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トップハート物語(4560)立志伝敢闘編
18/07/24
2012年(平成24年)1月中旬。
「そうでしょう。この程度の研修と、この程度の人間が集まって何をしても何も得られない。それじゃどうしたらいいのか。主任ケアマネジャーの立ち位置が欲しかったらこの程度の研修でも諦める他ない。自分で、見つけて必要な研修なり講座なりを受けて自信と知識を持たないと駄目だと思いませんか。介護保険制度やそれにまつわる通達さえも理解していない。本当に、その方への援助が最良なのか、知らない制度やルールがあるのではないかと思いませんか。この程度の研修で、それを見出せますか。」
 そんな話をして、私が受けている東京大学での市民後見人制度の話しをして、実務に通じた研修を受けて初めて自信になるという考えを言った。
 「これからは、何をどうしたらいいんでしょうか。」
 などと、言われて調子に乗って話しをした。
 時間が来て、自分達の発表の場になった。当然、講座通りの話しをしている訳ではないので、お互いに答える事は出来ない。しかし、私は、設問が10程度あったが、それに対して創作で答えた。実際のロールプレイに対しての結論的なものだったのだが、
 「創作で答えますよ。」
 と、彼女に断ってから創った話しを発表した。
 彼女の番になった、
 「私は、佐藤さんの話を聞いて、この程度の研修では主任ケアマネジャーとして何にも出来ないという事が分かりました。分からない事、もっと他に制度があってその方の為になるものを知らなければ、プランも作れない。私には、主任ケアマネジャーは無理だと自覚しました。他の勉強を沢山して知識を増やさないと無理だと知りました。目からうろこが落ちました。」
 などと、言ったのものだから私も困って仕舞った。
 話しの中でも、
 「私は、本当は人と話をするのが嫌なんです。この場に出て来るのも、本当は嫌なんですが仕方がないので来て居ます。」
 「それでも、この研修会場では目立っていますよね。」
 「目立っていると言っても、別に言いたいとか発言したいとか言っている訳ではなく、何度断っても話しをしろと言っているから仕方がなく話しをしている。本当はこの程度の研修でいいんだったら、それで我慢して終わることなど簡単なんです。静かに過したいのに、何度も話しをしてくれと言うから言っているだけ。どうせ変わる訳がないから、自分だけでも変わろうと思っている。社員だけでも、変えたいと思っている。それだけです。」
 そう言っていたけれど、納得はしていなかった。
 ずっと、研修の内容ではなく、個人的な話ばかりしていた。中心は、彼女が苦しんでいる会社経営だった。助言したいが、自分がする訳ではないのである程度で抑えていた。それでも、
 「これから、福祉をするならNPO法人を設立して置きなさい。何かと便利に使う事が出来ます。収益を上げる目的ではないにしても、業務が沢山生まれて来るし、社会福祉法人か特定非営利活動法人という優遇もあるし、助成金は沢山ある。業務をするうえで必要不可欠だよ。」
 そう言って、具体的に当社関係のNPO法人の話しをした。
 午後の3時間半の時間は全く主任ケアマネ研修会と関係の無い話しに終始してしまった。勿論、多くの講師の話は聞き必要なレポートは作成したが、ロールプレイは成果を上げる事は出来なかった。
それでも、ロールプレイに何の意味があるのか、多分講師も何をして良いのか分からない程度の人だから問題はない。事例を提示して、コーチングのロールプレイ。ヒントを掴むための話術が求められるということで、お互いに主任ケアマネージャーになり合って答えを引き出すヒントを言うのだが、今話しを聞いて具体的にどう話をしたらいいのか、分からない。
その代わり、これまで無かった1時間置きに15分という大きな時間の休憩が入った。前回もそうだが、終わる時間も早い講師だった。
 そう言った中で、私と一緒にロールプレイを遣っていた彼女が
 「今度、名刺下さい。」
 とか、
 「次の研修の時にゆっくり話を聞かせて下さい。」
 とか言って来る。
 最後に講師が
 「今日のコーチングで自分が得た気付きをみんなに話しをして、これから自分はどうやって行くのかの決意表明をして下さい。」
 そう言ったので、順番に話しをした。
 私は、その場だけのありきたりの言葉を言ったが、最後の順番だった彼女は
 「私は、佐藤さんの話を聞いて主任ケアマネジャーを勉強しても何にも出来ないという事を気づきました。私の決意は、これから帰ってNPO法人を創る事にします、これが私の決意です。」
 私は、のけぞって仕舞った。

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