お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(4720)立志伝敢闘編
18/10/19
2012年(平成24年)5月初旬。
 何かおかしい。昼頃ニュース速報がテロップで流れていた。竜巻が茨城県つくば市に発生して家屋倒壊多数と。日本で竜巻など余り例がない。時々ニュース映像や被害者の話しを目にするが、そんなに大きいものでは無いし家屋倒壊など信じられない。
昼食後ひと眠りしてしまって、起きたのが3時過ぎ。休日とあってニュースがなかなか無い。つくば市は次男の自宅がある隣の市だ。最近地震も頻発しているし、少しは案じている。
やっと、被害のすざましさを目にしたのは、暫く経ってからだ。余りの惨状に愕然となった。この連休中、観光バス事故に始まって白馬岳の集団の遭難、そして、この竜巻事故。日本はどうにかなっているのか。
 連休最終日だ。昨日、研修をさせてくれと押し掛けて来て4月半ば頃から当社に来ている還暦近くの男性が、
「時間を少し下さい。」
と言って来た。
おかしな奴で、研修に来たいと言って来たので受け入れを諒解すると
 「給与は一番少なくて結構ですから。12、3万あればいいですから。」
 と、自分から勝手に言い出した。
 研修に来るのにどうして給与を支払わないと行けないのだ。その金額も自分から言い出す。そのうえ、分かったとその申し出を受け入れると、今度は書類を出して来た。当社に、
「半年以上勤務する条件で採用されると、労働金庫から借り入れた借金の半分は返却しなくていい。」
というのだ。
自分で描いたストーリーを私に押しつけて来たのだ。それでも、使えそうな奴はどんな人間でも受け入れる私はそれも諒解した。主目的はそれだったのだ。当社の求職者支援事業の介護職員基礎研修を受けたのだ。
 その者を、時給800円で受け入れた。研修センターを主に、NPO法人を従にアルバイトをさせる事にした。
そして、約ひと月。自分でも言っていたが法務の勉強をした過去があるという。NPO法人の全国展開の届け出書類を内閣府に問い合わせして作成するように依頼したのは一昨日だ。
その事で話しがあったというのだ。もっともな話をしていたが、私は事前の話しはどうでも良いので、とにかく分からない事は私に聞かずに内閣府に確認して作成するように言った。
 その後、NPO法人の新規事業所のサポートに行っているが、その感想を言って来た。色々あったが、その中で気になった事があった。管理者が全く何をして良いのか分からないようだ、という思いは仕方がない。全く経験の無い者が運営しているので、日々勉強だからだ。それは、何度も言ったが何故か止めない。もううんざりした私の顔を見てか、
 「あのバカ者の言動が気になっています。一日中話しをしていて、自分の過去に何があったのかはどうでもいい事で、今、営業を少しでもしないと何も生まれて来ないような気がしています。」
 「そうか、俺も困っているんだ。育児休暇を終えて戻って来たが、早く戻って来ている。他の者は1年くらい休暇を取っているのだが、彼女の場合3ヵ月半だ。元の本社に戻そうと思ったが、受け入れを拒否された。考えた挙句、人が不足していると管理者が応援を頼んで来たので仕方が無くNPO法人の新規事業所に配置した。ところが、問題ばかり引き起こすので隣の部屋をオフィスとして上げるので立ち上げするように指示したが、逃げ回っている。行き場所が無いのでNPO法人の新規事業所に行っている。その場で油を売って過ごしている事が心配していた。彼女が配置される先月まで営業を真面目にしていたので、これまで多くの利用者が生まれた。そう言っても、3月までの2名の常勤社員を賄うだけの収益だ。それが、4月に2名の社員を増やした。それからは、利用者は増えていない。二人分の人件費分マイナスだ。営業をしなくなった。全くしなくなった。」
 「時間が余り過ぎて、少し遠まわしに意見を言ったんです。営業を少しでもしないと、これからは増えて行かない。1日1件でも良いからケアマネジャーさんの処にでも言って来た方がいいのではと。そうしたら、忙しいのに訪問したら邪険にされて仕事をくれなくなるんじゃないかというんです。」
 「それは、詭弁です。行きたくないからそんなこと言っているんです。バカ者が行くまでは、私の言いつけを守って営業をしていた。それが、奴が行くようになってから全く動かなくなった。本当にあいつはバカ者だ。」
 方々に行って、忙しいと言っているようで、それを回りの者が信じている。困ったものだ。その事が頭にずっとあって、夜は眠れなかった。
 眠ったのが午前3時頃だったろうか。どうやって注意したらいいのか。その男に最後に言った。
 「研修に来ている者にどうして給与を払うのか分からない。研修だというのは勝手だが、給与を支払っているという事は仕事をして貰っているという事だ。ひと月ごとに評価するので、その積りで。」
 顔色が変わった。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報