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トップハート物語(3927)立志伝敢闘編
18/01/19
2011年(平成23年)5月中旬。
 新人ケアマネジャーの宏美さんが朝来て、出て行ったのを機に外出する積りでドアの鍵を締めた処、後ろから声が聞こえた。10時半に約束していた、70歳新人社員だ。
まだ、9時50分なので隣のSC内ATMに行きたかったのだ。それでも、来てしまったのでは行けなくなり、逆戻りとなった。彼の用件は、市役所に提出する請求関係書類の確認だった。
働きながら資格を取得する介護福祉士プログラムの関係だ。4月からスタートしたので、その経費請求に関する書類だ。2年間介護福祉士養成校に通学させるのだが、その間、その受講生は当社の所属で勤務扱いだ。
月曜日から金曜日まで通学して、週40時間に対する残りの10時間弱を土曜日に当社にて勤務するのだ。
 その間、毎月16万円の賃金が支給される。勿論、その負担は全額市が税金で負担するのだ。プラス、学校の経費や資料など全ての経費が市の負担に成る。最初の月なので、介護福祉士養成校に支払う金額が嵩んで、40万円を超える金額を当社から市に請求させて貰った。
その時に、最初の人件費計算段階で、私が計算した社会保険の費用を受講生個人が支給される給与から半額負担分を引く試算が違っていると市の担当者から指摘された。手直しを強制されて、おかしいと思いながらも作成し直した。
つまり、一般社員なら社会保険料の総額に対する半額は個人負担になっている。しかし、その受講生は、給与が出て居ながら個人負担であるべき総額のうちの半額も別枠で企業に支給されるというのだ。
 そうなると、既に支払っている給与明細には社会保険の個人負担が無く、16万円から所得税を引くだけの支給額になる。非常に高額なうえに、全ての経費が税金で賄われており、それも、雇用保険に加入していない失業者が対象だったのだ。
つまり、仕事をしていない人が優遇されて、それも超が付く優遇で、真面目に働いて居た人が介護福祉士養成校に通学するとなると、勤務を辞めて高額な授業料などを負担してか、実務経験3年を積んでからの受験に成るのだ。
 そのように、市役所からの指摘に修整して再提出した。ところが、昨夜彼が持って来て資料は、前に戻すという事だった。
 「突然市の担当者から呼ばれて、平身低頭して間違っていたと、社長が一番最初おっしゃっていた内容で良かったんです、と言うのです。ですから訂正で出し直しです。」
 そう言っていたのだが、釈然としない。
 何故なら、
 「支給総額が決まっていて、その金額に合わす為に数字を調整した。つまり、社会保険料が全額出るというので、その項目は企業負担分と個人負担分合わせた4万円余りです。しかし、其の4万円が、個人負担分2万円を削ると2万円に成る。つまり、2万円が浮いてしまう。もし、最初からそのような事が分かっていたならば、其の2万円も他の分で請求して予算通りの金額を請求で来た。月2万円以上の計算だったら2年間で50万近くに成る。これは大きいので、見過ごす訳にはいかない。予算書はもう議会を通過したので、訂正がきくかどうかは分からないですが、一応請求内容を精査して社会保険の減額分を埋めるようにしましょうか。」
 そう言ったが、私の説明が下手なのか理解出来ないようだった。
 再度、紙を持って来て書きながら説明した。貰える上限の金額が決まっているので、それに合わせて、人件費や法定福利費、介護福祉士養成校の授業料などを差し引き、指導管理料などを最大限に取って、残った金額に対して、ユニフォーム等をはめ込んで行ったのだ。
しかし、突然、法定福利費が全額ではなく半額だけしか出ないとなると、その分が請求金額から落ちてしまう。そうなると、貰える筈だった金額から月額2万円以上が無くなってしまう。最初から、私の言うようにしていたら、無駄の無い金額を請求で来た。再度説明をして、やっと理解できたようだった。
 駄目元で、2万円強を埋めるべく請求していない、受講生の彼女に掛かる経費の洗い出しをした。パソコン、バイク、損害賠償責任保険、障害保険、各種資格取得の研修料、などだった。
その中で、バイクやパソコンは一括払いなので、受講期間の24か月で割、保険関係は人数で割り、何とか2万円強の金額が出た。その打ち合わせ市役所に行った報告があった。

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