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トップハート物語(4155)立志伝敢闘編
18/05/30
2011年(平成23年)10月下旬。
 誰も来ない1日だった。朝から社員の給与明細作成の仕事をした。しかし、頭の中は就職支援講習の選に漏れた事が重しとなっていた。担当責任者の高学歴社員無責任な言動がそれに輪を掛ける。
やる気が無く、ただ漫然と毎回の申請書を出し続ける。内容は同じで、何も努力しようとしない。責任を取らせる事は簡単だが、打開を考える力が無いので退職することは目に見えている。概ね、男性とはこんな無責任な奴が多い。
 その奴がまた問題を起こす。突然、インターホーンが鳴った。
 「はい。」
 「講習を受けているKですが、ちょっと社長に話したい事があります。」
 「今忙しいけれど、時間が掛かるの。」
 「10分くらいで終わります。」
 しかし、それから延々1時間以上掛かった。
 「最初に言って欲しかった。最初の面接とか説明会の時に。」
 「何をですか。」
 「あれが駄目これが駄目と、今言われても。みんなの前で言う必要が無いのではないですか。」
 「何の話をしているのか分からない。」
 「実習の時に、紙を渡されてあれは駄目これは駄目だと。如何して最初社長が言ってくれなかった。」
 「いいですか、私は何を言われているのか分からない。何か私があなたに言いましたか。」
 「いや、言っていません。」
 「だから、何を言いたいのか分からない。何かあったんですか。」
 「いや、高学歴社員の方が急に言って来て。」
  話しが全く進まない。
  興奮はしているが、何を問題にして居るのか分からない。
  暫く話をして、段々冷静に成って来て分かった事は、顎と鼻の下に髭がみっともない。髭が無造作に生えているのだ。見るからに不潔そうで、注意を受けるのは分かる。実習が来月から始まるが、そのオリエンテーションで注意を受けたというのだ。
それは当たり前だが、私の事務所は一般の人は分からない。個人事務所だし、どうして迷わずにここに来れたのか。
それは、高学歴社員が因縁をつけられて、私に振ったのだろう。私は何も聞いていないので、突然の訪問に驚いた。普通だったら、社員が教えたと連絡をして来る筈だ。それを、全く何の連絡もなしに知らんフリしている。
 長々と、堂々巡りを繰り返した。
 「社長に最初注意して欲しかった。」
 「どうして俺が、いちいち受講生に言わないと行けないの。ほとんどの受講生と会う訳が無い。それより、本当に卒業したかったら剃って来たら。実習先は受け入れない。直ぐに帰される。そうなったら、期日までに卒業できない。」
 そう何度も言ったり、問いかけたり。
 「今まで、就職活動をしたの。」
 「3回行ったけど、どこも全く返事が無い。」
 「当たり前だ、そんな髭をして最初から選考の対象にならない。関わりたくないと思っている。無視しただけだ。常識が無い者は最初から相手にしない。それは、どこの世界だっておんなじだ。」
 「無視されたんですか。そうなんですか。だから、返事も無いんですか。」
 門前払いの形をやっと理解できたようだ。
 結局、遣ろうと思っていた仕事は出来なくて中途半端で出掛けた。ある政党の政経懇話会だった。社内で5人の参加者を指名して会場に向かったのは4時半頃だった。会場に5時過ぎについて、みんなで待ち合わせして入場。
紹介者の紹介で、参院議員と挨拶名刺交換をした。以前から、政党代表とは懇意にして居て衆院議員との懇談は何度もしている。参院議員では格落ちだが仕方が無い。紹介者が耳打ちした。
 「今比例区の議員が今度選挙区から立候補するから、当選したら紹介するから。やはり、衆院議員でも選挙区じゃないと駄目だから。力が全く違うから。」
 そう言って、途中で会場を出た。
 軽食が出ていたが、ほとんど手を付けずに隣の木曽路に入った。みんなは特上ロースのしゃぶしゃぶだったが、私だけふぐを頼んだ。単品で、唐揚げと焼きと寿司を食べた。
 NPO法人常勤理事の智子さん、大東市の居宅介護支援事業所管理者兼ケアマネジャーの菊ちゃん、大東本社管理者、70歳爺さん社員と私の5名だった。こんな付き合いが、年に一度か二度ある。私はいつもジャージで参加する。みんな勿論正装だ。目立っていいが、紹介者は恥ずかしいだろう。

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