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トップハート物語(4703)立志伝敢闘編
18/10/10
2012年(平成24年)4月下旬。
まず、仕事をする為に資格を取得するように言った。求職者支援制度を利用して、介護職員基礎研修を受けるように言った。介護時事業の現状などの話しをしたが、不安一杯だった。
 「この際、妻と別れて手切れ金として通帳を渡しました。ですから、私にはビタ一文ありません。無くても出来ますか。」
 「本当に無いの。」
 「いや、かき集めれば300万くらいは有りますが。」
 「そのくらいあれば出来る。ただし、収益が上がるまで自分は無給で生活しないと行けない。」
 「実は、二股では無いのですが私の行くスナックのママさんと好い仲というか、それなりの関係がありまして、そのママと話しをして佐藤さんの事を話題にしました。ママも、もう40代半ばで店は繁昌しても夜の仕事を辞めたいという思いを持っています。介護をしたいと言っているので、一緒に勉強してやって行こうかと思っています。」
 そう言って、今までの経緯などを私に話しをした。
 顔や風体は竹内力にそっくり。
 強面で力も強い。そんな奴だが、気は小さい。もっと、根性があるかと思っていたが、ダメだ。どうやって遣るのかを私の本を渡して読ませた。しかし、やる気を起こさせる積りがどうやらもっとモチベーションが下がったようだ。それでも、少しずつ前に進みだした。
 そんな彼だが、どうなることやら。
 「本当に今お金が無くなり、働く事も出来ない。何か遣る事はありませんか。運転手とか営業とか。」
 そう言ってくれた。
 しかし、訪問介護では資格が無い者は仕事が出来ない。
 「運転手はいいけれど、営業を遣ってみる。歩合制でいいなら。」
 そう言って、考える事にした。
 そんなに忙しいのに、今日は9時半から4時半まで求職者支援の講義だった。地域包括ケアについてだった。最初の2時間は、地域包括ケアが何故必要になったのかを話しをした。
それを知らないと、単なる制度としてしか受け取らないからだ。大きく捉えて行かないと、自分の将来が行き当たりばったりの行政に翻弄される。そう思っている。まず、日本の財政がどうなっているのかを説明し、
 「これからの日本は行き詰まる他ない。そのうえで、自分がどう生きて行くか考えろ。」
 「人口動態がどうなっているのか。昭和23年から産まれた人達が平成12年、今年から65歳に達する。毎年300万人近くだ。それなのに産まれて来る赤ちゃんは毎年100万人前後。日本の人口は昨年25万人も減った。これから、もっと減る。老人が増えて働く人が少なくなる。」
 「家計に合わせて国の財政を考えると、月20万の生活費の内うち10万円はサラ金からの借金。そのうえ、その年に加算した家計の10倍240万円の借金も抱えている。毎月10万円の借金が続くのでは全く改善が出来ない。」
 「介護保険料は税金と保険料で賄われている。税金は期待できない、働く人も居なくなり、大会社は軒並み赤字。働く人の収入も少なくなり、お金を使わない世代が多くなり、商店やサービス業が衰退する。介護保険を支える人達が居なくなる。だから、制度がこのまま続くと思わないで下さい。」
 「そのお金が無い自治体や国が何を求めているかというと、これまでの住民サービスが出来なくなる。そこで、地域包括ケアと言いながら皆さんの地域に対する参加を求めている。制度だけでは無く住民参加の街創りだ。」
 そこで、あるモデルを使って、地域で何が出来るのかを事例検討をした。
 午後、
 「行政サービスが低下している中でも、日本の国会議員は世界で一番報酬が高い。目に見える形だけでは無く、通信交通費などという名目で毎月100万円、政策秘書だという2名に年2000万円、政党助成金という名の何百億円の税金からの交付。無料パスや立派な議員宿舎や議員会館。これらを知らないと国民として行けない。そんな奴等は、自分の事は全く論議しない。定数を減らす、議員歳費を減らすなど。」
 「こんなに老人が増えるのに、ヘルパーが少ないと足りなくなると言っていながら、これからの介護福祉士一本化への矛盾した介護人材へのキャリアアップ。27年度から変更する受験システムや事前講習。ヘルパー制度改革でなぜ実習が無くなるのか。どうして、日常生活・総合支援事業が始まるのか。」
 それを説明して、ヘルパーなど足りなくならない行政の野望を話しした。そして、質疑応答。
 「こんな話を聞きたかった。」
 そう言われた時には、我が意を得たり、と思った。

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