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トップハート物語(4104)立志伝敢闘編
18/05/04
2011年(平成23年)9月下旬。
 午前中はしっかり仕事をして、午後から待ちに待ったライブに出掛ける準備ゆったりして6時からの開演に備える積りだった。
 朝はいつもと同じ時間に出勤、やらなければならない仕事を幾つか思い込んだ。市民後見人養成講座のレポート。主任ケアマネジャーのレポート。この二つは、急ぐ訳ではないのだが、出来れば早目に作りたい。
その前に、社員の給与明細と毎月配布している手紙の原稿の作成が必要だった。明細をある程度仕上げて、というのはまだ実績を出していない人がいる。
 大東本社ツートップが先月末で退職しているので、総支給額が70万円程度減少した。今月末でこの地区のツートップが退職するので、それ以上の金額が減少する。4人で総額160万円の支給減だ。
その為に、ヘルパーさんの報酬を2級ヘルパーで10%、それ以上の資格者で20%上げた。それでも総額で90万程度増えるだけだ。そのうえ、退職者の影響で業務が錯綜した迷惑料として現場のサービス提供責任者(社員全員がサービス提供責任者)の基本月額を1万円上げた。対象者は14名だ。
 そうしておいて、新人社員を3名採用。10月11月を加えると7名採用する予定だ。しかし、全員実習型雇用なのでその基本月額に対して助成金が出るので、負担額は非常に低い。
その助成金が出ている1年半の間に教育して使える人材に育成することが必要だ。もし、仮に出来なかった時には半年後だったら契約を継続することを断る事が出来る。これまで女性は大丈夫だったが、男性の半数は撃沈だ。
 社員にいつものようにA4に2枚手紙を書いた。内容をどうするか迷った。結論的には、最近よく出張するのでその新幹線移動中に読んだ週刊誌の記事から引用した。
 『自分を原点として、縦軸に原点から家族⇒親友⇒友人⇒知人⇒他人などととり、横軸に自分が今考える事を今日⇒数日後⇒数カ月後⇒数年後⇒10年後などととり、自分が誰の事を考えられるか、自分の将来をいつまで考えているかに当てはまる処に印をして、面積を取る。その面積が広い人ほど、他利主義者であり幸運な人生を歩めるというものだった。」
 色々と、京都大学教授の研究成果などを述べて、結論的にはいつも人の事を考え将来の事を思っている人に、自分を支える人が集まって来て幸運な人生が歩めて、利己的な人は瞬間は利を得られるかもしれないが人間が持っている危険な人物を排除するDNAが働いて、良い人材は集まらない。
いつも悪い人材同士でグループ化する他ない。それなりの納得する内容だったので、用紙大半を使用して完成した。介護を志す者にとっては一番大事な思いだ。
 それが完成して、次に進もうとしたが社員が来た。一番真面目で、一番綺麗な社員だ。電話で空いていますかと言われると、何か深刻な内容の話があるのではないだろうかと、こっちまで深刻になるような人だ。
サービス提供責任者で、仕事に対する責任感があり他者に対する思いやりは当社随一だ。入って来た時の顔を見て、深刻な話かどうかを見定める。どうやら、深刻な話題ではなかったようだ。そんな中、テーブルの上に置いてある今度発行される装丁だけ完成した当社の物語が置いてあるのに目を付けて、
 「もう完成したんですか。」
 「まだ、10月14日に発行する。これは、装丁だけで中身の印刷は今やっているところだ。」
 そう言って、最終原稿を見せた。
 少しめくって、ある程度まで進んだ時に
 「全部読んでしまうと、楽しみが無くなって仕舞います。」
 これからの4人が退職したことへの話しをし始めた。
 「一緒に机を並べて仕事をしていた仲間が、あんなことをするなんて。」
 「会社に居る時間など、人生の時間から見れば大したことが無いし、生活して行くために仕方が無く来ているんだ。その時間を共有しているからと言って、同じ考えや同じ生活を送っているとは限らない。お局様筆頭サービス提供責任者は六十になっても年金がほとんどない。それは、これまで、俺に説得されるまで支払うのが損だと思っていた。4年程度しか支払っていない。年金が無く収入が定年で無くなったらどう生活して行くか。恐怖だろう。それで、自分の担当していた利用者やヘルパーを連れて高く売りつけようと動いただけだ。可哀そうだと思うだろう。俺だって生活して行けなくて金が無かったら、何をするか分からない。だから、自分達はそうならないようにちゃんと制度に沿った対応をして置く事だ。それに振り回されるヘルパーや利用者に成らない事だ。それは全部健康だという事が前提だ。」
 そう言って、
 「君に今完成したみんなに配る手紙を渡して置く。」
 そう言って、色んな話に向かった。

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