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トップハート物語(3834)立志伝敢闘編
17/11/14
2011年(平成23年)4月上旬。
『皇宮警察坂下護衛署は3日までに、皇居の敷地内に不法に侵入したとして、建造物侵入容疑で東京都渋谷区初台、自称タクシー運転手松下和俊容疑者(39)を現行犯逮捕した。同容疑者のかばんには、東日本大震災に関して天皇陛下に宛てた手紙があり、同署が詳しい動機などを調べている。
 同署によると、松下容疑者は2日午後10時25分ごろ、内堀通りから幅45メートルの桔梗濠(ききょうぼり)を泳いで渡り、千代田区千代田の皇居敷地内に侵入。対岸にたどり着いたところをパトロール中の皇宮警察官が発見、逮捕した。上下黒っぽいスーツ姿だった。
 内堀通りの路上に同容疑者の肩掛けかばんが置かれており、中には身分証明書などのほか、「天皇陛下へ」と書かれた封書があった。便箋数枚に手書きで、東日本大震災での政府の対応への不満などが書かれていたという。 
 東日本大震災から3週間余。津波で壊滅した宮城県名取市閖上地区では、がれきと化した町の中、家族らの思い出の品を捜し求める人の姿が絶えない。同市役所にも貴重品やアルバムなどが多数集まっており、持ち主を捜す作業も始まった。
 津波で流された自宅跡地で、大学生沢口佑衣さん(21)は砂まみれのマッサージ機と韓国語教材のCDを見つけ、声を詰まらせた。いまだ安否が分からない母由美さん(52)の愛用品だ。「お母さんがいつも使っていたんです」。
 地震発生時、JR仙台駅で由美さんの迎えを待っていた。「迎えに行けないかも」。携帯電話から、由美さんの泣き声が聞こえた。「私を迎えに来る途中で被害に遭ったのかもしれない」。佑衣さんは涙を拭った。
 沢口さん一家は3カ月前に同地区に引っ越してきたばかり。会社員の兄周平さん(26)は「口うるさくて、韓流にはまって…。本当に普通の母親だった」と奥歯をかみしめた。
 仙台空港で勤務していた針生秀子さん(58)は息子(32)とともに、13年前に亡くなった父と夫の位牌(いはい)を捜しに来た。流失した自宅敷地内には車の部品や電柱などのがれきが積み重なったまま。「どこから捜していいのか」。途方に暮れていた。
 名取市役所には、行方不明者の捜索を続ける消防や自衛隊などから財布や現金、保険証などの貴重品が毎日50~60件届き、アルバムなどの思い出の品も多数集まっている。市災害対策本部では、津波に流された物と連絡先などを記載した「流出物届」を市民から提出してもらって照合を進めている。
 担当者は「がれきの撤去が始まると、届く物も増えると思う。態勢も強化して持ち主になるべく早く返したい」と話した。 
 ソフトバンクは3日、孫正義社長(53)が東日本大震災の被災者への義援・支援金として、個人で100億円を寄付すると発表した。またソフトバンク代表としての役員報酬(09年度実績は約1億800万円)も、引退するまでの分全額を寄付する。このほか、ソフトバンクグループも企業として10億円を寄付するという。義援金は日本赤十字社や共同募金会を通じた寄付のほか、NPO支援、震災遺児支援などに充てると説明している。
 孫社長は今回の寄付についてコメントしていないが、震災後に福島県を訪ね、インフラ復旧などへの協力を申し出たり、震災で両親を亡くした震災遺児に18歳になるまで携帯電話を無償貸与する方針も打ち出すなど、公私両面で被災者支援に取り組んでいる。
 東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京電力福島第1原発の視察に向かった。秘書官らは「指揮官が官邸を不在にすると、後で批判される」と引き留めたが、決断は揺るがなかった。
 「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。
 第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。
 首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。
 1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の遅れは、なぜ起きたのか』

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