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トップハート物語(3776)立志伝敢闘編
17/10/14
2011年(平成23年)3月21日。
 段々と、気持ちが滅入って来た。いつものように出勤したはいいが、気持ちが乗らないのだ。故郷や友人知人の事が気になって、何度もパソコンでその氏名を入力して、同じ情報をまた確認する。同じ情報の文章を何度も確かに読み返す。私と同じく、親族や知人が探している事が分かる。
 「しっかりしろ!!」
 と叫んで、私の尻を叩くNPO法人常勤理事の智子さん。
 何とか苦笑いしながら、分かったと意を決するが、それでも直ぐに同じ心境になる。何かを話さないと行けないと思いながら、行方不明となった彼らとの交流の時を思い出す。その間は、当然何も言わずどこを見ているかは彼女には分からない。
 何とか力を振り絞って、仕事をしようとして居た。僅かに、書類に手を付けるが駄目だ。もう駄目だから、マンションに帰ろうと片付けて立ち上がったが、戻っても震災のニュースだらけの日曜日のテレビ。
見る気も無いと、思ってまた席に座る。新たな何かを考えようと、まだ当社ではしていない住環境コーディネーターの受験対策を考える。インターネットで講師を探す。近くに、講師受けますという1級建築士が見つかった。
しかし、条件は自分の講演を受けてそれから、条件に移るという。そんなかったるい事は出来ないので、条件提示を求めるメールを送信した。
 今度は、九州が発祥で冠婚葬祭の大手企業が、先日会った高齢者専用賃貸住宅を中心としたコンサルタントを介して、会いたいとのオファーを受けた。そのコーディネーターが世界最大の自動車メーカーのファクタリングの責任者だ。これから、高齢者賃貸住宅に進出するのに、そのコーディネーターからのメールでは、
 『会う目的は、ヘルパー・介護職員養成学校運営の現場視察と、運営に関しての社長との面談が希望のようです。』
 との事だった。
 面接は24日の3時に決まった。その前日に、全国を駆け巡っている高齢者専用賃貸住宅推進のコンサルタントと、コーディネーター役の世界トップの自動車メーカーのファクタリング責任者と会う事になっている。忙しいスケジュールで楽しい新規事業を考えられる時なのに、頭の中は冴えない。
 やはり続かない仕事に対する意識を変える事が出来ずに、11時に事務所を出た。部屋に戻って、昼食を作るというより料理をするという行為を求めたような形なった。その時が一番落ち着くのだ。
埼玉の自宅に居た時も、休みの日の多くの時間は台所に居たと思う。先日、港から直送のお買い得魚セットを百貨店で購入して来た。特大のアジ2匹、大きいホウボウ1匹、大きい肉厚の卵たっぷり入った赤カレイ2匹、ワラサ1匹で1500円だった。
新鮮で安くて、発泡スチロールに氷を沢山詰めてあったのでそのままキッチンに置いてある。昨日は、アジの塩焼きにしたが脂が乗っていてトロットして美味しかった。
 今日はカレイの煮つけを作る積りで、大きなフライパンを用意した。水とみりんと砂糖と醤油にショウガを切って入れた。カレイは鱗を丁寧に落として、切り身を入れて煮汁に入れた。こんな作業をしていても、南三陸町の多くの友人が町おこしで魚をメインとして企画し、コンテストで金賞を受賞した事も有った。
その町長、商工会理事長、実際に運営した実行委員長は全て高校の同級生という優秀な人材だったのだ。
 彼らが居なくなっては、自慢話も出来なくなる。私一人では、何も出来ないのだ。家族よりお世話になった多くの人たちが、一瞬のうちに海に消えた今回の地震。
 菅政府の対応は、自分の保身ばかりが目立つ。自民党に入閣を要請したというが、自分たちの対応が批判にさらされる事になった途端、そんな事を言い出す。今何をしないと行けないのか、避難所で寒さに震えて食料も無く困難な日々を過ごしているのをどう考えているのか。
菅政権なんか、早く無くなれば何とかなる。馬鹿なパフォーマンスばかり考えている女議員が、テレビに出てコンビニを回って何なるのか。そんなニュース流すな。怒りばかり先に立って、後手後手で情報開示しない政府にいら立っている。やっと、マスコミも原発に立ち向かっている無名の決死隊のニュースを流し始めた。
 海外メディアはいち早く、その人たちを取り上げ称賛していた。
 呆れ果てているのは、この混乱に乗じて義援募金詐欺をはたらく者や、無人となった被害者宅に入り込んで窃盗をはたらく者が頻発して、仙台市だけで250件の通報があったという。首都圏の買い溜めによる物不足で、被災地に回らない恐れがあるという事だ。何たることか。
 夕方、NPO法人常勤理事の智子さんが来た。元気を出させるために強制的に外出させられて、長いアーケードのある商店街を歩き3時間を過ごした。

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