お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3974)立志伝敢闘編
18/02/21
2011年(平成23年)6月中旬。
研修旅行中に、サービス提供責任者からメールが来ていた利用者宅に向かった。認知症の妻だ。不穏な言動がエスカレートして来て、隣宅に怒鳴りこんで奥さんに殴り掛かったという。
徘徊もひどくなり、ヘルパーさんへの暴力行為が収まらない。援助が出来ないと泣き言が引っ切り無しに入る。昔だったら、そんな言葉など全く無い。ヘルパーさんの質が落ちた事は確かだ。この世界にも、ゆとり教育の影響が生まれている。
 私が行くと、ニコッと笑って手を出して来た。四六時中手を握って居ないと不安なのだ。まず、夫に対した。
「デイサービスへ行く。」
と言ったので、サービス担当者会議を開いた。
それまでも、何度もそのような意思表示をしたが、直前に断る、キャンセルするでサービス事業所を混乱の渦に巻き込んで居たので、今度はその希望を受け入れなかった。それでも、寝たきりになっているのでは身体的な問題が生じると思って、実行する事にした。
初日行っただけで、残りの2回はキャンセルと、直前のキャンセル。それでも平気な利用者であるので、
 「今度の土曜日に行きます。」
 「それは断ります。もうこんな事続けていたら、サービス事業所は迷惑です。」
 「行かせてくれませんか。」
 「駄目です。何度も何度もキャンセルして、どれだけ迷惑を掛ければ気が済むんですか。」
 「何とかお願いします。」
 「駄目です、キャンセル代を支払うなら良いですよ。契約書にもあるように12000円くらい掛かりますよ。それでもいいんですか。」
 「何とかお願いします。」
 研修生が近くに居たが、私が鬼に見えた事だろう。
 これが、第三者がいたら、
 「デイに行っても、何もしてくれない。行っても無駄だ。食事も出ないし入浴もさせてくれなかった。」
 等と平気で言う人間だ。
 続いて、認知症の妻の夜間の不穏な言動に眠れないので、
「何とかしてくれ。」
といつもと同じ事を言う。
 先日は、その言葉を受けて新規の特別養護老人ホームに行って受け入れ態勢が整った途端、拒否し始めた。
「行かせない。」
と、言い張り、全く連絡の取れない
「息子や娘の諒解を貰ってくれ。」
と言い出す。
出来ない事を求めて、結果的に断念した。それがまた同じように、どこかに入居を求めるのだ。今回も、また、お願いしますというので、認知症の妻に確認した。
 「入りたくない。ここに居たい。」
 「だったら、夜とかどこにも行かない?」
 「どこにも行かないよ。ずっと寝ているよ。」
 「私が二人いるから、一人は寝ているけれど一人は起きてどこかに行ったり、お父さんに大声で怒鳴ったりしている。」
 「お父さんに迷惑が掛かるなら、行ってもいいよ。」
 「そんな事言ったら、お父さんだってお母さんと一緒に居たいんだし、いいよって言えない。」
  「二人で暮らすのが一番だから、静かに眠るようになればいいね。夜に何かおかしくなる。」
 「何か変に成る。誰かが居るような気がする。」
 「誰かって、知っている人?」
 「昔の人。」
 「お母さんとかお婆さんとか。」
 「うん、私に沢山の霊が付いて居るんだって。」
 「誰かに言われたんだよね。本当は誰もいないのに。信じてしまったんだね。その霊を取ろうか。」
 「佐藤さん、取ってくれますか。」
 「分かった、何とかしてその霊を取るようにするから。待っていて。」
 そのような会話をした。
 どこかの新興宗教で、霊が取付いて居ると言われ背中を嫌というほどたたかれて、何度も通った結果このように成って仕舞った。
 お宅を出て、大東本社に向かった。
先日、切迫流産を仕掛けた女子社員に、仙台の青葉城でお守りを買って来たのを届けたのだ。
 夜も10時半近くに長男から電話があった。博多に出張だという。今回の節税で当社からSEとして高収入を得ている彼に、ステップアップの為に必要なコンピュータを100万円程度購入しても良いと言っていた件についてだった。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報