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トップハート物語(4106)立志伝敢闘編
18/05/05
2011年(平成23年)9月下旬。
 朝から、介護管理者やサービス提供責任者が来る。もう今月も残り少なく、来月のシフトを決める時期がとうに来ている。ところが、自立支援のツートップが退職することになり、その中でも定年を迎えるお局様筆頭サービス提供責任者が支援費制度が始まる時に市から連れて来た自分の子飼いのヘルパーや利用者を勧誘して他事業所に引き抜き自分を高く売り付けを図っている。
管理者も務めた者がこんな事までするのかと、他の社員が引いてしまっている。ところが、その引き抜きに応じているのが誰なのかがはっきりしない。聞いても言わないし、ヘルパーさんには
 「月末直前に、辞めると言えばいい。」
 と、あくまで嫌がらせを指揮しているという。
 そのような悪行がこの大阪人の当たり前の言動だ。当然、現場は苦労して悩んでいる。その苦しんでいる様が奴らには楽しいのだろう。私は、このようなバカバカしい事象に加わりたくないのだが、利用者やヘルパーさん、そして社員が困っているので、基本方針だけは常に言っていた。
 「引き留めや残ってくれなどしなくても良い。それぞれが決める事だから。自分達は、その後の先の事を考えて行動してくれ。これからの事を。本社も同じように、ツートップが退職したがヘルパーさんも利用者も一人も移籍することはなかった。そのうえすっきりして二人が居なくなった事で生き生きしている。営業したら直ぐに4、5ケース受けられた。」
 そう言って、安心させてはいるがやはりシフトは現実的なもので、はっきりしない事には何も決まらない。
 その上、お局様筆頭サービス提供責任者の息の掛かった、自分勝手で事務局の言う事も聞かない高年齢のヘルパーさん達が一斉に去って行ってくれるのだったらいいのだが、どうしてこの人が残るのかという問題なヘルパーさんもいる。
その扱いをどうするかを、何度も管理者と話し合っていた。
 「最初は苦しいだろうが、コンプライアンスを守れない自分勝手な当社には要らないヘルパーさんは、切って仕舞ってすっきりした方が良いだろう。」
 そういう方針にしていたのだが、支援費のサービス提供責任者がどうしても直接話を聞きたいというので、昼過ぎに休んで居たマンションを出て彼女らの居る事務所に向かった。
 「今一度に不要な人を辞めさせたら、現場は混乱する。どうしても、このヘルパーさんじゃなければという利用者が多い。特に障害者は若いしこだわりがあるので、直ぐに切る事は出来ない。もしそうなったら、利用者もどこかに行ってしまう。」
 「私の基本的な考えは、不要な人材は幾ら苦しくても切って仕舞う。しかし、現場は皆さんが司っているので皆さんが良いと思った最善策で対処して欲しい。必ずしも、私の考えに沿った行動を取らなくても結構です。」
 「どちらが良いのか、利用者の事を考えて我慢してヘルパーさんを残すのか、会社の事を考えて切って仕舞うのか迷っているんです。」
 「やはり、利用者第一だ。それに、介護とか関係無くどんなことでも判断に迷った時には、動かない事だ。留まる事だ。何もしない事だ。再度考えて、決断するまで動かない。ただ、その為の準備は必要だ。」
 大東本社にて、平成15年に事務所を放ってこの地に来た時の事を話しをした。不快な思いをして毎日過ごすのが嫌なので、全てを投げた心境になってこの守口に来てしまったのだ。
その時に、残留組が全てのヘルパーさんと利用者を自分達が作った会社に移そうとしたのだが、ケアマネジャーが阻止して抑えてしまったので、全く変わりない利用者を新たな人材投入でケアをしたとの逸話を言った。
 「決断をしたら、何の迷いも無く前に進む。その準備をして置く事だ。そうしても、やはり突然何が起こるか分からないし、これまでも多くの似たような事が起こっていた。もう慣れているし、今こうしてああだこうだとお局様筆頭サービス提供責任者の悪行を並べ立てているが、いつ君だって同じ事をするかもしれない。」
 そう彼女に言った。
 その彼女は、お局様筆頭サービス提供責任者が定年半年前に辞めると決めた時に、自分も今年一杯で辞めるので自分が立ち上げる事業所に来て欲しいと言ったと、カリスマが言っていたので、カマを掛けた。
否定する事は無く、顔が硬直して
 「佐藤さんだって、いつ交通事故に遭うか分からない。佐藤さんが居なくなれば、この会社も終わりですから。」
 そう言って、話しをはぐらかした。

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