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トップハート物語(3934)立志伝敢闘編
18/01/25
2011年(平成23年)5月下旬。
「どれだけ、甘えたら気が済むのか。失業中の何年もどうやって生活して行っていたのか。13万円で生活して行けない訳が無い。俺だって、10万円以内で生活している。それも自分で稼いだ金だ。税金で面倒見て貰って、何不自由の無い生活を送っていて、少ない給与で生活している人はどうなるんだ。感謝する気持ちが先に無いと、どうしようもない。それだったら、土曜出勤を止めて、来なくて良いから、どこかでアルバイトをしたら良い。うちは来なくても構わない。働いて金銭を得るという考え方じゃないと当社は無理だ。ガイドヘルパーの受講だって、無料にしてあげている。ヘルパーさんは15千円負担している。それを止めても良い。」
 一気にまくし立ててしまった。
 この地域は、とにかく働かないで利益だけ得ようとする考えが蔓延しているので、申し訳ないとか感謝をするとかよりも、どうやったら得するか、それも人を騙してでも、友人を裏切ってでも、というのが当たり前の世界だ。
 スーパー銭湯に連れて来てくれた、NPO法人常勤理事の智子さんが来ても何も話をしなかった。押し黙った私を見て、何か言いたかったようだったが、悩んでいるのを知ってか何も言わなかった。私も、事実を話をすると智子さんがショックを受けると可哀そうなので、ずっと黙っていた。
 私は本当に、その受講生をかっていた。2年後の介護福祉士の資格を取得した時の事を思って、期待をしていたのだ。そんな僅かな金銭で不満を爆発させて、私に対して責任を追及しようと思っていたのか、今度機会があったらはっきり私の考えを言った方がいいのだろうか。
もう気持ちが完全にこいつから離れている。それを意識しているのだが、それでも、その社会保険に見合う収益を確保して貰うのには、どうしたらいいのかを一方では考えていた。
 朝から、忙しかった。8時に成ると次々と社員が来た。キラキラ目の玉緒ちゃんが来て、質問をして行った。
 「I会ケアマネジャーが、利用者の散歩を自立支援だと言ってケアプランに入れて長時間計画しているんですが、問題有りませんか。認知症も無いのですが。」
 「ケアプランに入っているんであれば、良いんじゃないの。当然、市役所に問い合わせて、決めたんだろうし。ケアカンファレンスで話し合ったんだろう。」
 「それが、一方的に決めて来るんです。市にも確認していないと思います。前にも、訪問リハビリと訪問介護が同時に入っていたんですが、大丈夫なんですかと聞くと、『大丈夫、お宅は家事援助で片方はリハビリだから援助内容が違いますから』と、言うので受け入れしていたら、電話があって『市に確認したらやはりまずいということだったので、変更します』と、連絡がありました。」
 などと、話をして行った。
 次に来たのは、自立支援のサービス提供責任者。新人の、ユニフォームや準備する物やこれからの教育内容について話し合ったあと、
 「昨日、新人さんが出勤して研修センターの方に行っていたんです。手話が出来るという事で、聴覚障害者が7名受講するのでお手伝いでした。通訳者が協会から来るというので、待っていたんですが結局来なくて、彼女が授業中手話をして通訳をしたそうです。終わってから、通訳者が来ないと今後授業の受け入れが出来ないと強く抗議すると、聴覚障害者が『通訳を依頼すると高いから。何とかなるでしょう』みたいな事を言っていたようです。それでも、事務局としては補佐は出来るが、通訳者が来ないとこれ以上継続は出来ないと断ったそうです。」
 全く、障害という武器を使って、どこも受け入れないからと泣きついて来て、受け入れた業者の善意を踏みにじる行為に怒りを感じた。
 本当にこの地域は、誰も彼も自分の事しか考えない。そして、僅かでも付け入る隙があると、大騒ぎして問題化してしまう。これからの推移が心配だ。
 次に、来たのは介護サービス提供責任者。長期入院して寝たきりに状態になった。戻って来て、健康保険の高額医療費還付金を請求するように、書類を渡して手続きの指示をした。もう3か月前の事だ。その私の指示を受けた筈のサービス提供責任者の彼女が
 「利用者が健康保険の高額医療費の手続きを取って下さいというのですが。」
 「君に様式を渡して手続きを取るように言ったろう。」
 「済みません、探してみます。」
 そう言って出て行った。
午後に、ありましたと、これですかと様式を持って来た。何をしているのか。


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