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トップハート物語(4681)立志伝敢闘編
18/09/29
2012年(平成24年)4月中旬。
いつものように、第3者には面白い会話となった。
 「家に有るお金を持って来てくれませんか。2万円ほど必要なんです。」
 「そんなお金ありません。一体どうするんですか。」
 「喉が渇いて、飲み物を飲みたい。」
 「そんな2万円もする訳が無いでしょう。もうすぐ退院でしょう。リハビリ頑張って早く退院して下さい。奥さんが待っていますよ。」
 少し、涙ぐむ。
とにかく奥さんのこととなると、直ぐに涙が流れてしまう。
 「それじゃ、1万円でも貸してくれませんか。」
 「いま、持っていません。」
 「2千円でいいです。貸してくれませんか。」
 「持っていません。ヘルパーさんに言って置きます。」
 しかし、後からヘルパーさんには持っていないと返事するように伝えた。
 「携帯電話を持って来て下さい。」
 「携帯は必要ないから。掛け過ぎるからダメでしょう。病院では使えません。」
 「日にちが分からないから、携帯で見たい。」
 「それだから、カレンダーを持って来ますよ。」
 「住所とか見たい。」
 「見て何するんですか。」
 そんなやり取りを繰り返していると、電話が市役所から入ったので席を外した。
 その間、実習者がNPO法人常勤理事の智子さんと一緒に残って話しをしていたようで、後から聞くと、
 「女性だから気に入ったのか、最初は横向きで目をつぶっていたのですが優しい声に引き込まれて目をかっと開けてジッと顔を見て、『私の後見人になってくれますか』と言っていました。勿論、その実習生は『私はなれないんですよ』と優しく断っていました。」
 優しいと言っても、フィナンシャルプランナーで県の会長をしている。歯に衣を着せない発言者で、今日の朝の懇談の時も
 「東京大学の後見人研修は曖昧で育成には相応しくない。導入の部分では良いですが。」
 とか、京都の先駆者の後見センターに対しては、
 「あの方の話しは抽象的で具体性に掛ける。そこに、何人もの実習生が行くのですが、行って何を学ぶんでしょうか。何も無いじゃないですか。」
 などという。
 怖い。私の対しては、どんな表現で批判するのだろうかと思う。病院での面接の後、
 「佐藤さんのやり方では、何れ破たんします。自己破産します。優し過ぎて、これから依頼の余りの多さに立ち行かなくなります。」
 「確かにそうでしょう。何の報酬も得られないのですから。提供するのは自分だけで無報酬。しかし、そうしないと行けない状態が現状なのです。お金のある方は任意後見をしたら良いので、私の場合、今は何も得られなくても運営出来る収入源があります。財政の安定なくして、法定後見は無理です。」
 「それでも、ある団体は、法定後見は依頼の何割までとか決めているところもあります。また、金銭管理だけしていて、月1万円80人を受託しているところもあります。」
 そう言って、色んな事例を教えてくれた。
 「それはいい、事例としてそんなのが沢山あれば安定に寄与すると思います。」
 得られるものが今日もあった。
 次に認知症で95歳、独居者宅を訪問した。
 私にとっては何年振りかでお会いするが、本当に明るい元気な方だった。30分ほど大歓迎を受けて退去した。今日は3時半までの5時間半の実習だった。
 「これからは、認知症夫婦を中心として、認知症高齢者、知的障害者などの生活を見て貰ってそれが在宅の実態だと知って欲しいと思います。」
 そう言って、第1日目の成年後見人実習を終えた。
 戻って来ると、保険代理店の友人から電話があり自動車保険の来季の見積もりを送ったという。直ぐにその見積書を見た。何と、150万円を超える。数年前は割引率が55%で80万円を切っていた。それが、あのお局様筆頭サービス提供責任者社員の事故続きで多額の保険金を負担する羽目になり、ついに150万円を上回ったのだ。

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