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トップハート物語(4672)立志伝敢闘編
18/09/25
2012年(平成24年)4月上旬。
 事務所に着くと近くの公園に行って桜の開花状況を見た。
 今週に桜を観る会を催す。その時期を探っているのだ。午前中に、長崎県壱岐島からブリとカサゴとイナダが届いた。冷凍をしないで食べたいので、近日中に行いたい。冷凍しようとしたが、余りに大きくて冷蔵庫に入らない。
桜は7分咲きというところか。水曜日が雨の予報なので、月曜日か火曜日に決まりそうだ。
 突然、認知症を妻に持つ夫が入院している先の看護師から電話だ。
「相談があるので来てくれませんか。」
という。
いつもの手だ。何も無いのだが、自分がするのが嫌なことは他人にさせる。まだ、NPO法人常勤理事の智子さんが出掛けるまでに時間があるので、病院に連れて行って貰った。
動かず、高くて美味しい物ばかり口にしているので、もう凄い太り様で驚いた。あごや首のあたりは顔と同じ太さになっている。
 「息子や娘に電話掛けてくれないか。」
 「どうしてですか。」
 「入院していることを伝えて欲しい。」
 「手術が終わったら連絡します。」
 「手術前に電話してくれ。ヘルパーさんが妻に付きっきりでお金が掛かる。入院費用で100万円位借りてくれ。」
 「誰から借りるんですか。」
 「息子や娘から。」
 「何を言っているんですか。借金の話しは自分でして下さい。私はしません。」
 「私が掛けても出てくれない。佐藤さんだけしか信頼していないので、掛けて頼んでくれませんか。」
 何度も同じ話で堂々巡りだ。
 お子さんを義務教育も終わっていない時に暴力をふるい、外に出してしまった。そのお子さんは辛苦の生活を送ってやっと子育てに一生懸命になって働き生きている。それを、テレビを3台も購入したり入らないお風呂を50万円も掛けて改装したり、日常でも通販で高級な品物を取り寄せ、食材は全て百貨店。
借金をしてまでそのような生活を送る信じられない感覚だ。その異常な感覚をどうしたら抑えられるか。その一旦が成年後見人制度の学びだ。
 息子も娘も面談した事がある。隣の県に住んでいる息子とは何度か面会をした。私と同じ境遇にその心を理解した。今回の入院は、まだ命に別条が無い。バルーンの管理が悪くて尿道結石と併せて病が発症した。
その手術をする事も視野に入っているという。当然、家族が署名をしないと手術は出来ない。どうなるのか、前回の脳出血の際は緊急なので私がした。勿論、ケアマネジャーとしてではなく、医師と病院に求められるままに行ったのだ。
 借金だらけの危険人物にだれが保証してくれるのか。家族が一番分かっている。そんな中、いつものように
 「妻が施設に入るんじゃないかと、可哀そうで。」
 そう言って、泣き出した。
 妻が大好きで、片時も離れたくない。その妻は、徘徊するし不穏な言動が激しい認知症なので24時間体制でケアをしていた。昼間はデイサービス。それ以外の夜間はお泊まり自費。
払えないのを分かって居ながら対応せざるを得ない。介護保険の限界を知るために、色々検討した。生活援助を入院している日以外の日に夫に入れて妻の点数を幾らかでも生み出す。
デイから戻って来て泊まりの算出になる夜10時までの5時間を身体8生活3で10日間入れる。そうするか、間を開けて自費でNPOに依頼するか。とにかく、自費が出ないのに越したことはない。
 「大丈夫ですよ。奥さんはヘルパーさんがずっと着いていて、施設に入る事はありません。」
 何度か言って、泣いている顔を見ていた。
 戻って来て、今度は新規利用者のケアプランを作り提供票を作った。全く何も無いというのが信じられない。引き継いだのだが、前のケアプランや提供票が無いのだ。一度もモニタリングに行った事が無いというのだ。早くこのような業務から抜け出して、創造的な仕事がしたいとつくづく思った。NOP法人常勤理事の智子さんがケアに出掛けた。

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