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トップハート物語(4011)立志伝敢闘編
18/03/14
2011年(平成23年)7月中旬。
最初に来たのは、非正規雇用で夫が仕事を失い正規雇用を希望しているヘルパーさんだった。数週間前に面談して、働く事を条件に話しを進めたが、
 「子供といる時間を削りたくない。夫の好きなようにさせたい。学校の役員をしないと行けない。入所している親の面会に行かないと行けない。」
 等と並べ立てて、現在のパート的時間数より働けないという。
140から150時間の勤務実績だ。しかし、誠実で真面目で社員として採用してもマイナスにはならないと思っていた。
 「幾ら勤務成績が良いからといって、それに対する会社としての収益は介護に携わった時間に対するモノだけだ。仕事は出来ないけれどお金が欲しいでは、話しにならない。幾ら家庭の事情を考慮しても大きな金額は出せない。」
 そう言って、一定の事情を加味した金額を提示した。
現在のパート時間の金額に対して5万円上乗せした基本給与を提示した。
 あれから、数週間。突然、昨日連絡があり
「今日の早朝に行ってもいいですか。」
と、いう。
何の話かと思っていた。社員になる面接の条件として、提出物を求めたのだが何の返事も無かった。8時過ぎに来た彼女の話しは、何も言わずに提出するように言った、履歴書や扶養家族名簿、資格者証などを提出したのだ。
私も、返事が無かった事には触れずに、再度条件の説明をした。子供3人を扶養家族に加入させるのだ。まだ、30歳になったばかりで苦労の道を歩むのだ。
 一応の、説明が終わってから再度念を押すように
 「いいですか、どんな世の中であっても、どんな世界であっても労働によって収入を得るのは誰も否定はしない。その労働の形態は異なっているけれど。頭で働く人や体で働く人などさまざまだ。ただ、この介護の場合は、実際に介護をした時間が報酬の対象だ。働く時間を確保しないと金銭には成らない。働かなければ、収入は得られない。その為に、何かを犠牲にしないと行けない。子供との時間なのか、親への面会の時間か、夫に働いて貰うのか、金銭を得るのを諦めるのか。何かを失う事を恐れては、全て失う。その決断をしないと行けない時期があるから、迷わずに決められるようにして置くように。全てが思い通りになる事はない。」
 そう言って、自分が決断をした時の話をした。
 長くなると、迷惑だから意識して途中で止めた。
 「とにかく、若いんだから大変だろうが頑張って。これからの、自分の人生をどう生きて行くのかを決めて、目標を持って生きるように。そうしないと、我慢がいつか破滅の道を選択するような自暴自棄になる時が来るから。目標をクリアするごとに、満足感と次の目標を建てられる。俺としては、この介護に生きるならケアマネジャーを簡単なこの時期に取って置けば老後は安心だと思う。」
 「今は簡単なんですか。」
 「俺たちの時代は70%の正解率だったが、ここ2年間は50%に落としている。合格率は低いが、点数的にはそうだ。それだけ、受験者の質が落ちているから。介護福祉士の試験も実技免除制度が出来たからケアマネジャーも合格できると錯覚して受けるヘルパーさんが増えた。これから、本当に日本の国は駄目になって行くので、自力を付けないと駄目だ。周りに感化されずに、自分の生きる道をしっかりと持ってそれを失わずに行くように。」
 そう励まして、送り出した。
 7月1日に遡って、社員とする事を社会保険労務士に連絡して、手続きを依頼した。
 次に来たのは、大東本社の若手男性。介護福祉士でサービス提供責任者なのだが、昨今の若い人材に違わず、気弱で直ぐに辞めると言い出すらしい。
そのくせ、サービス提供責任者としての仕事が出来ないようだ。彼がしっかりしていれば、本社のゴタゴタも決断一つで早く片付ける事が出来るのだが、彼が残ってもどうしようもない。
本社の様子などを聞いたが、やはり70歳社員の一人相撲で自分の能力の無さをなくすために画策した事だけにが、問題になっているようだ。
 「勝手に本社を逃げ出して、如何にもここでNPO法人の仕事があるように言って、みんな怒っています。いまでは、あの人が居ない中での仕事を進めていますので、どこにいるのか無関心です。」


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