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トップハート物語(3808)立志伝敢闘編
17/11/01
2011年(平成23年)3月28日。
 『「自分としては一生懸命にやっているけれど…」。菅直人首相は27日、山口二郎北大教授らと首相官邸で会談した際、東日本大震災の被災者支援や東京電力福島第1原子力発電所事故への政府の対応が批判されていることについて、こう愚痴をこぼした。
 山口氏らが政治主導のシステムをいかに確立すべきか提案すると首相は神妙な顔で聞いていたが、政府の指揮系統がバラバラだとの指摘に不満顔。
 「外から言われているほどじゃない。外から見ると線が複数あるように見えるのかな…」と語り、自らの指導力不足に反省の色はなかった。
 東日本大震災後、危険を顧みず、住民に避難を呼びかけていた県警の警察官9人が津波の犠牲になった。がれきの下から救い出された遺体の多くは制服を身にまとい、そばには警察手帳が残されていた。県警が公表した資料から彼らの決死の行動の一端を紹介する。               
 岩沼署増田交番の佐藤宗晴巡査(32)と八島裕樹巡査(24)は11日、当直明けで事務の引き継ぎ中に地震に見舞われ、同署交通課の菅野英徳巡査部長(52)と1台のパトカーに乗り込んだ。海岸線を目指したが、午後3時半ごろ、音信が途絶えた。
 八島巡査は15日、菅野巡査部長は18日、佐藤巡査は19日、海岸から約1キロ離れた資材会社の敷地で見つかった。それぞれ土砂やがれきに埋もれたり、がれきや鉄骨に挟まれたりした状態で力尽きていた。
 佐藤巡査はヘルメットを着用し、制服の胸ポケットからは警笛が出ていたことから、パトカーを降りて、警笛を鳴らしながら住民の避難誘導をしていて津波に襲われたとみられる。
 同署生活安全課の早坂秀文警部補(55)、瀬谷志津江警部補(37)、荒貴行巡査長(36)の3人は地震直後、捜査車両で海岸線に向かったまま連絡が取れなくなった。早坂警部補は14日に仙台空港近くで、荒巡査長は15日に佐藤巡査らと同じ資材会社で、瀬谷警部補も21日に遺体で見つかった。
 仙台南署荒井交番の渡辺武彦巡査部長(58)は同僚3人とともに、津波被害で200~300人の遺体が見つかったという仙台市若林区の荒浜地区で、交通整理や住民の避難誘導に当たっていた。
 同僚の1人が轟音や水しぶきを上げて巨大津波が迫ってくるのに気付き、ほかの同僚2人や住民をパトカーに乗せて逃げたが、渡辺巡査部長の姿は見当たらなかったという。17日朝、現場から約100メートル離れた民家の玄関先でタンスの下敷きになっている遺体が発見された。
 気仙沼署大谷駐在所の千田浩二巡査部長(30)も海岸に向かい、津波にのみ込まれた。河北署交通課の浅野興巡査部長(38)は北上川近くで被害状況を調査していたところを、津波に襲われたとみられている。
 このほか、気仙沼署鹿折駐在所の門馬勝彦巡査部長(52)、青木謙治巡査長(31)、同署北上駐在所の堀越政行警部補(56)、南三陸署警備課の根子裕誌巡査部長(34)の4人の安否が分かっていない。
 東日本大震災の被災地では、避難所には救援物資が届くようになってきたが、避難所で食料をもらおうとして断られた例もあり、住民からは「支援の輪の中に入れてほしい」と悲鳴が上がっている
 岩手県大槌町。建築業上野松二さん(49)は、自宅にあった米と梅干しで食いつなぎ、20日に隣の釜石市に買い出しに行ってようやく保存食を仕入れた。
 妻と2人で暮らす家に、津波で家を失った兄の家族3人も身を寄せ、食料は3日分ほどしかない。ガソリンも残りわずか。仕事がないため収入も途絶え、「避難所だけでなく、自宅に避難している被災者にも物資を届けてほしい」と訴える。
 住民が避難した高台の施設などがそのまま避難所になるケースもあり、被災者は広範囲に点在。自治体も被災して十分に機能しておらず、避難者の動向を把握し切れていない。
 自宅で暮らし、避難所で食料の配給を受ける被災者も苦しい状況に置かれている。
 釜石市平田地区の県営アパートに住む主婦(43)は、近くの避難所でおにぎりなどをもらってきたが、電気が復旧すると、「明日から無しですよ」と通告された。「炊飯器が使えるだろう」という理由だった。
 全国から届いた物資は県から市町村を通じて避難所に届く。岩手県は「モノが足りないわけではない。市町村のニーズに合わせて配っている」。釜石市は「避難所に常駐する職員やリーダーには、周辺住民にも支援物資を配るよう指示している」と話すが指示が徹底されているかは把握できていない。
 トラブルも起きている。釜石市内の小学校で避難生活を送る男性(62)によると、避難所に支援物資をもらいに来た地元の人が「家が残っているからダメ」と断られた。』

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