お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(4651)立志伝敢闘編
18/09/10
2012年(平成24年)3月下旬。
 法改正の公表がいつものように施行ギリギリで、現場は慌てふためいて考える暇も無い。一番頭に来たのは、処遇改善の報酬が利用者も1割負担するとはどの説明書にもQ&Aにもない。
勿論、利発なケアマネジャーが法文や通達を見れば分かるのだろうが、説明にあったのは区分限度額管理の点数には入らないというだけ。余りにもいい加減な改正で、本当に民主党は出鱈目が過ぎる。
月4万円の交付金はどうなったんだ。民主党の公約に
『介護員1人当たり月額4万円を交付する』
としていた筈だ。
それが、利用者には分からないように4%上乗せの1割負担を強いているとはどういう訳だ。自分達が利用者に説明せずに、我々現場が説明をしている。
 本当か嘘か分からないが、訪問介護事業所に来たケアマネジャーは
 「他の事業者は処遇改善金を貰わず、利用者に迷惑が掛けられないし手続きが面倒だとしたところもあります。やっぱり、給与は欲しいですよね。」 と、皮肉交じりに言われたようだ。
 それもそうだが、私の抱えている認知症の妻とその夫の言動にまだ基本方針が決まっていない。既に、計画段階で点数を超えている。その点数をどうやって今回の改正で増える分を圧縮するかを考えているのだが、利用者本人はいたって平気。
先日、寝たきりの筈の夫が認知症の妻の暴力に耐えかねて蹴り倒した。その弾みで、ベットのバーに尾てい骨を打ち付けてポータブルトイレにお尻を打ち付けた。打撲で往診にて処置をして、整形外科に通院。
大した怪我では無く、もう来ないように言われたのだが認知症の妻の心傷ストレスは収まらず、週4日通っていたデイサービスを週1回に減らす事になった。給付管理者としては久々の限度額内に収まり気持ち良く2月3月と過ごした。
 問題は、次の4月だ。訪問看護、デイサービス、訪問介護が軒並み点数が上がる。訪問看護は削れない。デイサービスをどのように考えているのかが、問題だった。計画はそのままでキャンセルとしていた。
何度確認しても、
 「そのまま取っていて貰って、取り敢えず来週はキャンセル。」
 と言っていたのだが、もうそれを継続する訳にはいかない。デイサービスに迷惑が掛かる。
 今日また訪問した。
 「今のままでお願いしたい。」
 「今のままでは、これまでも毎月自己負担が大きく、もうお金がありませんよ。」
 「借金してでも、お支払いします。」
 「どこから借金するんですか。」
 「息子は連絡しても、出てくれない。息子に金を貸してある。」
 「いいですか、現実的な話しをしないと困りますよ。デイサービスも訪問介護もみんな支払いが出来なければ、誰も来ませんよ。」
 「ヘルパーの料金が高い。」
 「何を言っているんですか。勝手に訪問看護に頼んだりするから、1時間8000円、30分でも5000円近く掛かっている。それがあるから、ヘルパーさんのお金を保険で支払えないから自費になるんでしょう。ヘルパーさんは看護師さんの半分ですよ。それより、贅沢しているからですよ。何万円の物を通販で購入したり、食べ物はみんな百貨店で買って来る。一体どうするんですか。このままでは、夏まで持ちませんよ。十分な年金を貰っているのに、出鱈目な使い方をして。お風呂だって介護保険を使わないで50万円も出して大工さんに頼むは、見ないテレビを3台も購入する。」
 「どうしたらいいのか分から無くなった。」
 結果的に、このままデイサービスを減らして週1回にする。暖かくなったので、認知症の妻を入浴介助して改装したお風呂を使う。デイから戻ると、急に激しい暴れ方をするので減らす方向が良いと思う。そのうえ、認知症の進行を防ぐためのコミニュケーションを、外出を含めて検討することにした。
 久々の歩きでその家に行った。春らしい日差しがやっと出ていたので、歩くのが嬉しい。しかし、また夕方に風と激しい雨が路上を叩きつけていた。一体いつに成ったら春は来るのか。桜はつぼみのまま。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報