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トップハート物語(4714)立志伝敢闘編
18/10/16
2012年(平成24年)5月上旬。
東京大学の市民後見人養成講座実習生を受け入れしている。隣県のフィナンシャルプランナー協会支部長で会員2千名を超す組織の長だ。それにしても、お若いとみんなに言われる年齢だ。しかも、女性。
今日で6日目だ。本当は8日が最終日だったのだが、計画時間を超えておりその精神的負担が大きいので、今日を最後にして貰う事にした。10時に、駅で待ち合わせしていつものように駅前のホテル喫茶店で、事前の打ち合わせ。今日の予定を話しして、
 「もう20時間を超えたと思います。実は、次に予定されている8日ですが、私自身電力病院に行って検査を受けないと行けなくなりました。それで、今日で最後という事にしたいと思います。」 
 突然の申し出に、すこししょんぼりしていた。
 急に礼儀正しくなり、丁寧にこれまでの礼を言っていた。11時に出て、まずは当社の大阪市内にある団地事務所に向かった。18日の関西東海地区広域での市民後見人法人の打ち合わせを私のどもの事務所にて行う事になっている。その会議場所が、この団地内事務所だ。
当日参加メンバーでもあるので、事前に場所確認をさせた。実は、事務所内の社員と共に一緒に食事でもと思っていたが、丁度実績集計で忙しく合わせてケアも入っているという事で、キャンセルにした。
 そのあと、少し離れた場所に移動して美味しい本格的手打ちそばを食べた。これまでの6日間、同行したその支部長と昼食を一緒にすること6回。全て、ホテル内とか格式のある小料理屋とか平均ランチタイムでも3000円はする代物を当社の経費で賄ったのだが、慣れているのか全く礼も言われないのには驚いた。
そのほか、喫茶などに入ったがあくまでこちらは教える側なのだが、やはりフィナンシャルプランナーという資格や支部長という地位がそうさせているのか。私は礼儀正しくした方が、相手も自分も気持ち良い時間を過ごせ自分の目的も得られるのではないかと思うがどうだろうか。
 次に向かったのは、車で1時間ほどの山間の集落。昨日、後見を引き受ける事にほぼ決まった被後見人の自宅を確認しに行ったのだ。大勢の話し合いの中で、自宅に戻らず売却の方向に関係者だので話しがその方向に向かったのだ。私は、遮って本人の意向はどうなのかと言葉を挟んだ。
 「本人は一人では生活出来ない。段差が多い。寒暖の差が激しく暖房も冷房も無い。草が茫々生えている。電気水道などは2年間そのままで、止めていない。誰も身内が居ないので、売却する他ない。」
 などと言っていたので、まず、それを自分の目で確かめて置こうと思った。
 町中から県境の山間を縫って細い山道を走行し、下りに入ると少し開けて来た。大きなお屋敷のような家家、立派な庭や屋根瓦。目星をつけて車を停めて、坂が急な家々を回って表札や住所を確認する。
誰もいない家が多く、人が全く居ない。廃屋になっている家もあり、人が住んでいそうな家に行く。門扉が無く庭が広く母屋でブザーを押す。全く誰も出て来ない。犬が吠えまくっている。
また歩く。家並みの端まで行くが分からない。戻る途中で歳の行った女性がいて声を掛けて自分の身分を少しだけ明かして、名前を出して家を聞くと、直ぐに分かった。
 それでも、
 「あの方は、何にも出来ない人だから一人では住めないと思います。ただ、家は新しく立て替えしたばかりで・・・・」
 そう言っていた。
 想像していた、廃屋に近い形では無く新しい家なのだ。山の中の方だと勝手に思っていたが、幹線道路に面した立地条件がよい場所にあるようだ。あの、同行したおばあさんが見えないのは、私との話しを聞いて一目散にその場所に向かったのだろう。性格が現れている。
 果たしてその通りで、私が向かった先に先回りしてここだと手柄のように大きくジェスチャーをしていた。行くと、名前が違う。隣に行くと、あった。立派な想像を超える大きな家でしかも新しい。
 土地は余りに交通の便が悪い地域なので価値がないが、家は充分に住めるので取り壊すにはもったいない。売却可能だが、売れる保証はない。
何しろ、ここに向かう道のりの30分程度に店が無い。見渡す限り店が無い。100坪は裕に有る土地と延べ床面積もそのくらいある家だが、交通の便が悪く冬は雪に閉ざされるような感じだ。

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