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トップハート物語(3986)立志伝敢闘編
18/02/28
2011年(平成23年)7月1日。
暑い事務所で、いつものように汗を掻きながら仕事をしていた。エアコンは、午前中は点けないから汗だくになる。集金したお金を届けに来たキラキラ目の玉緒ちゃんは、光る汗を何度もぬぐっていた。
そんな中、突然戸が開いて誰かが入って来た。私は、余り気にしないので声も出さないので隣の部屋を見た。何と、本社管理者だ。唐突に、
 「突然で申し訳ありませんが、辞めさせて貰います。もう我慢の限界を超えていますので。」
 そう言って、「退職願」と記された封筒を差し出した。
 突然の本当に突然の事で、驚いた。
 「何が我慢できないの。」
 「山田さんが、事務所内をひっかきまわして、私ではもう収集が付きません。こんなにバカにされたのは、7年間ここにお世話になって初めてです。管理者として、やって行けませんので辞めます。好きなように、山田さんにやって貰って下さい。」
 「ちょっと待って、何があったのか聞かせてくれないと。俺はうまくみんな行っているものと思っていた。」
 「そんな事ありません。山田さんの勝手な言動で、どうしようもありません。昨日だって、勝手に履歴書を出して『使ってくれるね』と、上から目線で、何で7年目の管理者が、1月に入ったばかりの70歳のおっさんに言われないと行けないんですか。『俺と社長が面談して、明日から採用する事に決まったから』と言うんで、これまで、人事については社長から一言あって、私が全部面接をして決めて来た。それが、大手から来たのか知れないけれど、昨日入ったような者に指示されないと行けないんですか。」
 「なに、それまでの経緯は何も聞いて居ないのですか。」
 「はい聞いていません。突然、明日から来るからと言われても、どんな資格でどんな人物で、何が出来るのかを知らされないと分かりませんし、当然社長から指示があってしかるべきで、それが無いのは受ける訳に行かないと断ったんですが、そうしたら『そのまま社長に伝えるから』と言って、出て行ったんです。そして、他のスタッフに社長が偉く怒っていると言って威圧していたので、もう耐えられないと思って辞表を持って来ました。」
 「全く話が違う。俺は何度も山田に確認をして、全部知っているものと思っていた。俺だって、面接が昨日で業務が今日からなんて時間もないし話しをしているというので、お願いした。」
 「こっちに勝手に来て、業務を入れようと思っても『NPOが忙しい』『社長がいつ何時に来るんだと何度も聞き、俺が来るのを待っている』と何度も言って、本社の仕事に支障が出て、タッグを組んで居るもう一人に過重な仕事量が掛かっています。」
 「何を言っている、来てくれなんて一度も言った事が無い。『本社で仕事が無いので、こっちに来て仕事をして会社に貢献したい』『本社の業務に支障をきたさないように、全て聞きながら空いた時間に来るようにしている。本社には全く迷惑を掛けていない』と、言っていたし、管理者に聞いて大丈夫なのか確認したと思うが、諒解したとのメールでの返事をくれた。」
 「それが、最初はそうだったのですが、シフトを決める時にスケジュールを出してNPOで忙しいと言って、業務を入れないようにした。」
 「そんな事はない、NPOの仕事など何も無い。最初、仕事をしたいと昼間来て、俺の部屋に居座っているし俺も仕事があるし、たまたまシステム事業部の部屋が開いているので、そこに座らせただけだ。」
 「何かと言うと、直ぐに切れるし、最初のイメージと全く違います。記憶も駄目だし、物覚えも悪い。その点を刺激するのか、直ぐに怒るようになって話もしなくなりました。雰囲気も悪く、下の者たちとは話をするんですが、何かと言うと社長が社長がと言って威圧します。他の者が『余り社長の処に行き過ぎじゃないですか』と、言うと『社長が来てくれ来てくれと言って、来るのを待っている』そう言っています。」
 「そんな事はない、仕事が無いし頼んで居る仕事もない。ただ、自分で探して来てやっているだけだし、それも、本社に迷惑が掛からない程度にとはっきり言って、いつも確認をしていた。それが、実態は違っていたとは俺がまた信用し切っていたんだ。うまく行っているような話を聞いて居たから、残念だ。」
 「山田さんに、責任を取って貰わないと。」
 「勿論、責任を取らせる。」
 「管理者をして貰って、どれだけ大変か思い知らせて下さい。私は辞めさせて貰いますので。」
 「何を言っている、そんな男の為に辞めるなんてバカバカしいだろう。自分がステップアップして行くと言うなら、それは喜んで送り出すがそんなことを理由に、悔しいだろう。」
 「悔しくなんてありません。この退職願を受け取って下さい。」

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