカな生徒が多く、頭が悪いというのではなく、四六時中携帯電話を操作して居たり、イスに座る事が出来なくてウンチングスタイルでイスに足を拡げて座っていて、それも短パン姿で太ももとの間から下着が見えてもいいとばかり足を拡げる。
どうしようもない生徒、特に若い女性がクラスを破壊するのが最近の傾向だ。口答えをしたり、約束を守らなかったり。
 それでも、今日の6時間は静粛に終わった方だった。最初は、人材育成の制度の話しをして質問を受けて、労働問題から入った。その方が、興味があるように感じたからだ。職場での人間関係やストレスの原因。具体的な労働問題の事例など。
そして、ケアをしていての労働災害事例。移動での交通事故やその処理。雇用契約や非正規雇用などによって対応が変わることの現実。
 午前中は3時間に亘って講義を一方的に行ったが、大人しく聞いていた。昼食を挟んで午後から事例検討をグループワークによって行った。利用者や入居者から暴力をふるわれる、危害を受けた事例を、具体的に話しをして、それが起こらない為の自分達が出来る日頃からの対応をワークングして発表する。
次に固定式ベットで寝た切りの利用者に対して中腰になりおむつ交換をしていて、腰痛が発生し悪化し安静状態になったヘルパーさんの事例検討。事前にどんな対策が必要だったか。
最後に家事援助の際スプレーを自分に向けて噴霧し目に障害が生まれたヘルパーさんが事前に注意すべきだった対策を話し合い、発表させた。そのほか、労災として報告された事例を幾つか披歴。
 また、疥癬に掛かっていた利用者への援助をして自分も感染してしまった時に、対応する手段を検討。それぞれ、事業者が取るべき対策や事後対応など、労災に掛かっているかどうかの基本的情報やもし登録などの不安定な契約だった場合の労災適用になる為の手段などを話しした。
 あっという間の5時間だった。最後の1時間はストレスについて、話し合った。現在のストレスこれから介護職として働いた場合考えられるストレスをそれぞれA4の用紙を渡して記入して貰った。
和気藹藹とした雰囲気の中何とか6時間を終えて、生徒が記入する私の講義の講評を見た。参考になった、勉強になったと具体的な部分を書いてくれたのでほっとした。このような態度の生徒たちに私たちが評価を受ける時代になったのだ。
 その講義の間、アルバイトとして採用し介護雇用プログラムに繋げる予定だった者から電話が来た。これまで、使ってみないと分からない者が多く出来るだけ事前にその申し出ている能力が本物かどうか確認することにしていたのだ。
期待に反して、バツ印を付けざるを得ない30代の女性だった。何と無くオドオドしていて、こちらが気を使うような感じだったし使えると言っていたPC技術はない。そのうえ、私と二度アルバイトの時に会っても無視するとか誰が来ても顔を合わせないし挨拶もしない。電話は取らない。バイクの免許があっても運転を拒否。
 勉強しながら給与が16万円近く出て、ヘルパー講習料から通学電車代なども出る。4カ月の資格取得期間は生活に困らない。目的が、働く目的なのか生活の維持が目的なのか。それも分からないのでは、受け入れる訳に行かない。
その為に、30日に意思確認で面接をした。何故人に挨拶をしないのか、何故お客様が来ても無視しているのか、電話が来ても何故取らないのか社会人として基本だ、と。
 「当社は、介護も教室もお客様が来て初めて成り立っているのに不快な主をさせてどうする。」
 そう言った。
 それでも、
「生活保護を抜け出す為に挑戦したい。」
と言っていたが、結局来ない事になった。

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