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トップハート物語(3921)立志伝敢闘編
18/01/16
2011年(平成23年)5月中旬。
 10時半から、カンファレンスを開催した。テーマは、認知症の妻を施設に入所させるために手順だ。この数カ月、認知症を妻に持つ夫は見事に回復の兆しを見せていた妻を、再び同居し始めると妻を夜間怒鳴り散らし不穏な精神状態に追い込んで、再発させた。
認知症の妻は、朝も昼も夜間も外に出て徘徊し、通行人に救急車を呼ぶように助けを求める。知らない人は当然その行為に移る。救急搬送される、病院に連れて行って貰う、隣の家に掛け込むなど問題行動が出て来た。
度々相談する市、地域包括支援センターは通り一遍の提案しか無く実効が無い。夫も寝たきりで有り、凶暴化した妻に手を出せず
 「何とか施設に入れて下さい。」
 と、懇願を受けて各所当たる。
 その努力の甲斐なく、キーパーソンとなる家族が不在だという事で、門前払い。子供がいるが、このような夫であり父親だったので全く交流は無く、私が面談を何度も行ったがかたくなに
「関わりたくない。」
と全ての行為に対して拒否。
暴力父親の許を離れて、やっと小市民的な幸せを掴んだのに、金銭の要求をされてはどうしようもない。寝たきりの夫は、最悪の自分勝手。昨年新型のテレビを2台購入して、各部屋に付けた。そして、今年に成ってもう1台購入して、寝たままで見られるように棚も付けて昨年だけでもテレビだけで50万支払い、今年も15万も支払った。
 それなのに、介護保険は金が無いと言って支払おうとせずに、毎月少額の料金を支払い、不払いの金額を貯めて行っている。そのうえ、介護保険事業所は本来の自費の半額に減額して対応しているのに、心身に無理があり使用出来ないお風呂を50万円も掛けて改造。全く使用しない。
生活費が足りなくなると、必ず訪問介護事業所の支払いを停める。そして、
 「長男に支払って貰おうと思っているが、電話を掛けても繋がらない。出なくて困っている。」
 と、絶対出ない長男の行為をダシに使う。
 先日も、余りにも妻の徘徊が頻繁なので、宿泊があるデイサービスを利用した。ところが、
「早くどこかに入れてくれ。」
と言っていた夫が、その朝になって
 「ケアマネジャーから何も聞いて居ない。」
 そう言いだした。
 何を言っていると、怒る私に対して
 「自分が行った事が無いので、どこか分からない。連れて行ってくれ。」
 と、麻痺も何も無いのにベットの上で全く動こうとしないのに、そんな無茶苦茶な事を言う。
 今日のカンファレンスは、妻の問題だったのだが、その妻に対応するのに一人付きっきりになるので、デイサービスに行っている間に行った。一番利用料金が多いデイサービス、訪問介護、レンタル事業所などが10時半に利用者自宅に集合した。
 経過説明の後、具体的にグループホームか特別養護老人ホームへの入所を進める提案だった。実は、先の土曜日にある遠くの特別養護老人ホームからの案内書を頂いた。どこも開設と同時に、満杯になるのに開設後ひと月経っての勧誘文書だった。
何となく不安な気持ちもあったが、機を見て敏なる事が大事と、その提案に加えたのだ。説明を始めて、暫く過ぎると、いつも覚えていないとか分からないとかいう夫が、ここは違うとか、その時はどうだったとか具体的に、注釈を入れる。
 都合の良い時だけ、老人ぶる悪い性格を前面に出した。そして、いつもの事だが、具体的になると、自分が
 「早く施設でも見つけて、入れて下さい。本人もそれを願っています。」
 と、何度も私を呼び寄せては言っていた筈なのに、
 「長男と連絡を取って、諒解を貰ってからにしたい。」
 とか、
 「娘も九州から来て貰って、家族4人で話し合って決めたい。」
 などと言うかと思うと、
 「3日くらい入って、3日くらい戻って来られるならお願いしたい」
 とか、
 「寂しいので、ひと月ぐらいなら良いですが、それ以上は勘弁して欲しい。」
 などと言い出す。
 デイサービスの責任者も、
 「家族関係が芳しくないですよね。どうして無理な事を言うんですか。」
 などといさめても、平気の平左。
 「長男に電話を掛けて下さい。」
 と言って、人に電話を渡そうとする。
 自分が掛けても、絶対に出ない事がもう長期間続いている。それなのに、他人に掛けさせようとする。結果的に、2時間話し合ったが、結論は出ない。強硬に進める事は出来ない。


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