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トップハート物語(3842)立志伝敢闘編
17/11/18
2011年(平成23年)4月上旬。
 先ほど、午前2時半頃に目が覚めた。いつもの癖で携帯電話の情報を見るのだが、その前に外部の連絡に使用する携帯電話の方の着信のサインが点滅していた。また、昼夜逆転している認知症を妻に持つ夫の連絡かと思いながら、携帯電話を手に持った。
メールだった。それも、妻から。
 『お母さん連絡取れた。無事です。』
 こんな時間に、3月11日に起きた地震の時のメールが今頃着いたのかと思っていた。次に、携帯に入って来るニュースを見る。何と、再び震度6強の地震があったのが分かった。
午後11時32分に遭った地震を全く知らなかった。既に眠っていたのだ。確認すると、仙台市宮城野区が震度6強だった。そこにまさに、母親が住んで居るのだ。その無事を知らせる妻からのメールだったのだ。
深夜では連絡するのもはばかられていたが、眠れなかった。これほど仙台を愛する私だが、もう危険な県になりつつあるのが、悔しい。
 朝から、事務所を訪れる人が続いた。まず、自立支援の職場に戻った育児休暇を取っていた彼女だ。
 「溜まっていた住民税の支払いをしたいのですが、どうしたらいいですか。」 
 「俺としては、給与から差し引こうと思っている。それで良いかな。」
 「もし現金で支払う必要があれば、現金で支払います。」
 「10カ月分だから、多過ぎるだろう。給与から差し引くから。」
 そう返事をして、今度はバイクの件に移った。
 彼女はバイクで移動していたのだが、休暇と同時に他のヘルパーさんに移った。あとから入って来た社員に回ったのだ。ところが、
 「バイクを注文して、届いたと聞いたんですが私は今まで使用したバイクで良いです。新車なんて要りません。」
 「だって、もう他の者が使っているから。何で新車じゃいやなんだ。中古車なんて買わないよ。返ってトラブルが多くて整備費が掛かる。」
 「それでも、私が使用していたバイクが良いんです。新車は他の人に使用して貰って下さい。」
 押し問答が続いたが、やっぱり古い今まで使用した方がいいと、今度は購入の手続きに入っている介護管理者に申し出て来た。
介護管理者から、何度も私に彼女の希望を聞いてくれというので、納得した。しかし、彼女の代わりに使用するという新人のバイク操作の技術は安心できない。先日、その彼女から引き継いだバイクを見ると、あちこち傷だらけになっている。それだけ、ひどい運転技術だという事だ。
 彼女が帰ると、新人ケアマネジャー宏美さんが来た。困難事例発生の為に、相談に来たのだ。とにかく、そのトラブル状態を話しをしようとするのだが、興奮しているのか、途中で
 「私何を言おうとして居たんだろう。」
 そう言って、しばしば話が止まった。
 以前私が、担当していた利用者だったのでその言動は分かっていたが、もっと進化してしまったようだ。
 10時に彼女が帰ると同時に、先日、10年振りだと言って来た奴が来た。相場をしているというが、トレーダーとか何とか言っていた。だた、10年前に大東市にある本社事務所に株の営業に来た時に、
「佐藤さんに頑張れと声を掛けられて嬉しかった。」
と言っていた。
東京に出で何年も苦労したようだが、トラブルに巻き込まれて戻って来た。そして、再度資金を預かって相場を張りだした。その儲けが結構あるので、本格的に活動を始めた時に、私の処に電話を掛けて来た。ホームページを見たと言って、
 「大きく活躍をしているんですね。」
 と、言って近付いて来た。
 その言動を見ると、信用が出来ると思って声を掛けようと思っていた。
この世界に引っ張り込んで、人材となって欲しいと思っている。事業を運営するには、どうしても人が必要だ。それには、経験が必要だ。ありとあらゆる経験が必要だ。口先だけの安い経験ではない。
彼にはそれがあるような気がした。その彼に電話をしようと思っていた矢先に、彼から電話があった。その約束を、忘れて居たのだ。来た瞬間に思い出した。彼の電話での勧誘は、
 「お世話になったお礼がしたくて。百万円投資して居て頂ければ、直ぐに五十万円の儲けを付けられます。」
 そう言って、詐欺師の手口を思わせる儲け話をし出した。


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