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トップハート物語(3830)立志伝敢闘編
17/11/12
2011年(平成23年)4月上旬。
 今掛けたばかりだというので、研修センターに連絡してみた。嘘つきせんと君が出た。
 「保育園から電話があって、留守番電話に入って居た電話番号に君は掛けたか。」
 「掛けました。」
 「それで、○○さんが辞めたと言ったのか。」
 「はい、もう来て居ませんと返事しました。」
 「なんで、そんな返事をするんだ。育児休暇を取って、今日から出勤だぞ。」
 「知らなかったもので。」
 「自分の所属でも何でもなくて、何も知らないのにどうして辞めたなんて勝手に言うんだ。市から偽装勤務だと疑われて、何度も確認されているんだぞ。」
 「済みません。」
 「まあ、君にそんな普通の事言ってもどうしようもないから。今月で辞めるんだから。とにかく何もしないで、会社の業務を邪魔しないでくれないか。」
 そう言って、切った。
 その彼の事も、彼女が最後に介護タクシーの操作を教えたようだ。
 「嘘つきせんと君に、私が出産休暇を取得前に介護タクシーの車いすを乗せたり固定したりする事を教えたんです。翌日、彼が一人で行く事になったので教えて、自分でやってみるようにその場で話をしたんですが、出来る大丈夫と言ってしませんでした。翌日、私の業務がキャンセルになったので、心配になって操作だけ確認しに行ったのですが、全く何も出来ずに遣れないんです。利用者も不安になると行けないので、私がしましたが、利用者は車いすなので手伝う事も出来ないし、一体私が来なかったらどう操作したんだろうと、心配になりました。」
 「多分、あいつは少し頭が悪いのかもしれない。常識的な考えを持って居ない。あいつのお陰で、どれだけ会社が危機に瀕したか。」
 そう言って、幾つか話をした。
 「その為に、去年から言っていたのだが、彼に退職を勧めて居た。特に、今年に入り勤務する事も無いので、休んで良いから給与も支払うから次の勤務先を探すように強く言っていた。最低賃金でもいいから置いてくれと言われたが、社会保険や厚生費を入れて毎月20万円掛かる。マイナスの上に、トラブルばかり、それも大きい会社を左右するようなトラブルを起こしてどうしようもない。」
 そして、本来彼女をNPO法人に出向させて指定を取得する積りだったのだが、自立支援に入れる予定だった新人を嘘つきせんと君の代わりに研修センターに入れる事になると思うので、彼女のNPO法人転出は無くなった。
NPO法人にお局様筆頭サービス提供責任者を持って来る案が一番すっきりしたのだが、突然お局様筆頭サービス提供責任者が拒否したので無くなった。何れにしろ、お局様筆頭サービス提供責任者の扱いが障害となっている。1年間みんなで我慢する他ないのか。
 そう思いながら、彼女と話をしていると、大東本社の元ヤンキーサービス提供責任者が来た。二人とも、170センチクラスの背の高さで二人並ぶと迫力がある。以前から、今日の11時に来たいと言っていたので、何か用事があるのかと待っていたのだ。
今日から出勤して来た彼女とは、年令も30歳になったばかりと近い。
 彼女と、生まれたばかりの子供の話しをしてから、
 「実は、私も出来たんです。」
 「また、嘘だろう。」
 「いや、本当なんです。」
 「何、本当か。まだ結婚もしていない。申告は有ったが、それだけで結婚をしないまま、決行したんだな。」
 「済みません。ですから今日報告に来たんです。」
 そんな冗談を今まで何度も言って来たが、今日は本当のようだった。
 「いつ生まれるの。」
 「11月末頃だと思います。」
 「そうすると、いま3か月か。」
 「はい、そうだと思います。」
 「本当か、良かったな。体を大事にしないと行けないぞ。」
 「有難うございます。ところで、佐藤さんは孫はまだですか。」
 ああでもないこうでもないと、言い訳じみた説明をした。
 次男は、家を購入するので厳しい生活をして行かないと行けない。
 「長男さんは、まだ結婚しないんですか。」
 「まだだから、こっちから誰か連れて行って押しつけるぞと言っている。」
 「でも、誰も居ないですよね。該当するような人。」
 「孫は期待できないから、悪いけど双子を産んで一人くれないか。」
 そんな冗談を言って、
 「子供の教育はどうしましたか。」
 と、早くも聞かれたので、少し持論の話をした。
 二人とも、去っていくと寂しい空気が流れて、部屋に戻って昼食を摂った。突然、電話があり利用者の心臓に異常が発生して救急病院へ搬送されたと連絡があり、急きょ車で40分掛けて向かった。
幸い、一命は取り留めてペースメーカーを埋め込むことで処置が終わった。


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