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トップハート物語(4032)立志伝敢闘編
18/03/24
2011年(平成23年)7月下旬。
 疑心暗鬼になっていた思いも、全くというほど無くなっていた。そのお人好しの性格が、また災いを起こすかもしれないが、それでも何となく落ち着いて来た。大東本社のツートップの抜ける穴を埋めようと残留する若い20代の男性社員を管理者として選任することとした。
また、本来は中心で動く筈の30歳になったばかりの女性社員は、妊娠7カ月に入り9月で出産休暇に入る。その時期を狙った退職だったので怒りが込み上げていたのだが、色々情報を得るとそうでもないようだった。
 夜、定期的な本社残留の本社若手社員と今後の打ち合わせをいつものすし屋で行った。以前の情報では
 「管理者が一緒に辞める若手の遣り手だと言われている社員の言動を非難していたのに、何で一緒に遣るのか分からない。」
 「どうしてそんなことまで知っているんですか。佐藤さんは恐ろしいです。何でも知っている。」
 「いや、それはどうでもいいけれど、普通だったらそんな人間と一緒にする筈が無い。大体、結果が見えているんじゃないか。若い彼女の給与は高給だ。それが金の無い管理者に支払えるか。まだ、条件を話していないとお局様筆頭サービス提供責任者が言っていたので、条件が提示された時点でアウトだな。社会保険を含めてもっと高給だ。一人でそれだし、2カ月間は入金がない。事務勤務で生活しているのは会社に勤めているからだ。自分の給与は自分で稼ぐとなったらそれは大変だ。俺が始めた頃に、朝早くから夜遅くまで身体介護を中心に入っていたが、やっと40万程度の稼ぎだった。それが、他人の会社の為に出来るか。」
 「実は、彼女の為に彼女が居た市からの依頼が全く来て居ないんです。」
 「いつからだ。」
 「彼女が来てから直ぐです。それから、ずっと来ていない。」
 「どうしてそんな。実は、彼女が来て直ぐに収益が伸びたが、もう1年以上も同じだしどうしてか分からなかった。」
 「どこにでも文句を言って、噛みついて喧嘩をするんで依頼が無くなったんです。」
 「そうだったのか。それだったら、なおの事どうして一緒にする事になったのか分からない。」
 「管理者は頭が良いのに、だからヘルパーさんともうまく行っていないし誰も声を掛けられない。自分が入っている利用者だけしか持って行けないんじゃないですか。精神の大変な利用者なんで、置いて行かれても困るんですが、もし置いて行くようになったらどうしたらいいですか。」
 「まだ申請もしていないし、これから申請するとなると早くて10月、遅ければ指定が下りるのが11月になる。その間、給与が無い事は堪えられない。どこかに登録して、自分の出来る利用者に対処しないと収入が全く無くなる。だから大丈夫だ。引っ張り合いなどする必要はないし、自然体で進めればいい。充実した援助をする事を心掛ければ何とでもなる。後ろ向きではなくて、前向きにこれからどうしたら発展するかを長期展望をもって気楽に考えて。資金的には、あり余るくらいあるので余裕のよっちゃんだから。」
 一同大爆笑だ。
 また、人事についても、新たなサービス提供責任者として2人を選任することが出来た。また、多くの仕事をしている登録ヘルパーさんには常勤になるように勧め、そのほかのヘルパーさんへは時間給を上げる事にした。その事を告げると、社員にするとか常勤扱いにする事にはある程度本社の若い者は賛成したのだが、
 「時給を上げようと思うがどうだ。」
 「無理してあげなくても、いいんじゃないでしょうか。」
 「いいか、俺が残るお前達に出来る事はヘルパーさんの流出を未然に防ぐ事だ。その為には、一番時給を上げる事が効果的だ。」
 「どの程度を考えているんですか。」
 「10%か20%か、どっちでもいい。お前達が決めればいい。」
 「うーん」
 「いいか、金を使う時にはインパクトのある使い方をしないと駄目だ。」
 「分かりました、それじゃ取り敢えず10%アップでいいんじゃないですか。」
 「分かった、そうしよう。勿論、社員も1万円程度臨時昇給をするからな。」
 そう言って、3時間余りの歓談をした。

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