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トップハート物語(3799)立志伝敢闘編
17/10/26
2011年(平成23年)3月26日。
 『東京電力は25日夜、東日本大震災で被災した福島第1原発1号機のタービン建屋地下でも水たまりが見つかり、採取した水から1立方センチメートル当たり約380万ベクレルの放射能を持つ放射性物質が検出されたと発表した。原子炉の冷却水の約1万倍の濃度。ヨウ素131やセシウム137などで、溶融した核燃料の一部が漏れ出した可能性がある。24日には3号機のタービン建屋地下で3人が被ばくし、2人が放射性物質に汚染された水たまりに足を入れて被ばくしている。3号機の水について東電や経済産業省原子力安全・保安院は25日、原子炉から燃料の一部が漏れ出したとの見解を明らかにした。
 東電によると水たまりは24日までに1~4号機で見つかった。タービン建屋の地下は2区画に区切られているが、配電盤などがある区画はすべて津波で水没しており、その水深は▽1号機約40センチ▽2号機約1メートル▽3号機約1.5メートル▽4号機約80センチ。もう一つの区画に浅い水たまりが点在しているという。東電は2、4号機の水たまりについても調べている。
 3号機で見つかった水について東電の武藤栄副社長は25日、「原子炉側から出てきた可能性がある」と話した。保安院も「原子炉から何らかの理由で放射性物質が漏れている可能性が高い」との見方を示しており、厳重に閉じ込められているはずの核燃料の一部が原子炉建屋の外に漏れ出た可能性がある。
 3号機で被ばくした3人は25日、福島県立医科大病院から千葉市の放射線医学総合研究所に転院した。放医研は3人の診察後会見し、汚染された水に触れた2人が放射性物質を吸い込むなどして内部被ばくをしていたことや、2人の患部から2~6シーベルト(2000~6000ミリシーベルト)という高い放射線量が検出されたことを明らかにした。しかし「局部的な被ばくで治療は必要でない」といい、3人は28日にも退院の見通し。
 原子炉の冷却作業では25日、1号機と3号機の原子炉に注入する水を海水から真水に切り替えた。注入手段も、現在の消防のポンプ車からやがて外部電力に切り替える。
 東日本大震災後、被災地の病院や避難所などで患者や高齢者らの死亡が相次いでいる。22日は新たに、岩手県釜石市の病院で入院患者9人が死亡していたことが判明し、死者は少なくとも35人に上る。被災地では医薬品や燃料などの不足に加え、ライフラインも完全には復旧していない。23日以降、冬型の気圧配置で最低気温は氷点下に下がる見込みで、専門家からは「このままではさらに死者が出る可能性がある」と懸念の声が上がっている。
 地震と津波でボイラーが故障した上、停電にも見舞われた同市大渡町の「釜石のぞみ病院」。寒さにさらされ、19日までに入院患者の男女9人が肺炎で死亡した。いずれも高齢者だった。医師によると、病棟内の温度が0度を下回ることもあったという。
 病院関係者によると、地震発生時の入院患者は151人。停電中も医師らは、たんの吸引などは手動の機器で対応したが、寒さの中で患者の体力が低下し続け、衰弱して死に至ったとみられる。釜石市によると、電気が復旧したのは16日昼過ぎだったという。
 病院は13日から他の病院へ患者の移送を始めており、23日までに入院患者を58人にする計画。一方、ボイラー復旧のめどは立たず、患者は寒さに震えているという。病院関係者は「支援物資に電気ストーブを要望しているが、ほとんど届かない」と話す。
 病院の患者では他にも、原発事故で避難指示圏内にあった福島県大熊町の双葉病院の入院患者21人が、適切な医療処置を受けられないまま避難先で死亡したことが17日に判明している。介護老人保健施設でも同県いわき市の施設で21日、女性入所者2人が県外に避難するバスの中で心肺停止となり死亡した。
 避難所で死亡するケースも続いている。
 宮城県によると、仙台市若林区の小学校の避難所で16日朝、70代の女性が仮設トイレの前で倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが死亡した。18日夜には同区の別の小学校でも、避難中の男性(87)がうつぶせに倒れているのが見つかり、翌19日朝に病院で死亡した。
 茨城県大洗町では15日、体育館に避難していた女性(86)が体調を崩して死亡。町によると心肺停止となり、その原因は分かっていないという。
 室崎益輝・関西学院大教授(都市防災)は「重病者は直ちに被災地から移送し、現地で治療を続ける人たちのために医薬品や物資、医療スタッフを多く送らないといけない。避難所で高齢者が人知れず倒れるような惨状を防ぐには、多くのボランティアの力が不可欠だ。これらの支援を政府が積極的にコーディネートする必要があるのに、現段階では決定的に欠けている」と話している。』


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