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トップハート物語(4093)立志伝敢闘編
18/04/29
2011年(平成23年)9月中旬。
早朝から、宅急便が届く。立て続けに3ケースだ。最初は、出版する製本の見本が届いた。中身の印刷はしていないのだが、装丁などは完成していた。印刷に掛かっていいのかとの承諾書をサインしてファックスをしてくれというメールと宅急便と一緒に文書が届いた。
サインしてファックスした。10月14日、あとひと月で発売になる定価は1500円だ。続いて、注文したDVD7巻が届いた。松本清張のオリジナル映画だ。テレビなどで安っぽく作ったモノではない、映画で上映された大作ばかりだ。
特に、私は個人的に映画史上最も優れた作品だと思っている「砂の器」が手に入った。一度見た作品は見ない私が、もう何度も見ている。
 キラキラ目の玉緒ちゃんが来たので、何と言う事もない切っ掛けで彼女に見るように勧めた。果たしてどんな印象を持つだろうか。私と同じ感じを持つのを期待していた。
 「俺が見た先品の中で、最高傑作だ。差別を取り上げた意味のある作品なので子供と一緒に見るのが良いと思う。」
 そんな事を勝手に言ったが、どうか。
 暫くすると、今度はS急便が来た。三陸に生ものを頼んだのだが、クロネコヤマトなら生ものや冷凍のモノは朝一番に運んで来る。しかし、S急便は夜間になったり土曜や日曜になったり、配達日を指定しても守らない。
連絡して、時間を指定しても守らない。とんでもない目に遭っているので、送ったとの連絡が来ても午前中に着くのかどうか諦めていた。それでも、10時に到着した秋刀魚が入った5箱。
一箱25匹だから単純計算で125匹だ。それでも、人数が多く社員に限定しても一人5匹として25人分。30人に足りない。そこで、日頃から仕事振りが不完全な男性社員を除いて女性社員だけに限定した。
 各事業所に連絡して取りに来させた。昨朝水揚げされたモノを、トラック便で運ばれて来たので、生きが良い。これまで、お局様筆頭サービス提供責任者が誰にもさせなかった料理をみんなが出来るので、思い思いに調理したようだ。
特にさんまの刺身は
 「新鮮だから皮が簡単にはがれて、甘くて美味しかった。」
 そんな声が一番多かった。
 8時半頃に、研修センターの新人女子社員から連絡があった。
 「佐藤さん、申し訳ありません。事故してしまって。相手も私もそんなに怪我はしていないのですが、相手の方のバイクだけが少し傷が付いてそれだけ何とかして貰えればと言っているんですが、これは警察に届けた方がいいのでしょうか。」 
 「直ぐに届けて処理して下さい。相手の連絡先などを聞いておいて下さい。保険屋から電話をさせますから。損保ジャパンです。担当者は俺の友達だから安心して。」
 気の小さいうちでも、特に小さい彼女。
 相当のショックを受けていると思う。それを考えて、何とか刺激しないように、言葉を選んで話しをした。友人に連絡したが、全く出ない。代理店に電話したが、転送の上出ない。
痺れを切らしていると、再び電話で、警察の検証が終わって病院に行くという。二人とも診察を受けたようだ。
 「相手の方も大丈夫と言われていたんですが、取り敢えず診察を受けるようにお願いして受けて貰いました。後から痛みが出ると困るので、やはり通院したいという事でした。」
 そんな報告があり、暫くすると代理店から電話があった。
 続いて、友人から電話だ。あとの事はお願いした時に、当事者である研修センターの女子社員が来た。泣いて、泣いて、涙を拭きながらの報告だった。
相当なショックを受けているのが分かった。精神を安定させようと、余り事故の内容は聞かなかった。ただ、
 「修理などに相当な金銭が掛かると言われたんですが、大丈夫でしょうか。会社に迷惑を掛けてしまって。私どうしたらいいんでしょうか。」
 「事故報告書を出さないと行けないので、書いて貰うだけでいいから。後は保険屋さんが処理してくれるから。心配しなくていいから。相手に何か大きな怪我とかが有ったら大変だったけれど、何も心配することが無いので大丈夫。」
 等と、大丈夫を連発する私が奇異にみえた。
 夕方に、また事務所に来て相談したいと言って来たが、出掛けていたので
 「外出しています。今日は帰って秋刀魚の美味しい調理でもしてゆっくり休んで下さい。」
 そう言って、話しを聞くのは明日にした。

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