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トップハート物語(3864)立志伝敢闘編
17/11/29
2011年(平成23年)4月中旬。
 先月下旬に、突然電話を掛けて来た男。10年ぶりに掛けたというが、本人がどんな人物なのか覚えていない。10年前に、私が大東本社に居た時に証券営業で訪問したという。
 「その時に、頑張れと励ましてくれたのを忘れず、一生懸命に頑張って来ました。」
 そう言っていた。
 その後、紆余曲折があったが何とかトレーダーとして頑張っているという。
 「挨拶にお伺いしたいのですが。」
 そう言って来た。
 私の名刺をまだ持っていて、氏名とブランド名を検索してホームページを知ったという。
 「特徴のある顔をしているので、見たら思い出すと思います。」
 そう言っていたが、全く思い出せない。
 1週間後に会った。挨拶程度の面談の積りだったが、彼の性格心情を信用して、彼をこの世界に引っ張り込んでパートナーでもいいし、強力な助っ人にしようと思っていた。
かなり強力な営業力があると感じたのだ。介護の仕事の話しをした。
 「このような仕事から足を洗いたいと思っています。今度相談に来ます。」
 そう言って、別れた。
 それから2週間。
 彼の魅力を思い出して、電話をしようと思っていた矢先に再び電話があった。
 「恩返しに、相場でしか返せないので、こんな地震被害を受けた時に電話をするのをためらったのですが、思い切って電話しました。色々情報があって、短期間のうちに5割の利益を上げる事が出来ます。どうでしょうか。」
 あれこれと、信用する情報を言って来た。
 彼を、引き込むためには自分が彼を信用する他ない、そう思って
 「短期間とはどの程度だ。」 
 「気が弱いんで、翌日か長くて1週間です。」
 「どの程度出せばいいんだ。」
 「100で取り敢えずしてみて下さい。」
 「分かった、いつ取りに来るんだ。」
 そう言って、数日後現金を取りに来た。
 元々、彼を信用するために投資するので、儲けようと思って居なかったから、最初から捨てる思いで諦めていた。翌日、電話が来て先物取引のガソリン買値と売値を言って来た。
 「この値段で買いますので、1日1回はパソコンで値段を見て置いて下さい。
 ガソリンが、少しずつ上がっている。
しかし、彼の連絡では今売って数日後には下がるので買い戻すというものだった。つまり、近い日には大幅に下がるというものだ。もう現実的な対応ではない。もしかしたら、買っていなくて他の客の穴埋めに私の資金を流用するんじゃないのか、そう思って諦めた。
諦めても、パソコンで先物の数字を見た。月曜日は大幅に上がり、どうしようもない数字になってしまった。翌火曜日に、あきらめムードで数字を見ると、何と大幅に下がってしまった。彼の言った通りになった。
 朝一番で電話があった。勝ち誇ったように、
 「見て頂けましたか。」
 「見たよ、お前は天才だな。」
 「天才じゃないですよ、情報通りに売買しただけです。お預かりした100万円を150万にしてお返しします。個人的に、知人相手にしているので正式な計算書は有りません。今週中に持ってお伺いします。」
 そう言っていたが、忙しいようで、この日振り込んで来た。
 確かに、150万円が確認された。クレジット専用口座に入ったので、これから安心して少しは多く使える。
 他人を信用して、久々にその信用に応えてくれた。やはり、東京で鍛えられた人間は違う。信用を失うと立ち直れないし、嘘をつくと犯罪に成り逮捕される事もあるし損害賠償請求をされる事もある。この地域のように、嘘が当たり前という土地柄とは違う。
騙したって、何れは自分に大きく跳ね返って来るのを知るまでに時間の掛かる土地柄だ。
 彼を信用して、この仕事に引っ張り込もうとしているのだ。それが主眼で、儲けるのが主眼ではない。だから、相場に手を出すのは当分あり得ない。何度も会って居ない奴に対して、大事な個人資産の投資によって信用する。
それで、どのように彼が返すかが、これから期待する事だ。

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