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トップハート物語(4001)立志伝敢闘編
18/03/09
2011年(平成23年)7月上旬。
 朝一番に隣の部屋の自立支援サービス提供責任者が来た。手には小皿に乗ったプチトマトを持っていた。
 「これ、ベランダで収穫したトマトです。」
 そう言って差し出した。
 当事務所はゴーヤを栽培中だ。今年は、節電という事であれこれ考えている。私は、本当にダイエットの積りで戸を閉め切り、エアコンを掛けずに厚手のジャージ姿で午前中は過ごし汗を猛烈に掻いて居る。
しかし、訪れる社員は節電で努力しているものだと思って、最近は隣の部屋は玄関とベランダの窓を空けて風を通している。何度も、
 「俺はダイエットだから。」
 そう言っていたのだが、信用しない。
 午前中は、修正を求められていた処遇改善交付金と助成金の書類を一から作成するためのデータを作成した。一生懸命にしているのだが、毎月の個人個人のデータの中から、それに対応するためのそれぞれの手当額を年間で集積しないと行けないのだ。
その手間が掛かる。毎月全員のトータルは出ているが、個人の年間の金額は改めて計算して出さないと行けない。その手間が大変なのだ。社員だけだったら25人程度だが、登録ヘルパーを含めると裕に100人は超える。汗かきながら、一生懸命に計算したが途中で終わった。
 終わったというのは、午後から市の協働事業に対するシンポジュームがあるからだ。2時からなので、昼食を慌てて摂って出発した。NPO法人常勤理事の智子さんも関わりがあるので、一緒に出席した。
思ったより大勢の出席者があって、会場の市民会館の600人収容の部屋は半数程度の席が埋まっていた。最初の、どこやら遠方のNPO全国組織の方が来て記念講演を行ったが、眠っていた。
1時間後、パネルデスカッションが始まった。市民のNPO実務責任者、JC代表理事、先進的な運営をしているという起業代表、先ほど講演を行った講師、著名な大学教授、市の責任者などが前に並んだ。
 一通りの話しを聞いたが、行政が中心となって進めただけあって立派なパンフレットに、耳触りのよい言葉のオンパレードだ。そのパンフレットを作るに際して、基本計画作成に携わった方は京都や神戸などの学者だ。
何の運営の経験もない、言葉だけの人物だから話しも自分達とは位置を同じくしない話しばかり。バカバカしくなって、席を立ちたかったが佳境なので我慢していた。持参した、ipadで検索したりニュースを見たりして時を過ごした。コーディネーターも人権学者だ。
 その人権学者が、
 「会場にお越しの市民の方で、ご意見をお持ちの方に聞いてみたいと思います。」
 そう言うと、何人かの手が挙がった。
 指名された人物は、介護関係でよく知っている曰く付きの人物だ。
 「介護タクシーを運営しているNPO送迎ボランティアです。これまで、何度も市に対して一緒にしましょうとお願いして来た。平成13年、16年と市長に遭ってお願いしていたが断られた。続いて、19年、20年、21年と毎年公開質問状を出しているが、全く答えが無い。これが、この市の現状だ。それなのに、内容の全く無い綺麗事ばかり並べて何をいまさらという感じだ。」
 そう言ったこれまでの行政への不審と批判を繰り返した。
 笑ってしまった。隣に座っていたNPO法人常勤理事の智子さんにたしなめられるほど大笑いだった。事なかれ主義で丸く収めようとして、何の意味もないシンポジュームを開催しただけで満足するのでは困るからだ。
その運営の中心となっている市の女性職員は、実は介護保険運営で知っていた。生活保護で困難事例の男性で私が担当する利用者として居たのだが、その生活保護担当者が彼女だったのだ。
その彼女は、全く動く事も出来ず何もせず責任逃ればかりして、自分の職務をしようとしなかった。一緒に訪問を促しても、一度も訪問する事も無かったので、私もバカバカしくなって介護保険以外の対応をしなくなった。
深夜に睡眠薬などを飲んで、外にフラフラ状態で出て何度も路上に倒れて救急搬送された。受け取りに来るように病院から連絡があったが、私は拒否した。結果的に、深夜市役所生活保護課の職員が受け取りに行くなど、それまで私がしていた行為を自分達がする事によって知った筈だ。
 今度は、この関係で彼女と関わりを持つのだが、全くNPOや市民運動に関わった事が無い者がどうしてどうやってこのような海千山千の実際に動いている関係者を取りまとめて行けるのか。

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