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トップハート物語(3912)立志伝敢闘編
18/01/05
2011年(平成23年)5月上旬。
 認知症の妻が、デイサービスにて不穏な言動が多く厳しい状況だとの報告があった。その前は、宿泊出来るデイサービスに期待を持ったが同じような理由で4日間でとん挫。戻って来てから、その1週間前に通っていたデイサービスに戻したのだが、
 「以前と全く異なった日中状態で、対応が日増しに厳しくなっています。」
 との報告だった。
 夜間の不穏な言動は続き、訪問して相談されても手の打ちようが無い。介護者となるべき夫は寝たきりで、リハビリもしようとしない。
「自宅に戻って妻の面倒を見ながら暮らしたい。」
との、リハビリ病院での入院中の言葉は全く実行されていない。
全く麻痺が無いとの所見があり、後は本人の意識の問題なのだが、皆無だ。寝たきりが一番楽だと知ったのだろうか。リハビリ病院から戻って来ると、以前と同じように妻を怒鳴りつける。ショートステイ、宿泊付きデイサービス、有料老人ホームと転々として来た妻が、夫が戻ると同時に自宅に戻り同居が始まった。
 戻って来た時点での、認知症の妻の状態は普通の人と全く同じような精神と歩行状態になっていた。
 「私が夫の面倒を見る。」
 と、言う言葉に嬉しくなったが、夫は相変わらずだった。
 夫の言動が原因で、精神状態に不安が増長して悪化の一途をたどって、今では手の施しようが無い状態。
 地域包括支援センターは
「老人保健施設等に申し込むように。」
と、案を出しているが、全く家族との交流が無く関わりを拒否されている状態で、介護者としてのキーパーソンの夫が寝たきり状態では、受付や相談までに達せず門前払い。
 市役所では、夫の言動を抑えない限り対応は無理との分かっている結論だけ付けて、解決案はない。つまり、ケアマネジャーのお手並み拝見というスタンス。
あれこれと考えているが、金銭的な問題がありある一定の負担レベルを超えないサービスを考えていたが、バランスを傾けて夫の生活レベルを下げて、妻に経費を傾けるサービスを考える。
その話を近々サービス担当者会議で提案しようと思う。
 そんな思いでいる間も、朝訪問介護でサービスに入ったヘルパーさんからの報告だと、介護サービス提供責任者からメール報告があった。不穏な言動が続き、
「奇声やヘルパーに対する髪を引っ張る、頭突きをするなどの暴力行為も有り、食事の準備などの援助が厳しい。」
という。
それに連動して、相変わらず寝ながら夫が怒鳴り散らす。
 先日のカンファレンス時に、妻のデイサービスを増やして欲しいとの希望がありサービス経費が増大の一方なので、
 「通院はヘルパーさんを使わず、自力で行きます。」
 「それは無理でしょう。寝たきりの状態で、どうやって行くんですか。」
 「何とか歩いて行きます。」
 「何をばかなことを言っているんですか。ベットの寝たきりで、もう自分で足も動かせなくなっている。」 
 「ハイヤーでも呼んで、自分で行くから大丈夫です。」
 「そんなに言うだったら、本当に通院介助を無くしますよ。」
 「それで結構です。」
 そう夫は言っていた。
 立ち会いのメンバーが4人に居た。
 数日後の、今日、訪問介護事業所管理者から電話だ。
 「認知症を妻に持つ夫から、通院依頼の電話がありました。このままで行ける筈もないので、病院に連れて行って欲しいと。先日、みんなで話し合った時にハイヤーを頼んで自力で行くので、要らないと言ったでしょうと言っても、そんな事言っていない。行けないのは分かるだろうと言うんです。」
 これまでも、度々そのような汚い手を使う。
 事細かいモノまで覚えていて、突然文句を言う時があり、知って居ながら知らないと言ったり、覚えていないと老人だから許されるという感覚をふんだんに使う。
 これまでも、医師が往診に定期的に来ても、支払いの段階に成ると
 「一度も来てくれない。」
 記録を見せると、
 「来ても何にもしてくれない。」 
 そう言ったりする。訪問看護にも同じように言う。

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