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トップハート物語(4616)立志伝敢闘編
18/08/22
2012年(平成24年)3月初旬。
 いつもは早朝からにぎわう私の部屋も、土曜日の今日は閑散としていて午前中、全く誰も来なかった。電話1本も掛かって来ない。
 時の来るのを確認して、9時になったらあの新規事業所の第一番目の仕事が始まると認識した。今日は移動介護で9時間の介助だ。幾つかの地域で事業を展開しているが、今回は政令指定都市の大阪市に初めて事業所を構えた。
その指定が下りたのが3月1日。最初の日から仕事が入って来た。自立支援の業務だが、介護保険より単価は高い。そのうえ、処遇改善交付金の単価も高い。介護にばかり目が行っている介護事業所が多い中、分け隔てなく自立支援も受け入れて来た。
 昨日、最終アセスメントと契約した時の情報をサービス提供責任者から貰った。契約やその嬉しいこれからも沢山頂けるようなことを言われたという相談員との話しの中で、
 「最初電話で話した時も、契約時もヘルパーさんは男性でも女性でも大丈夫です。以前も、女性のヘルパーさんが対応していたので変な事はありませんのでと、いわれています。」
 そう聞いていた。
 男性で40代。療育手帳を持っていると聞いて、確認した。最初は、
「身体的な歩行困難とか視覚が低下している。」
とか言っていたので、その積りで居た。
ところが、そうでは無かったのだ。知的に障がいがあるというので、少し心配したが、問題はないというので女性ヘルパーを想定していた。男性ヘルパーも補助には入れていた。それが、
 「会議が終わってから、相談員が外に出てから『以前の事業所では女性ヘルパーさんが入っていたのですが、恋愛感情を抱いてしまってストーカーのような事をされてトラブルになったので男性ヘルパーにして下さい』と、突然言い出したんです。」
 そんな訳で、急きょ変更した。
 男性ヘルパーも、その近くに住んで居て素直で誠実な彼をシフトに入れた。彼は、元々社員であったのだが、能力が無く虚言と問題を繰り返してトラブルが大きくなり、会社を揺るがす様な事態に発展した。
そのうえ、責任を取ってその上司が退職してしまった。当の本人は何の責任感も無く感じず、ついに強制的に退職させた。その彼は、勿論、何の自己批判もする訳で無く、
「登録で使って下さい。」
というので登録させた。
それが、事務的な仕事は出来ないのに介護や支援が性格と合って誠実にこなして、信頼が厚く利用者の覚えも良くかなり助けられている。
 こんな事もあるのだと、思いながら連絡した。1日前だ。
 「大東本社の予定が2時間ほど入っています。それが無ければ、9時間の対応は大丈夫です。」
 そう言われたので、そのように本社管理者に連絡してその時間を他のヘルパーに対応して貰い、事なきを得た。
 その始まりが、9時だ。終わるのが18時。9時間提供が認められている。流石政令指定都市だ。この地方は、労働基準法で8時間労働だと制限がある。
 社会保険労務士から電話があった。研修会で介護保険事業所も今度の改正で、労働基準法を遵守するようにとの事。事前にその事は通知等で知っていたが、問題は超過勤務手当や休日などの扱いだ。
業務委託契約者でもその対象になる。源泉徴収、社会保険加入と負担を求める事を確実にするように言って来た。
 私は、労働基準監督署と税務署との話を進めて契約書作成や労働保険加入、源泉徴収、社会保険加入などして来た。その話しを言ったが、鼻から聞かずに
 「色々と言い分はあるでしょうが。」
 と、一蹴する。
 社会保険労務士としての立場は分かるが、何か不正をしてくれと言っている訳ではない。ちゃんと対応して、その指導に従って進めていると言っているのだ。一方的な制度導入をしては、ヘルパーさんも居なくなる。
幾ら確定申告をしてくれと言ってもしない。そんなヘルパーさんに限って有能な技術を持っている。源泉徴収をして社会保険加入を勧められて、はいそうですかという訳が無い。そのような事をしないサービス事業所に行ってしまう。
 そうは言っても、社会保険労務士という立場は経営者になる訳が無い。個人契約をする会社になった方が良いのか。社会保険で会社は衰退するような気がする。
 夜7時半になった。これから、新たな身体介護夜間が始まる。今日は同行で実際に収入に反映しないが、技術的なレベルを確認したいと思っているようだ。それがクリアできれば、追加で幾つか新たなサービスが得られそうなので、依頼した彼女に奮発した。
通常の金額の他に移動に要する時間を往復1時間と見積もって、身体介護2で夜間の割り増し計算と同等の金額を加算すると。これからの事を思えば、安いものだ。

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