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トップハート物語(4575)立志伝敢闘編
18/07/31
2012年(平成24年)1月下旬。
「あと、就職支援講習の受講生は何人になったんだ。」
「32人でした。」
「2人多かったか。それでも、いつも、その程度は辞退や合わない奴が出るからいいか。」
「あの71歳の方は合格にしないといけないでしょうか。」
「こちらから声を掛けたんだから、当然だろう。大体、二人位変なのが居るだろう。それでも、困ったら仕方が無いだろう。」
 募集当初応募者が少ないというので、他の一般講座で相談があった方に今回の講座を薦めたのだ。しかし、ハローワークの段階で高年齢なので2級講座を勧められていた。しかし、2級講座は10人の応募に留まり、中止にして基礎研修に集約したのだ。
そのような、話しをして新幹線に乗るべく駅に向かった。いつもの通り、NPO法人常勤理事の智子さんが送ってくれる。彼女にも話をした。
 順調に、今年も行きそうだ。それなのに、俺の年は段々増えて行く。終息をいつも念頭に思って居るのに、逆に拡大して行く。その一つに、 先ほどの、研修センター責任者にも言ったが、新たな講座を考えている。
居ても立ってもいられない。次の構想に真っしぐらだ。
昨日、新たに設置した大阪市団地内事業所の責任者が、
『団地内集会所を借りられる事になった。』
と、手柄の様にmailして来た。
非常に不快になった。彼は、3月から新規事業所の利用者確保に動くように口を酸っぱくして、時には罵って居るが一向に動かない。それなのに、
 「出来る、出来ないというより、やらないといけないでしょう。」
そう言った。
啖呵を切るばかりで何もしない。経験豊富な我々でも、夜も寝られないくらいの思いだが、投げ出すに決まって居ると思って居る。ギリギリまで。逃げる積りだ。
 新幹線の駅でトイレに入ると、何度もバイブレーターが呼んでいた。しかし、手を離せないので、終わってから着信を見た。あの、とんでもないやつだ。12月にデータを消し去って行った奴だ。仕事の成果をあげる事を条件に、講習を無料で受けさす事にしたが、結果的になんの成果も上げられずに終わった。
その挙句に、データの消去だ。受講料を負担する事を条件に修了証書を渡した。それを、妬んでの電話だ。何度も何度も掛け続ける異常さだ。
最後に、不快な思いが出て来た。
夜7時に、自宅のある東大宮駅に長男が迎えに来た。帰りながら一緒に刺身など買って戻り鍋を3人で囲んだ。
 先週の初めに、関東地方でも大雪が降っているとニュースで知った。年末に群馬県伊香保温泉に行った時に、雪に阻まれて大きく新幹線が遅れていた。だから、もし雪模様だったら戻らない積りで連絡をしていた。
幸い、雪が降らず天候に恵まれて、定時に東京駅に到着した。思ったより寒く無く、手袋無しで駅まで行けた。
 風呂に入って直ぐに白子鍋を囲んだ。何も変わりは無いのだが、何と無くホッとする時間だ。テレビを見ていても、何も話はしなくても精神的なゆとりがあるのはいい事だ。年金問題を放送していたので、
 「そう言えば、お前は65歳からいくら貰えるんだ。」
 そう聞くと、年金の通知を持って来た。
 まだ、65歳には成らないがその時の支給される金額が書いてある。
 「65歳からは年間90万円位と年金基金が出る。」
 「お前は、18歳から10年間しか働いていないのにどうしてそんなに出るんだ。40年国民年金を支払っても月65000円位だ。お前より少ない。」
 「私のは厚生年金だから。」
 「厚生年金だって、あの当時だったら毎月保険料は1000円位だろう。それが、こんなに成るなんて。いくら専業主婦もみなしだと言っても、国民年金を40年間真面目に払った人と余りに差があり過ぎる。」
 「これだけあれば、何とかやっていけるんじゃないの。お父さんの年金と合わせて、生活していけるでしょう。」
 「お前なんて、もうかなりの預金があるだろう。そんなに貯めてどうするんだ。使わないと、長男に全部持って行かれるだけだ。」
 「近くに沢山の有料老人ホームが出来ているけれど、色々調べて見ると入居金が安くても大体月20万近く無いと入れない。あれだこれだと追加で取られる。そんなのバカバカしくて、誰がそんなお金払えるの。」
 「だから言っているだろう。今のうちに、新しい家を建てたらどうだ。バリアフリーにして置けば大丈夫だ。土地だけでも購入して置けばいいじゃないか。首都圏に直下型地震が来ると言っているし。」
 「だから、庭に倉庫を作って非常食なんかを入れておけばいい。」
 「何を言っている。この家が崩れてお前は下敷きになるんだぞ。そんなことしても、仕方がない。とにかく、貯めるばかりで使わないと駄目だ。」
 「家はもう少し地価が下がったら買う。この土地だって、こんなに下がっても購入した当時の価格くらいだから、丁度いい時に買った。バブルが始まった時だったので高いと思っていたら、それからもっと急激に高くなった。」
 そんな会話を交わして、息子にipadでラジヲを掛けて貰って眠った。
 朝は、前日の残りと秋刀魚を焼いて貰って食事をした。長男は忙しいらしく、朝食を食べるよりも睡眠が欲しくギリギリまで眠っていて出勤した。日曜日も出勤だとは大変だ。
 暫くテレビを見ながら妻と過ごした。
 「長男はまだ結婚しないのか。もう誰でもいいから結婚して欲しいな。」
 「今は、人に押し付けられると逆に嫌がる。今まで何度かその機会があったけれど、長男の性格が優しいと思ったら女性には厳しいみたい。いつか機会が来るんじゃないの。」
 「それでも、あいつは余りの贅沢だからな。ブランドとは言わないが、それに近いものばかりにこだわる。食べるものだって身の回りのものだって。」
 「銀座や高級な店を行きつけだと言って、友達や知人を連れて行って御馳走するみたい。ただ、最近は買物を頼んでも半額だから買って行こうかと言うようになった。少しは、変わったみたい。今までは、高い物を平気で買って来た。」
 次男は早々と結婚して出て行ってしまった。最近、茨城県の守谷に家を新築した。地震が多発しているので、少し心配だ。心配なことを話し合っても仕方がない。
 「先日、先輩の店から購入した高価なカーディガンなどちゃんときているのか。」
 「着ようと思ってもなかなか高級な物を着られる機会がない。」
 「そんなこと言っていたら、いつまで経っても着られないぞ。」
 「本当は、気に入ったのと違っていた。もう少し若いのが欲しかった。余りに歳より染みているから着られない。良かったら、仙台のお母さんに上げようと思っているんだけれど。」
 1枚5万円のイタリア製で2着先輩の処から買って送った。まさか、そんな事とは思わなかった。
 昼近くになったが、ご飯は食べなかった。髪の毛を切って貰った。もう、結婚して36年目に入るが、ずっと妻のハサミで処理して貰っている。
 1時半に自宅を出て、戻って来た。


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