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トップハート物語(4136)立志伝敢闘編
18/05/20
2011年(平成23年)10月中旬。
 朝一番で自動車整備工場の社長が車検の有効期間が満了になる車両の引き取りと納税証明書を貰いに来た。介護・自立支援管理者が自費の集金の入金に来た。その程度で、あとは静かに仕事をしていたがメールや電話は頭をヒステリックにした。
管理者と新たな人材確保の話しをした。私が推薦した受講生の実習内容がどうだったか聞いた。
 「かなり優秀な方で機転が利きます。」
 そう言って、具体的な事例の報告を受けた。
 「また、事務関係の話しをすると『聞けば直ぐに出来ます』と言っていました。利用者の受けもいいしコミニュケーションも優れています。20代で非の打ちどころがなく、みんなにも好評です。」
 良かった、
 「自営をしていたのだが、うまく行かなくてこの業界しかないと足を踏み入れたと聞いている。」
 「ただ、土日祝日休みで、9時5時という事でした。子供さんが小さくて面倒を見ないと行けない。」
 そう言って、その点だけ残念だと言っていた。
 早急を要する業務もやっと終わり、この月に終えないと行けない大きな課題が3点あった。既に2点は終わった。労働基準監督署への指摘事項への報告。これは大したことが無かったので直ぐに終わった。
次は、東京大学で受講している後見人養成講座の次の受講日までの課題。それも、半日で終えた。最後に残ったのは、主任ケアマネジャー研修の課題。今月末まで提出になっているのだが、事例検討に使用する資料の作成だ。今日中に終わらせようと思っていた。
 取り掛かって直ぐに、あの研修センターの高学歴社員からメールが来た。
 「代表者印を押して欲しいのですが、都合のよい時間を教えて下さい。」
 それだけだ。
 その文書そのままだ。また、こいつのこんな身勝手なメールで収まっていたストレスが頭の中を駆け巡った。
「都合のよい日」ではなく「時間」なのだ。つまり今日都合を付けてくれという事だ。こいつは、いつも自分の都合で言って来る。どうしようもない奴だ。何度、
「余裕を持って仕事をしろ。」
と言っても聞かない。
こんな奴に仕事を任せて置いては、私の精神が収まらない。いつもストレスが溜まったままになっていて、仕事がはかどらない。何しろ、研修関係の担当者になるには時間が掛かるしある一定のレベルの能力がなければ無理で、これまで其の不足している能力を隠す為にとんでもない奴がとんでもないことを仕出かしていた。
 それを知っていて、何度他の者を付けても仕事をさせないし教えない。そして、何か問題が起こると其のいい訳に
 「全て私一人でしているのですから。」
 などと、役所に対しても言い訳するので性質が悪い。
 暫く、返事をしなかった。課題の進み具合も悪くなって来た。やはり、イライラしている。前頭葉のあたりが、ピリピリして痛い。余りこんな事が無いので心配になる。殊更無視をして、仕事を続けた。
 しかし、今度は息子だった。長男が、昨日から何度も電話を掛けて来て、余り多いので機嫌が悪いと知ってメールを送って来る。東京営業所を作る積りで考えていた。その予定が11月頃と言っていた。
但し、金銭的な問題があるので、資金状況を見てから決めると言っていた。それを、先走って不動産屋と交渉しているらしい。その身勝手な行動に釘を刺したのだが、返事はするが段々と既成事実を作っている。その審査の段階での資料をくれのどうのこうのと、何度も連絡が来る。息子なので電話に出ない訳に行かない。
 ストレスは最高潮に達した。もう限界なので、折角調子に乗って来て今日中に終わらせようと思っていたのに、課題の3分の1程度で匙を投げてしまった。
 改めて、自分の性格やどういった環境であれば能力を発揮するのかよく分かった。静かに一人で音楽を聞いて過ごした時期があった。雨が降ったり天気が悪ければなお良かった。じっくりして物事を考えて、実行して来た。それが今はない。喧噪の中で、何とか突っ走っている。
 そう言えば、ケアマネジャーの試験が今度の日曜日に有る。当社では4人が受験するという。
「それが終わったらみんなで食事でもしよう。」
と言っていたが、私は帰省する予定が入っていたので、断らないと行けない。
そのうえ、その煩い位に電話を掛けて来る長男が、その私が戻って来る日にこの大阪に出張で来るという。一緒の新幹線だったら隣で何時間も座っていなければならない。煩い時間が恐怖だ。静かに過したいのだ。
 暫くしてから、朝メールがあった高学歴社員に返信した。
 「明日午前中ならいる。」
 今日はもう仕事はしたくないのだ。

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