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トップハート物語(3916)立志伝敢闘編
18/01/14
2011年(平成23年)5月中旬。
今日は、1日中職業訓練の「高齢者の人権と尊厳」について講習をした。このテーマは、難しく考えると難しくなる。いつも、身近なテーマで話をして教科書はほとんど使用しない。それでも、みんな集中して聞き入ってくれたし、真剣に考えてくれた。
今度のクラスは、真面目な良いクラスのようだ。30名全員が一丸となれることを祈っている。
 始めの1時間は、介護職員基礎研修という資格の位置を丁寧に説明して行った。それが分からないと、何の授業をしているのかが分からなくなる。目的や将来的な位置が分からないと、真剣に成らない可能性があるのだ。
その為に、この6カ月間学んでどんな資格とどんな仕事が出来るのか、そして、卒業した後の出来る事をかみ砕いて話をした。2時間目から、本題に入った。私の場合、教科書はほとんど使用しない。身近なニュースを提供しながら、話をする。
 今回は、始めに東日本大地震の被災地で問題となっている、高齢者、幼児、障害者などの弱者の受けている苦しみや、力尽きてしまっている状況について話をして、
 「人権と考えると難しくなる。基本的人権、つまり文化的生活を営む権利を行使出来ない状況がある事を知って欲しい。災害や自然の猛威の中では、何の意味もなさない。弱者が切り捨てられている事を知ることが大事だ。皆さんは、他人の人権を考える前に自分の環境をどう整えるかを考えて欲しい。自分の余裕が無ければ、他人の人権など考えられない。それは、介護の世界に入って相手の立場に立って物事を考えるという時に、心配事や生活が安定していなければ、心の余裕が無ければ受容などの精神は生まれないという事だ。」
 そんな話をして、本格的な授業に入った。
 私の場合は、教科書の条文は利用するがほとんどがオリジナルだ。2時間目が終わって、事務所に戻って来ると一人の生徒が来た。授業中から、何となく小学生のような幼顔に小さい生徒が居た。
何となく、違和感があったのだ。その生徒が来たのだ。
 「休み時間で申し訳ありません。少し時間を頂いていいでしょうか。」
 「どうぞ、良いですよ。」
 「人権の問題ですが、人権というと範囲が広いじゃないですか。設問の高齢者の人権ですがが、どれもここれも人権に関わっていて、どれも正解のように思うのですが、考えて見ると違うようにも思えるのです。正解は何でしょうか。どう考えたら良いんでしょうか。」
 「みなさんが答えた全ての答えが正解です。少し、外れているモノも有りましたが、生活して行く権利を奪っている、又は被害を受けているモノばかりですから、日常の生活する上で阻害されている事になります。」
 「そのような考えで良いんでしょうか。何か考えれば考える程、頭がおかしくなります。車いすのベルトが虐待という事で無くなったとか、落ちる危険性があるからと言ってベットの四方に柵を設けるのは虐待だといって取り付けなかった事で、落ちてけがをする事例は人権を守っているんでしょうか。」
 「おかしい事は誰でも感じている。しかし、決めている人がそう決めてしまったら守る外ない。まだ介護保険制度が始まって10年経っただけだから、これから段々と事例が蓄積して行って、変わって来ると思う。」
 そんな話を、休憩時間中ずっとしていた。
 人権をこれほど考えて悩んでいる者が、この中に居る。この少年のような生徒は、どんな人物なのか知りたくなった。傍にいた事務局に聞いた。
 「あの方は、男性だよね。」
 「何を言っているんですか、れっきとした女性ですよ。」
 そう言われて、驚いた。
 午後は、3時半まで人権関係の授業を進めて、その後1時間程度就職支援の話をして終わった。
 4時半に成って、どこかに行こうかなと思ったが、雨が降って来たので止めた。事務所に戻って、1時間ほど事務的な仕事をして部屋に6時頃に戻る。そのまま、眠ってしまった。
起きて9時頃に簡単に食事をしたが、また眠ってしまった。0時過ぎに起きて、酸素吸入器を装着して再び眠ったのは午前2時近くに成っていた。体に大きな疲労を感じていて辛い。
 前議員から電話があった。公共団地の空き部屋を訪問介護などに貸す案が進んで居て、その話を聞くために遠くの役所に行かないと行けないが、口を利いてくれた挙句、同行し同席するという。
これほどまで親身になってくれるのは、どうしてなのだろうかと考えてしまう。まだ、何も要求が無い。また、先日紹介してくれた人材派遣会社から基金訓練の受講生を紹介してくれる、第一番目の事例が生じた。これも、その前議員からの紹介で始まった。

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