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トップハート物語(4526)立志伝敢闘編
18/07/06
2011年(平成23年)12月下旬。
 昨日の主任ケアマネジャー研修会が終わって、あとはクリスマス会に全力投球する積りだった。そうはいかないのが予定というものだ。朝一で、ケアマネジャーに合格した介護サービス提供責任者が来た。
今回の試験に際して掛かった経費の精算だ。受験料や参考書、研修会参加などの他に来年から始まる講習料など支払った。そして、先日お願いしたチマチョゴリの件で
 「悪いな、始まる最初だけ写真を写させてくれないか。直ぐに着替えてもいいから。」
 「いいですよ、全然。その方が食べてもきつくないし。折角だから、みんなで記念撮影も出来るし。」
 「ムクゲの花をプレゼントしようと思ってフラワーショップなんかを探しているけど、時期が秋なので見つからない。」
 「ムクゲって、何ですか。」
 「何を言っている。韓国の国の花だ。」
 「日本でいえば、櫻ですか。」
 そんな会話をしていた。
 昼も方々に連絡して、一流ホテルに入っているフラワーショプなどを探して貰ったが、見当たらなかった。
 次に来たのが、70歳爺さん社員と事務員2名。申請書を作成させているが、70歳爺さん社員の丸投げでなかなか進まない。全く経験の無い彼女たちだから仕方がないが、この3人で60万円もの人件費を負担して、書類を作るのに掛かっている。アホらしい余裕だ。
 その間に、居宅介護支援事業所管理者が来て報告。
 「新たに、今月10ケース以上増えたけど私がみんな回りましたから。」
 最初何を言っているのか理解出来ずに生返事をしていた。
 帰ってから気付いた。そうだ、
「今月俺も手伝うから依頼を受けるように。」
と、言ったのだ。
その手伝いが全く出来ていなかった。
 次に、面接の女性が来た。
 今月からパート勤務を経て、来月から正式採用する予定の彼女だった。しかし、シングルの上に独居で小さいお子さんが二人。勤務時間が短いのは仕方がないが、急にお子さんを理由に休む事が多くなり、逆に長時間出勤を断った。
現場から、
「全く計画的なシフトが作れない。」
と言って来たのだ。
彼女は、どうも勤務は無理だという判断で、もう断ろうと思っていた。しかし、色々事情を聞くと、断り切れない。一生懸命に生きようとしているのは分かるが、どうしようもないと言う反面何とかしてあげたいと思う。
 「どこの、どんな仕事だって休みは突然、早く帰る、土日は休みたい、休日も休みたいと言う事では採用する処が無いだろう。自分でどうするか考えないと。」
 そう言って、結論を言おうとすると涙を流し始める。
 「乾燥して、ドライアイなので。」
 「目薬が無いのか。」
 「自然の涙で元に戻しています。」
 そう言っていたが、無碍に出来なくなってしまった。
 30分も話しをして、在宅でも出来る仕事を探すように言ったが無いのは分かっている。仕方がなく、介護現場ではなく研修センターで預かって教育して貰う事にした。
 介護サービス提供責任者が、クリスマス会に使用する写真を持って来た。みんなの歴史をスクリーン上に写し出すのだ。多くの人は、自分で接写して持って来たものを私が自分のPCに移し替えてアレンジしている。
ところが、このとき持って来たものは写真の現物だった。70歳爺さん社員はもう60年以上も前の小学校などの集合写真だ。几帳面に綺麗なままで保存されているが、写真を渡されてもどれが誰だか分からない。
そんな写真が沢山あって、例えそのまま映し出されても見ている人は誰だか分からないし、集合写真ではどこに居るのかさえも分からない。そのうえ、ひとつ3秒程度だから探している暇も無い。手の掛かるのは、彼だけではない。
高学歴社員も同じだ。本当に、男の高齢者は使いにくいばかりか労働力は非力だし他人に迷惑を掛けてもその意識がない。
 引っ切り無しに来る社員。何とか午前中は終わった。部屋に戻って昼食を摂り、再び事務所で社員との時間を取って外出。先日に続いて、社員の給与を振り込み始めた。年末調整の還付金は現金で渡す事にしたので、札を準備するために幾つかの店に行って1万円札を使って崩した。
 認知症を妻に持つ夫の呼び出しで訪問した。
 「今日は、どんな用事で来てくれたんですか。」
 その言葉に、がっくり。

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