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トップハート物語(3988)立志伝敢闘編
18/03/01
2011年(平成23年)7月1日。
「管理者がそう思っているんでしょうか。」
 「いいですか、他の社員全員が貴方の言動はおかしいと思っているんです。ずっとそう思っていたんです。」
 「そんなら、どうしましょうか。戻ってあちらで仕事をしますか。」
 「いや、受け入れてくれるかどうか分かりませんよ。結論から言います。管理者は重要な人材です。彼女が居なくなれば、本社機構そのものが崩壊します。あなたが居なくても、事務所の維持は出来ます。彼女は必要な人間なんです。その人間の退職願を受ける訳に行かないのです。」
 「どうしたらいいでしょうか。月曜日から、本社で仕事をするようにしましょうか。」
 私は、遠まわしに退職して欲しいと言っているのだが、通じないようだ。
何とか自分が、その席に戻る事を考えているようだが、本社管理者は彼が居なくてもうまく回って行けると思っている。何度か、退職を示唆したが、その言葉は最後まで聞けなかった。
個人的な怨念のように持って行きたい気持ちも組み取れたが、全員が彼の言動に疑問を持っているとはっきり伝えた。
「私はどうしたらいいでしょうか。」
 「そう言われても、貴方がどういった言葉で本社で言っていたのか把握していない。これから、本社のメンバーに色々聞いて行きますが、私がこうしろああしろと言う訳に行かないので、自分で考えて行動をして下さい。」
 覚悟を決めて下さいと言いたかったが、その言葉を飲み込んだ。
 確かに、役所関係の書類の確実さには助けられた面がある。それを、差し引いてもプラスには成らない。本社で私の名前をかたって威圧していた事は、管理者の話で分かった。その点も感じていたのか、70歳新人はこうも言っていた。
 「もしかしたら、社長の言った言葉だと勘違いして、私の言った言葉に反論できないような精神状態になったのかも知れません。それが、我慢できなくなったのでしょうか。」
 その言葉を聞いて、信用出来ない面があるのだと知った。
 彼が何度も、社長が社長がと言ってまず威圧して、
 「かなり怒っている。」
 と、いう言葉も何度も言っていたようだ。
 それを、再三聞かされていて我慢の限界に来てしまったようだが、それを言ったのは彼なのだ。それを自覚していて、事前に私にそのような事を言ったのだ。
 厄介な老人になって仕舞っていた。どうして、そんな年齢になっても、そうやって動きまわるのだろう。みんなを支えるように、見守ってくれてサポートしてくれたらよかったのに。厄介な問題をまた持って来た。
安心して仕事に向かえるかなと思っていた。相談する者は一人しかいないので、NPO法人常務理事の智子さんに話しを聞いて貰った。
 「困ったね。怖いね。」
 そういった感想だった。
 これから、多くの時間をその解決の為に取られると思うと、頭が痛くなる。
 昨日、ひと芝居打った除霊の件だ。認知症で不穏な言動で近隣のみならず、救急隊や、指定病院、主治医などが大きな迷惑を受けている。
関わっている、市や地域包括などではなく近隣の住民や知人、ヘルパーさんなどが中心で被害を受けている。暴言だけでなく、手が出る。ご飯を吐き掛ける、その上に夫の我儘し放題で、全国でも稀にみる困難夫婦だ。
しかし、その原因は妻の新興宗教への傾倒に有った。
「取付いて居る霊が、自分をおかしくして居るので、霊を取り除いて欲しい。」
と思っていたのだが、その新興宗教の教団が閉鎖してしまった。以来、急加速に悪化していた。
 止むに止まれず、当NPO会員で一見除霊出来そうな全盲のマッサージ師が居た。藁をも掴むとはこのとだ。その方に事情を話しをして、除霊のような仕草と共に、マッサージをして貰って体が楽になれば、除霊したと勘違いするのではないのだろうかと考えた。
 車で迎えに行って、早速10分程度やって貰った。マッサージをしている間、認知症の妻は本当に気持ちが良いといい顔をしていた。嬉しそうで、まるで常人のようだった。
 その結果が気になったので、いつも効かない睡眠薬を飲ませるのと眠るように精神を安定させるために8時から30分、訪問介護が入る。それでも、寝なくて疲れて眠るのが深夜0時とか1時だ。それまでは、大声で騒いでいて、時には外に出てしまう。介護者が寝た切りの要介護5の我儘夫ではどうしようもない。
 「除霊した後の昨夜はどうだった。」
 「8時に入ったら、すやすやと穏やかになって眠っていました。」
 うまく行ったと、ほくそ笑んだ。
 週3回の除霊の時間を作った。完全に除霊出来ればいいが、今回のはマッサージ効果だけだと思う。それにしても、思う通りになって嬉しい限りだ。

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