お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(4652)立志伝敢闘編
18/09/11
2012年(平成24年)3月下旬。
 全盲で、毎日1時間半の生活援助を提供していた利用者。どうしても、今のままで継続して欲しいという。援助内容を精査した。これまで、買物も近所で同行することがあっても、短時間なので本来の「身体介護」を取って居なかった。
加えて、薬の準備やサポートや食事の配ぜんや見守りなど時間を積み上げて、利用者の諒解を貰って原案として身体を30分加えることとした。担当者会議で結論を得る。金曜日に設定した。
しかし、他のサービス提供での重複で会議に出られないサービス事業所もあり、その点は書面での参加でしのぐ。また、今月中に基本方針作成や調整間に合わずに新介護保険法施行になる4月に入る利用者もいる。
サービス内容は変わらず、単価が変動するだけものやQ&Aにあるように訪問介護だけの変更である場合はサービス担当者との会議のみで変えて行けるので、そのようにしようと思う。
 困難な事例があと一つ残っていた。完全な認知症があり独居の方。家族は大勢いてプランの提案を受け入れない。ただ、口は大いに出す。問題は、毎日生活援助で4回対応しているのだが、訪問介護が現在のサービス提供では点数が上がって仕舞う事だ。
今でも、点数がオーバーしてしまい自費が発生している。その金額がもっと増えるとなると、当然納得しないだろうと思っていた。1時間の援助でも調理だけでも時間が掛かり超えても排泄処理など沢山のプラスした業務をヘルパーさんはボランティアのように処理してくれている。
 そのヘルパーさんは遠方から来ており、移動だけでも往復1時間以上は掛かる。その移動時間に対して、援助時間が45分以内になって報酬も下がるとなると、もうこれは、結論は目に見えている。事前に、ヘルパーさんにその旨の話しをして、
 「時間が少なくなり、報酬も下がるがそれでも継続できるか確認をお願いしたい。もし、無理であれば他の事業所なり自費の安い事業所なりを探さないと行けない。」
 そう訪問介護事業所に確認させた。
 「やっぱり、家族のように接して来ましたが他のケアに変わりますという事です。彼女には、毎日入る他のケアを準備しました。」
 「ちょっと待って。まだ結論は出ていない。意思は確認できたので、あとは家族がどう思うかサービス担当者会議で決めようと思う。」
 そう返事していたところ、思わぬ情報があった。
 「家族は時間を減らすのは受け入れない、というのでNPO法人で同じ援助で同じ時間を提供する自費を入れられるので、自己負担額の調整は可能ですというと、それでいいという事でした。」
 と、情報を頂いたので結論は意外な方向に向かった。
 自分が提示する案は、介護保険限度額までは従来の訪問介護事業所で、オーバー分はNPO法人でこれまで負担して来た自費を超えない範囲で金額を決めて提供することにした。生活援助で1時間程度提供して1000円位か。
 新事業所管理者からメールだ。現在提供している利用者は変更が多いが、出来るだけ提供を拒まない。来月の依頼があった。何と、提供時間を70時間も超えているというのだ。
調整に向かった管理者が詰めて行っても、結局12時間超えてしまい、自費となった。また、
 『5月の連休に利用者を旅行に連れて行きたいので、対応を依頼されました。返事は保留してあります。』
 『大丈夫、受け入れは出来ます。予定がしっかり決まったら、直ぐに連絡を下さい。』
 そう返事している。
 それに、男性ヘルパーを確保依頼があったが、丁度就職サポートを連絡して来た男性ヘルパーが居た。当社の就職支援卒業生だが、曰くつきの問題児だった。その話しを管理者にした。それでも、自分で面接をしてから決めたいというので、その手続きを取るように連絡先を教えた。
 『社長ときっちり話しをしてから決めたいと言われました。』
 と、言って来た。
 昼間その男から連絡が来たが、話し中で出られなかった。夕方連絡したが出ない。再び、夜電話があった。本来なら、登録者に私がいちいち対応する必要はないのだが、何を難癖付けたいのかを聞きたかった。
しかし、性格はこの2年間で変わったようで、紳士的だった。やはり、そのままでは働く場所が得られないと悟ったようだ。社員にしてくれという願いだったが、恐ろしい選択は出来ないと断った。男性を所望していたが、男性のような元女子プロレスラーで受けいれて貰った。
 先日、夜遅く息子から電話があった。この厳しい時代に、あの大赤字を出している大手電器メーカーにSEとして出向させている。その言葉に、嬉しく涙がにじんで来た。
 「4月から契約金が上がるから。ただ、それだけ言いたかった」
 今でも同年代に比し多額の報酬を貰っているのに、それだけ評価受けていたのか。


一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報