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トップハート物語(3890)立志伝敢闘編
17/12/14
2011年(平成23年)4月中旬。
9時前から、次々と来る社員。キラキラ目の玉緒ちゃんは、妹が通う専門学校の実習先に当社を入れて良いかと以前聞いて来た。保育士を目指しているのだが、介護関係のボランティア実習が90日もあるらしい。
諒解すると、今度は
 「ボランティア保険とかきっちりした対応をしてくれる事業所を探すように言われたようですが、保険とか入っているでしょうか。」
 「ボランティア保険には入ってっていないが、当社が生み出した又は当社と関係のある者が他で賠償を要する事例に遭った時には、その損害を補償する保険には当然入っているし、移動中とかの事故に対する保険もある。他は何か?そのほかは、自分の健康保険に加入していると思うけれど。」
 以前、本人が綺麗なので
 「妹さん、綺麗だろうね?」
 「美人ですよ。」
 と、言われた事があった。
 他の、色白に驚いた記憶がある目のくりっとした美人な慶子さんにも、聞いた事がある。
クリスマス会に来れなくなって残念な気持ちを言い、
 「君の妹だから、きっと綺麗だろうね。会いたかった。」
 「綺麗ですよ。」
 と、言っていた。
 その話をしている時に、突然、
 「本当ですよね、町医者は駄目ですよね。本当に医者を選ばないと。」 
 と、言いながら、自分が経験した事例を話し出した。
 本当ですよね、って、何も前段が無く急に言い出した。おかしいと思いながらも、直ぐに分かった。ほんの10分くらい前に、当社のホームページブログに、9年前に毎日のように通って診察を受けていた利用者が、容態が悪化して総合病院に運ばれて診断の結果、末期癌と告げられたことを書いて居た。それを読んでからここに来たのだ。
 その話から、発展して定期健診の話しなどをし
 「佐藤さんも、頑張ってあと20年は会社を続けて下さいよ。私たちは佐藤さんの子供ですから。」 
 そう言って、話しをしていると同じ姓名の2名の介護サービス提供責任者と介護支援専門員が来た。譲り合ったが、最初介護サービス提供責任者が話しをした。何となく、疲れているようで、遅れた20日〆の勤務実績を出して来た。
 「大変残業時間が多くなって、申し訳ありません。不味かったら削って下さい。」
 と、言って来た。
 彼女は真面目で、私の言葉一言一言が身に突き刺さるようで、言葉遣いに気を付けている。
 「随分痩せたんじゃないか。」
 続けて、(君の美しさは金では買えないから、無理しないように)と、言いたかったのだが、他に人が居たので止めた。
 本当に美しい彼女も、もう4年も頑張っていて、力の限りやり抜いて居るような感じで、事務的な業務は彼女に任せておけば安心という評判だった。事業所は一番信頼を置いている。
サポートする者が居ないので、負担が大きい。責任感が強く、ケアも完ぺきで欠点はタバコを吸い過ぎる事だった。お金を幾ら上げても健康は買えない。その勤務態度が痛い。長年の無理が祟って、少し美貌に陰が出て来た。
3月21日から〆の4月20日までは233時間勤務だった。当社は160時間超えると全部の時間が超過勤務になるので、彼女の場合15万近くの超過勤務手当になる。
 待っていた介護支援専門員は、増える介護認定者の取り扱いに来た。他に振ったり回したりしても、とにかく増える。
私も、じっとしていても新規介護認定者からの依頼が来る。どうしようもないジレンマに追い込まれている。やっと3ケースを他の居宅介護支援事業所に依頼。また、数件依頼があることなどを報告があり、そのほか数ケースに対してどうするか相談。
 それが終わると、今月で退職する嘘つきせんと君が来た。
 「どうだ、次の職場が決まったか。」
 「もう新聞配達を始めています。それに、趣味の熱帯魚に必要な水草を育ててネットでオークションに掛けたら結構な取引があって、それで食べられればと思っています。それに、こちらに登録として残して貰っているので、どのくらい仕事があるのか分かりませんが。」 
 「そうか、それだったら安心だな。基金訓練のチラシでも配って貰おうかと思っていたが、それを考えなくても良いんならそれでいい。」
 「いや、それだけではまだ生活して行けないので、何でも遣りますので言って下さい。」
 「分かった、それと言い忘れたんだが、君の住民税を天引きするのを忘れていた。去年の6月から5月までの1年分を支払って欲しい。今月の給与から、社会保険を来月天引き分のを併せて2か月引くと、住民税1年分の費用が天引き出来ない。どうする、差額を支払うか、一旦住民税を引かずに振り込んで、纏めて現金で持って来るか。」
 「差額を持って来ます。」
 そんな会話をして、遅れて持って来た勤務実績者の給与計算をした。

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