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トップハート物語(3967)立志伝敢闘編
18/02/18
2011年(平成23年)6月中旬。
700系に乗車したので、直ぐにパソコンを開いた。この道中に二つの業務をしようと準備して来た。ひとつは、出版予定の原稿の校正だ。14日まで第1回の直しを出さないと行けない。15万字を越える原稿を見直すのは並大抵ではない。
それも、編集者から指摘された点や直しを指示された点など、大量にある。ひと月掛かりだった。最終段階に入って、システム事業部の立ち上げや、社内旅行の関係、ケアプランの提出指示などの色んなことが重なって進み具合に支障が生じて来た。それを、この4日間の帰省の移動時間車内で済ませようとして居た。
 あと数ページで終わる段階まで来ていた。そして、やっと到着30分前に終わった。もう一つの仕事は、ケアプラン点検の為に提出を求められていた利用者の各種書類のまとめだったが、全く手付かずだった。
これは、17日までに提出なので他の予定を削って対応しないと行けない。17日からは社内研修旅行、16日は終日調理実習。そうなると、2日しかない。それでも、給与計算や入金作業がある。本当に大変だ。余計仕事は後日に送り、出来るだけ早急に処理する必要のあるもの以外は除いて、効率的にしないと。
 車内では、電話が数本あった。全て出なかった。気が無かったのだ。頭の中で考え事をしている時は、こんな風にやり過ごす時が多い。あの被災地の事を思っていたのだ。何かをしたいと思っていたが、何かをする為には場所が必要だ。それが、全く無いのだ。人家という人家は全く無かった。拠点となる場所がなければ、何も出来ない。人家が無いという事は、人が居ないという事なのだ。人がいなければ、何も出来ない。
 失礼な言い方だが、無気力なような印象を受けた。町は無く、人もいなくて、人がいるところは避難所や支援センターのような処。いつ終わるか分からない事に、時間を費やしている。一生懸命にやっても、ほとんど何も変わっていない。
もし、そのような中に追い込まれたら自分はどうなるのだろう。私はたぶん、何もせずに逃げて行ってしまうだろう。つまり、新しい処に行って新しい事をする。自分だけの個人の事しか考えないだろう。
 何かをしたいと思ったけれど、何も出来ないのが分かった。自分は自分の生き方を求めて、また同じ場所でやって行く事しかない。亡くなった者は帰らない。幾ら忘れないと言っても、自分の生が終われば記憶も一緒に無くなる。諦めが自分を納得させている。
 これからの事を考えていた。一昨夜、先輩に連れられて行った居酒屋で会った、先輩の知人。墓石やと和尚。段々と湧いて来た商売の機会。インターネットビジネス成功は、競合が少ない事が条件だ。
そんなの、何でも同じだと思う。介護の世界で曲がりなりにもうまく行くのは、競合の少ない分野に進出しているからだ。ネットビジネスを運営する訳だが、介護分野が主体の事業体では余りお目に掛かった事が無い。ソフト開発も手掛けるし、これからインターネットを使った事業を展開して新たな道筋を付けて行きたい。
 そんな事を考えていると、降車する新大阪駅に到着した。荷物は、パソコンとipod等が詰まった重いバックがひとつ、睡眠時無呼吸症候群の空気を強制的に送る装置が入ったバックがひとつ、そして、昼食を抜いて駅に迎えに来てくれたNPO法人常勤理事の智子さんと一緒に食べる昼食の、東京駅で購入した弁当「特選東京」2個。荷物を、彼女の運転する車に積んで約40分で、我が町に到着。直ぐに、事務所に出る。
弁当を食べている最中に到着した段ボール8個。かさばる大きな白菜、キャベツ、レタス、キューり、アスパラ、ニラ、きぬさや、ねぎ、ゼンマイ、ワラビ、ホウレンソウ、大根、各種漬物、各種餅など、大量に購入したものが着いた。直ぐに、介護事務所に連絡して取りに来て貰った。
 やっと必要な仕事が終わったので、NPO法人常勤理事の智子さんと隣のSCに行った。私はクリーニングとJTB。クリーニングは、初めてだ。何かの機会に、高いYシャツを購入した。汚れが気になったので、クリーニングに出した。
続いて、JTBは先日社内旅行のチケット購入の際に、クレジットを使用した。その控えに、サインを求められなかったのでそのまま戻って来た。後刻、連絡がありサインしに来て欲しいと言われた。NPO法人常勤理事の智子さんは、注文した旅行用の衣服の引き取りだった。それがまた面白い。
 「いつもだけれど、私は背が小さいから脚も短い。いつも詰めて貰って65センチだというのに、やる人がそんな短い訳ないと長くしてしまう。結局今回も同じで、67センチにされて渡された。そして、いつもと同じように再度文句を言ってやり直し。」
 二人とも用件が終わった処で、いつもの喫茶店で一休み。いつもの生活が始まった。

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