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トップハート物語(3959)立志伝敢闘編
18/02/12
2011年(平成23年)6月初旬。
朝一番で来たのは、新人で研修センターで採用した30代の女性だ。特例として、家族の事情があり週30時間の勤務を認めた。それを割らないのが条件だ。しかし、募集条件に有る最低賃金16万円を支給することを決めた。
社員採用だから、社会保険料は天引きされる。その彼女が、NPO法人へ加入したいとの申し出があり、加入申込書を持って来たのだ。その時に、お子さんの件を切りだしたのは私だ。
障害を持っていて、その行く末をどう思っているのかを聞いた。勿論、私にはそんな事を聞く権利はないが、当社で出来る事はしてあげたいと思うので、そのような話をしていた。
 そんな時に、9時約束の相場師が来た。10年前に彼が、私がまだ大東本社に居た時代に証券の営業に来て、
「佐藤さんに励まされて頑張ってこんな男に成りました。」
と、故郷に戻って来た挨拶に来た。
自分でトレーダーをしているという。その訪問を受けて数週間後、
 「絶対儲かる情報が入ったので、乗ってくれませんか。」
 そう言って来たので、将来の為に関係を持って置きたいと思った私は英断を持って、言いなりに投資することとした。100万円だ。
 「明日とか1週間以内に、150万円にします。」
 そう言って、
「情報が確かか、相場を見て置いて下さい。」
 そのガソリン取引データを見るように言い置いて行った。
 数日後、確かにそのような状態になり150万円で戻って来た。ひと月後、再度投資するように言って来たが、断った。
それ以上のめり込むような私の性格ではなかった。いわゆる、勝ち逃げだ。
 方向を替えて、彼は私に
「福祉関係の仕事をしたい。」
と言って来た。
指南をしてくれと言う訳だ。今日の1時間は、導入の部分を話しした。その間、数人の社員が来たが、入れなかった。結論が出ないまま帰った。介護サービス提供責任者やケアマネジャーが来て話をして帰った。
 システム構築を任せている、新人アルバイトに電話を掛けた。
 「今どこだ。」
 「・・・・、いや、・・・・近くです。先週・・・・・。」
 この間が嫌に長い。
言葉が全く出ない奴だった。何度か、聞き返したり話し掛けたりしたが、全く言葉が出て来ない。少しおかしいと、感じ始めた。長い沈黙や返事が無い中で、苛立った私は
 「ここに来て欲しい。」
 「はい、いつですか。」 
 「いつ来られるんだ。」
 「いつでも大丈夫ですが。」
 「それじゃ直ぐに来い。」
 暫くしたら、来た。
 「どこに居たんだ。」
 「いや、・・・・」
 何となく、精神的に病んで居るような感じがした。
 「どうだ、システムは出来るのか。」
 「はい、100%大丈夫です。」
 「パソコンはどうした。いつ来るんだ。」 
 「金を払わないと来ないでしょう。」
 急に笑いながら、そんな事を言いだした。
 「請求書をよこせ直ぐに払う。デルに申し込んだのか。」
 「いや、デルじゃないです。」
 「どこにしたんだ。お前はデルが一番安いと言ったろう。」
 「いや、もっと安い処があります。前の会社で取引のあったリコーさんです。」」
 「リコーなんて、パソコンを作って居ないだろう。作ってない処に頼むより、メーカーに頼んだ方が安いに決まっているだろう。いくらなんだ。」
 「安いです。馬鹿安です。」
 「安いのは分かった、だから幾らなんだ。返事をしろ。」
 「10万円位だと思います。」
 「馬鹿野郎、お前が最初言ったデルは6万円台だぞ。」
 「分かりました、聞いてみます。」
 「見積書を出せ。それと、ファックスと電話機は頼んだから金曜日に業者が来る。」
 「それも、リコーに頼んでしまいました。」
 「何を勝手な事をしているんだ。取り消せ。うちは以前から頼んで居るところがある。余計な事をするな。」


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