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トップハート物語(4182)立志伝敢闘編
18/06/12
2011年(平成23年)11月中旬。
今夜、仙台から来た先輩の歓迎会が予定されていた。アパレル部門の立ち上げに、協力するために来てくれた。3日間の展示会日程だがPRが充分ではなく、申し訳ない思いだ。供給側の能力不足に唖然とした。
メーカーとはいえ、一般常識が欠如していると思わざるを得ない。集客手段としてチラシを作成することにした。どの商品をどの程度の値で販売するのか、目安となる商品と金額を示して欲しいと何度も言っていた。
 「お宅にホームページもあるから、どの商品と品番と値段などを連絡欲しい。」
 何度も電話でもメールでも要求していた。
 社長とも話をした。全く返事だけで何も来ない。そのメーカーを紹介してくれた先輩が、わざわざ東京の原宿の会社に行って直談判をしてくれた。
「今日送る。」

「明日になった。」
の、とまた始まった。
やっと、展示会の10日前に送ってくれたのは型紙絵図とかいう、一枚の布から型を取って切る絵図と端切れの生地が縫い付けてあるような、小さな写真だ。そこには、上半身の絵が書いてあり寸法などが細かく書いてある。
そんなもの、一般の消費者には関係のないものでどうやってチラシに組み入れるのか、これは一般常識で初めてかどうかなんて関係ない。
 バカバカしくなり、電話を入れたが分かったというだけで何も来ない。ついに、1週間前に
 「もう止めます。キャンセルしましょう。」
 そう先輩に言ったが、
 「説明会に替えて200着程度を送る予定を止め20着位の見本を使うから。」 
 そう言われ、形だけの実施になった。
 初日の昨日、午後3時頃から展示をした。数人の方が見えたが、値段の高さに驚き。5万円台から数万円まで。幾ら20%から50%引きと言われても、
 「私ら399円のものを着て居たりして、いくら高くても500円台。桁が1ケタも2ケタも違う。私らには用は無いは。」
 なんて言われて、声も出なかった先輩。
 今日は、社員が大挙して訪れて、買いそうな雲行きにやっとやる気が出たようだ。クリスマス会に着るのでという言葉を聞いて、
 「25日のホテルでの展示ではなく、その前に遣った方が良いんじゃないか。」
 「前にここのセンターでやって、翌日にホテルに200着も運ぶのが大変でしょう。」
 「収入が違うんだろう。社員だったら買いそうだが、ヘルパーさんじゃ無理だろう。クリスマス会に着て行くなら、早く購入して貰わないと駄目だ。」
 「任せます。」
 そう言って、検討することになった。
 今日は朝から強い雨だった。事務所で仕事をして、昼に先輩と一緒に食事するために吉野家で牛丼とけんちん汁、コールスローを購入して持って行った。
二人分で、先輩は体が大きく大食いなので大盛だった。しかし、買って嬉しくはなかった。これだけ買って、1000円札でおつりがくるのだ。いくら安いものを求めていると言っても、こんなに安いのは問題だろう。
それでも、店内は満席で加えて持ち帰り客の列。客の注文を受けて読み上げる店員と、それを受けて記録する、作る作業の店員まではかなりの能力が必要だ。読み上げる余りの速さに、大丈夫だろうかと心配になっていたが、ちゃんと運ばれて来た。そのスピードも凄い。
 しかし、店内の運ぶ男性のこころもとなさ。それほどの歳ではないが、落とさないかとの心配と遅い動作に、たぶんそこにしわ寄せが来ていると思った。考えられないほど安い時給で使われているのだろう。
確かに消費者は安い方が良い。しかし、私は働いている者にそれ相当の報酬を支払いたいと思っているので、消費者ではあるが歓迎ではない。商品に見合った、それなりの金額を支払いたいと思う。
 回転寿司でも、安い所より最近は比較的高いが美味しい新鮮なネタがある処に人が集まるようになった。
 そんな事を思って、牛丼を下げて雨の中を先輩の待つ研修センターに向かった。暫く話をしていると、来月から採用が決まっている元タレントや声優をしていた者が来た。
70歳爺さん社員に言われて、展示会の模様を記録しに来たとデジタルカメラを持って来た。僅かばかりの商品と先輩を写して貰ったが、どうしてまだ採用しても居ない方にそれも休みの日に自分は出勤していないのに、指示をしているのだろう。
人を使うという事は、正当な費用を支払わないと行けないという気持ちを持っていない。人材は願っても得られないものだ。

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