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トップハート物語(3883)立志伝敢闘編
17/12/09
2011年(平成23年)4月中旬。
今は無き会社へ、42年前に入社したメンバーが集った。切っ掛けは、仙台で地震と津波に被災した先輩の証言を聞き励まし、これからの事業活動や人生に少しでも励ましとなってくれればと思って、声を掛けた。
私の同期の門間に時間が取れそうな人に連絡をして貰った。彼は、私が数年で退職したのに対して、最後まで残った。残ったというのは、私が退職して2年後に倒産したのだ。その後発覚したのは、粉飾決算をして親族が大半持っていた株式に配当を続けていたのだ。
私たちが入社当時から赤字であったのに、黒字として決算書を作成して配当を行っていた。
 当時としては、大型倒産を報道された。大半の者はそれを切っ掛けに退職したが、門間は残留して組合書記長などという大役を務めた。その彼の周りには多くのOBが居て、同じ会社に勤務していた。
その大半が定年を既に迎えて、年金生活をしていた。そのほかにも、連絡を取っているOBが居て、被災した先輩と同期の方が居たので声を掛けたのだ。緊急だったので、5人だったが楽しく時間を過ごした。
 私は新幹線で、初めて品川駅で降車。以前住んでいた大井町に向かった。40年も前に住んで居た時に、既に阪急ホテルは存在していたが、リニューアルしたホテルは初めて見た。それも、アワーズ阪急ホテルと名称も変えて何と3月14日に開店したばかりだった。
そこを今回宿とした。一旦ホテルでチェックインして、休んだ。6時半に大森で会う事になった。5時半頃にホテルに入り、30分ほど休んで出る。集合場所が大森になったのは、先輩がバイヤーとして東京に月曜日から来ているが、大森のホテルに泊まると言っていたので、そのように成ったのだ。
 しかし、出発前に連絡して
 「大森のどこに泊まるの?」
 「大森じゃなく、秋葉原に泊まっている。」
 「大森って言ったじゃないですか。何で大森で集まる事になったのか分かりますか?先輩が大森に泊まると言ったからじゃないですか。」
 「悪い、取引先の人がわざわざ宿泊施設を取ってくれたから、断る訳に行かないんだ。」
 「それだったら、そう言ってくれれば他に変えたのに。誰も大森とは関係ないんだから。」 
 「分かった、それじゃ金曜日は大森に泊まる事にするから。」
 そう言って、釈然としない結果となった。
 駅に15分前に着いた。大森駅で門間と連絡を取ったり先輩と連絡を取ったりしたが、全く電話に出ない。まだ着いて居ないと思って、暫く待っていたが連絡もない。約束の半が過ぎてやっと連絡が来て、
「既に全員揃ってお前の来るのを待っている。」
という。
話に夢中で、電話の音が聞こえなかったという。
 改札口を出る前に、固まっている先輩連中が見えた。手を振って、みんなに挨拶して改札を潜った。みんな直ぐに分かる変身を遂げていた。最高で会わなかったのが40年振りくらいで、あとは2、30年振りや10年ぶりだった。
先輩が一番近くで1年ぶりだった。直ぐに近くの居酒屋に入った。2人は定年退職している。整体師のアルバイトをしている方がリードしてくれた。何を話したのか忘れるくらいに、次々と話が展開した。
一番最初の話題は何と言っても、東北の被災の話しだった。
 私が地震直後から、先輩に連絡を取っても全く返事が無かった。3日間無かったのだ。仙台で一番被害の大きかった若林区荒浜に居住していたのだ。半分諦めた頃に、メールが来た。岩手県水沢市に居たのだ。
避難所の話など聞いたので、てっきり津波の時にはその場所に居たのだと思っていた。初めて、この場で
「津波の時には自宅に居た。」
と言い始めた。
聞いて居なかったのだ。
 「テレビを見ていて、地震があり津波が来ると分かったので、慌てて掛け出した。少し行ったところで、車があるのに気付いた。それほど気が動転していたのだ。車で一目散に海岸と反対側に逃げた。途中、知っている婆さんに会ったので、仏壇がどうのこうのと言っていたが無理やり押し込んで一緒に逃げた。」
 そんな話と、自分の家の被害を写真に収めて持って来た。
何も無い。本当に何も無かった。門柱も家も。
 その後は、それぞれの退職した後の歩みを話した。2時間後、その店を後にした次の店に行った。前の店で飲んで食べていたので、余り飲食は進まなかったのが、話は弾んだ。あれこれと、思い浮かぶあの人この人の話題になる。
男性は、面白い人や話題になるエピソードがある人。女性は美人の人が中心となった。
 段々と、懐かしさが込み上げて来た。今度は、懐かしい人の消息を尋ねてOB会の拡大開催を目論みたいと思っている。
 夜も11時になり、電車で帰る人も居たのでお開きとなった。再会を誓って、握手をして別れた。

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