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トップハート物語(4501)立志伝敢闘編
18/06/23
2011年(平成23年)12月上旬。
 多くの課題、特に人材の欠如を考えさせられた日だった。まず、先月末で終了するシステム事業部の主力と目された人物の契約更新をしなかった。最初の彼が言って来た話しは全くの出鱈目で、何も得る事が無かった半年間だった。
全くITにはうとい私が、彼の言葉を真に受けてしまって事務所を設置してIT機器を購入して部署を新たに設けたのだ。
 「システムを開発して、販売しましょう。」
 そんな言い方もあった。
 騙されないようにと、息子が言った言葉が耳に残っている。何も出来ないと知ったのは、2ヶ月目だった。本人からも、
「期待に応えられない。」
と言って来た。
無責任な奴だった。しかし、働きながら資格を取得するという制度を利用しているために、直ぐに解雇は出来ない。仕方が無く、何も得る事が出来ずに半年を経過してお引き取りを願った訳だ。私の慧眼が無かったのだ、と諦めただけで終わらなかった。
 管理を任せた70歳爺さん社員が来た。
 「とんでもない奴です。よく内容が分からないのですが、何と言うのですか最初にパソコンを購入した時の状態を。」
 そう言った時に、同じ部屋に居たNPO常勤理事が
 「初期化ですか。」
 「そうですか、何も無かった状態。つまり、データが何も無くなっていて、使えない状態になっているんです。必要なものが、全部消し去られているんです。」 
 またやられたのだ。
 この世界の人間は、退社する時に必ず何かやらかしていく。今回も、パソコンにある程度精通しているので、その能力を犯罪に生かした。
 「何を呑気な事を言っているんですか。犯罪ですよ。パソコンのデータは会社の財産ですよ。何もしないで居座って半年、金だけ得てこんな事を仕出かして逃げて行く。あれほど、来させるな、鍵を取り上げて出勤させるなと言った筈だ。どうして私の言う事を聞かないのですか。自分の考えで勝手に判断して、こんな事をみんなするから私は言っているんだ。」
 私の目を見ながら、何も言わない。
 「いや、奴が、社長が初期化するように言ったと言っていたものですから。」
 「どうしてその時に俺に聞かない。そんなこと言う訳無いじゃないか。全く口も利かないし。」
 「メールで来たような事を言っていたので。」
 「馬鹿な事を言うな。どうして俺にその真偽を聞かないんだ。犯罪だぞ。本人に連絡を取って、元に戻さない場合弁護士を通じて警察に訴えると通告しろ。」
 私に言われて、直ぐに行動を起こすのか心配になったが、指示をした70歳爺さん社員から一向に返事が来ない。数時間後、
『返事はどうなった。』
とメールした。
暫くして、まだ返事が来ないという。スーパー銭湯に行って、携帯電話を見ると不在着信が70歳爺さん社員からあった。返事をすると、
 「まだ、返事が来ないんです。訴えるとか弁護士に相談するとかは言っていないのですか。」
 当たり前だ、強く言わないと返事などよこす訳がない。自分の管理不備は何も感じない、どうしようもない。詰まらない事で、時間を取らないと行けないし不快感を持たないと行けない。折角未然に防ぐために手段を指示したのに、どうしようもない爺さんだ。
 「いいですか、講習を無料で受講させていたがその修了日が4日だ。会社の業務をきっちりするという事で無料にした。しかし、会社に対して損害を与えて逃げて行く奴にそんな恩恵は要らない。犯罪者に修了証書など渡す必要が無い。まず、最低限受講料を取るように。それからの話しだ。」
 そう指示したが、ちゃんと対応出来るか。
 何が、大手電器メーカーで管理職として長い期間勤務した経験がある、だ。ふざけるな。
 そんな思いであっても、口に出せない。その不備を復旧させるために一人の精通している者を二日間ぶっ通しで対応させた。その金額は2万円だ。ふざけるな。怒ってばかりでは、脳に悪い液が溜まる。


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