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トップハート物語(4187)立志伝敢闘編
18/06/15
2011年(平成23年)11月下旬。
 社員の給与計算をして、隣のSC内に有るATMに行って入金。20日〆で、順次出勤実績が送られて来た順に計算をする。入金額は1日1通帳100万円までなので、2通使用して200万円が限度。
全員終わるのに4日は掛かる。これが、振り込み手数料が掛からない私の節約なのだ。登録ヘルパーさんも同じ程度の額なので、14日頃から毎日200万円ずつ8日間に亘って銀行に行くのだ。
間に土日など入るので、当然まだ終わらない。あと2日くらい掛かる。それにしても、ため息が出る。今日も就職支援事業の入金が無かった。担当者である高学歴をウリにしている一人のミスがこんなに苦しめるのだ。請求内容が間違って却下されたので、入金が遅れてしまった。
今期は4教室運営しているので、毎月講師料とか施設実習料とかが毎月100万円から200万円掛かる。その原価は毎月支払っていて、入金が1コース7カ月後なる。その間ずっと現金が出っぱなしでやっと受給できると思った矢先にミスで先月分が入って来ない。
今月分はまだ。何千万円もの原価を費消して、全く入金が無いのだ。そうなれば、現金がなくなるのは目に見えている。
 ついにそこを突いて来た。今月は、私の報酬と長男の報酬を控えている。それで何とか持っている。今月に2カ月分入金される筈なのだが、行政からなのでいつか分からない。
通帳を見ながらため息を突く。つい最近まで現金が豊富で安心した生活が出来たのに、一転して極貧状態に突入しそうだ。
 入金を終えていつものように階段を上がって息を整えるようにベンチで休んで居ると、研修センターの女子事務員から電話だ。
「書類を持って行きたいです。」
と言っている。
直ぐに戻る。明るい女性で、入社して数カ月目だ。
 「今度のクリスマス会、幹事だけれどお願いしますね。」
 「それが、佐藤さん守口の出し物でみんなでAKBを踊る事になったんです。今更、私のふとい足を見せても仕方が無いと思いませんか。」
 「AKBの何をやるの。」
 「ヘビーローテーションという曲なんですが知っていますか。」
 「知っているよ。それでも、出ればいい商品が必ずもらえるからいいじゃん。」
 「商品貰えるんだったら、沢山出ようかな。私はビンゴとカラオケディエットの進行担当だと言われているんです。練習する時間も無いし、AKBの振り付けを仕事中に練習していいんですか。仕事があってなかなかみんなと練習出来ないし。もうひと月しか無い。」
 「いいんじゃないの。俺も、昨年のオープニング曲は「ラブストーリーは突然に」だったけれど、今年のオープニング曲がやっと決まった。ゆずの「栄光の架橋」にした。俺の事を歌っているのかと思って。」
 「あの曲はいい曲ですよね。」
 そんな話で盛り上がって、時間を忘れていた。気付いたように、
 「そういえば、高学歴社員さんが佐藤さんから言われた働きながら学ぶ制度の応募者が居ないので、ハローワークに行って勧誘してもいいかと聞いて来てくれと言っていました。」
 「勿論いいよ。とにかく、口だけでなくやりなさいと言って下さい。」
 それが、午後になって彼から電話があった。
 「受講生の中に、受講生のお姉さんが受けたいと言っていると応募して来ました。それでもいいですか。」
 「いいよ勿論。」
 やっと、実行した。
 どこにも該当者がいないの、聞いたの、確認したのと返事をしていたが全部ウソで、なんにもしていないのを知っていた。
それが、以前は
 「受講生に確認したが居ない。2級ヘルパーにも4人年齢制限をクリアする該当者がいましたが、全員仕事をしていました。ガイドヘルパー受講生にも該当者が居ませんでした。」
 それを、
「俺が確認するから連絡した人の名簿を出せ。」
と言った途端に、確認したと言った筈の受講生から該当者が出て来た。
 それでも、やっとひとつ実行した事は認める事にした。他の会社や業界では当たり前の事が、出来ないでいるし嘘が通用する。人がいないので、任せきりになっている弊害だ。
 埼玉県川越から、1斗缶入りに煎餅を4個取り寄せた。それを持って各部署に陣中見舞いに行った。忙しく働いている人の迷惑に成らないようにそっと顔を出して終えた。
夕方、先ほどの該当者の面接をした。女性でまだ20代なのだが、またまたバツ一だ。それは構わないが、20代でバツ1で子供が3人とは厳しい。
それでも、12月から4カ月間正社員として採用する。給与は規定で154000円。その間2級ヘルパーの資格を無償で受講させる。

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