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トップハート物語(4694)立志伝敢闘編
18/10/06
2012年(平成24年)4月中旬。
「お前は、甘えている。いいか、俺はお前をどう生かすか考えた。本当は黙って実行しようと思った。でも、ここで言う、自分でしなさい。俺の事務所の隣の事務所には全て事務の設備が整っていて、何時でも使える状態でそのまま置いてある。お前は、ここのNPO法人の事務所として指定を取って自分でしたら良い。その結果は、自分に跳ね返る。誰も言い訳を聞く人間はいない。俺の言った言葉が、お前の身に降りかかる。それが一番いい。そうすることにして、色々な奴に相談している。その為に、勉強させている。」
 「そんなの無理です。私を首にして下さい。」
 「逃げるなよ、人の有難さ大切さを学んでくれ。お前だけが心配だ。これから、大変な時代になる。その時はどうするんだ。お前はもう30を超えて、子供を生んだ。どう生きるかは、子供をどうするかではなくもう自分の時代で考えないと行けない日本になって来た。」
 「分かっています。」
 「分かっているかどうか、自分でやってみたらいい。そうしたら、自分を支えてくれる人自分に必要な人が分かる。録音なんかして人を追求したって何の利益にもならない。いいか、これから準備に入るからな。俺は言葉に出したら絶対やる。逃げるな。」
 そう言って、何度も何度もタオルのハンカチで涙をぬぐって泣き叫ぶ社員を前にして
 「もうお前の泣き顔は見飽きた。勘弁してくれ。」
 そう言って、無視した。
 段々と、泣き顔からきびいしい顔になって来た。
 「よく人生を考えろ。安易に考えるな。」
 「よく考えて決めた事です。」
 「何をばかな。そんな結論あるか。」
 否定して、彼女の言葉を相手にしない。
 段々と端正な顔立ちに戻ってきた。
 どうして元ヤンキーはこんなに綺麗で色白な女性が多いのだろう。彼女も立ち直った。あのケバケバしい頭と化粧と風貌がこんなに真面目な質素な人間に替わるのだ。ただ、内面は変わらない。
替わらないというのは、知識や判断力の事で迷惑を掛けても自分の面からしか考えない。公共心が無く、相手の事を考えない判断力が問題なのだ。それでも、もうああだこうだという時代では無い。身につまされて変えて行く他ないのだ。
 泣きやんで暫く話しをして、端正な顔立ちに戻って
 「もう今日は帰ります。」
 そう言って、後片付けを始めた。
 「子供の事を考えろ。」
 そうだ、あいつは子供というと私が時間を空けると思って、その単語を言い出したのだ。相談と言うこの時間に、子供のこの字も出て来なかった。
 暫くして、私がその話し合いの中で指示したことの返事が戻ってきた。彼女が、最初アセスメントに行ったお宅の契約を夜9時に設定していた。夜は管理者の都合が悪い。
彼女が早目に行った方が良いとメールで言って来た。管理者は家庭の問題で夜が駄目なのが分かっている筈なので、
 『お前がコンタクトを取っているので、突然知らないでは無くちゃんと相手と連絡を取って、昼間に替えてお前が紹介してあげて下さい。』
 そう言ってお願いしたら、そうやってくれた。
 もう一人も、早目に契約をと言って来たので
 『お前が表に立って契約を進めて、管理者を同行してな』
 分かりました、と言ってやってくれた。
 『他者の為にした事は、必ず自分に跳ね返って来る。そう信じて、お願いします。』 
 そう締めくくった。

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